太くてピンクの嘴 シメ2011/03/21

 地震が起きる前、埼玉県内で撮ったシメです。数十羽の群れが地上で種を食べていました。20メートルくらい近づくと、さあっと群れごと逃げていってしまいます。木の影に隠れて身体を隠し、そおっと近づいて写真を撮りました。太い嘴で土を掘り返すことに夢中でした。東久留米では、運がよければ見かけることがあります。しかし、数羽の単位です。
 体長は19センチ。14センチのスズメやジョウビタキより大きく、24センチのムクドリより小さい。17センチのカワセミよりちょっと大きい。近づいてみると、案外大きく見えます。冬鳥として渡来しますが、本州中部以北と北海道で少数が繁殖するようです。よく似た鳥でイカルがいますが、こちらはもっと白っぽい。
 シメは、奈良時代から「ひめ」「しめとり」の名で知られていた、と辞典にはあります。
 『東久留米の野鳥』(市教育委員会発行)によれば、北の国へ帰る日が近づくと、ピンクだった嘴が鉛色に変わってくるそうです。写真のシメは、まだピンク色。どうやら、5月ごろまではいてくれるのはないかと思います。

シメ

シメ

コメント

_ ジンママ ― 2011/03/21 23:32

嘴の色で北の国へ帰る時期が分かるのですね。
嘴の色を確認さえできれば
もうすぐだなぁとか分かるのがいいですね。
シメと言う鳥をはじめて聞きましたが、
以外と鋭い眼差しですね。

_ ジンママ様 ― 2011/03/22 00:26

目は鋭いかもしれません。
目の周りにある黒がそういう印象を与えるのでしょう。
目鼻立ちがはっきりして、しかも嘴が太いので、
なんとなくいかつい感じがするのだと思います。
実際に見てみると、なかなかきれいな鳥です。
林のひらけたところにいるので、
都市部ではほとんど見られないと思います。
広い公園などにいったときに、出合えるかも。

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