３月15日午後10時ちょっと前、西武線は各駅停車だけが運行していました。楽に座れるくらいすいていました。池袋から乗って清瀬駅で下車して、商店街に入ったところで、携帯ラジオが緊急地震速報を伝えました。「大きな揺れがくる」といいます。そのまま商店街を歩いていたためか、揺れは感じませんでした。ところが、「静岡東部で震度６強」の放送。10時半を回っていたと思います。
　東電福島原発の放射性物質拡散と計画停電に加えて、東海地方の地震。まだまだ不安が続きそうです。友人の女性が、「暗くして眠れないから、明かりをつけて寝ている」と言っていました。緊急地震速報を聞いておきたいと、ラジオをかけて寝ている友人もいます。私も、ラジオを聞きながら眠ります。
　こんな状態なので、東京は全体として閑散としているように思われます。限られた場所しか見ていないので全体のことはわかりませんが、あまり人がいません。
　いつもなら散歩する人や犬を連れて歩く人などでけっこう人通りがある黒目川遊歩道も、昼前なのに人があまりいません（写真上）。午後10時前の池袋駅地下も、向こうが見渡せるほど人がいません（写真中）。普段なら、人でごったがえしています。清瀬駅前の商店街も、さびしい限りです（写真下）。午後10時半ですから商店は閉まっていて当然ですが、電車を降りる人が少なく飲み屋さんが店を閉めているためでしょう。

　きょうは、西武池袋線が全線で動いていたので、東久留米駅から池袋駅に向かいました。ＮＨＫテレビの音声をラジオで聞いていました。電車の中は中波のラジオ放送が聞きにくいからです。
　正午前、まもなく石神井公園駅に到着するときに、ＮＨＫは緊急地震速報を流し、「強い地震が来ます」と呼びかけました。茨城・千葉あたりが震源のようです。電車は駅に停車。隣に座っていた男性が「あれ、揺れてるぞ」と声をあげました。たしかに揺れています。車内から駅を見ると、架線が揺れています。高架になったばかりの駅だったのであまり心配はしませんでしたが、車内放送があって電車はしばらく止まるだろうと思いました。ＮＨＫは、大きな揺れが来たことを伝え、まだ揺れていると放送しています。電車はドアが閉まり、動き出しました。車内放送はなし。思わず隣の男性と顔を見合わせて、「動いちゃいましたね」と言い合ってしまいました。
　この時間、辺りは強い風が吹いていました。それによる揺れだと考えたのでしょうか。揺れ自体を感知しなかったのでしょうか。千葉北東部で震度５弱だったことをＮＨＫはすぐに伝えましたが、東京の震度は伝えませんでした。運転に支障がない揺れと考えたのでしょうか。駅員はどうしていたのでしょうか。西武線の運転本部はどうしていたのでしょうか。電車には緊急地震速報が届かないのでしょうか。とっさの判断が必要なときだったのではないかと思いますが、強い余震への警戒が語られているときに、どうもしっくりきません。
　きょうは、黒目川遊歩道をゆっくり歩いて東久留米駅まで行きました。鳥の写真を撮る気分にならないので、花を撮りました。