花はどこへいった2011/04/17

 いつものように、仕事帰りに夜の黒目川遊歩道を歩きました。北風が強くて冷たいこと。桜を見ると、花がな~い! あっても、申し訳程度です。朝の姿はどこへやら。風に飛ばされてしまったようです。川面には、無数の花びらが流れています。
 そういえば、古今和歌集には、散りゆく桜を詠んだ歌がたくさんあります。
 84番
  久方の/ひかりのどけき/春の日に/
  しづごころなく/花のちるらむ       (紀友則)
 113番 
  花のいろは/うつりにけりな/いたづらに/
  わが身世にふる/ながめせしまに   (小野小町)

 いずれも百人一首に採用されています。どうも、散る桜というのは、この時代(平安朝)あたりから日本人の心にしみわたっていったようですね。戦中は「花と散る」がもてはやされましたが、死を美化する時代は美しくありません。
 写真は15日朝、南沢湧水で撮ったもの。

散る桜

散る桜

飛び立つコサギ2011/04/17

 天気がいいのも良し悪しです。真っ白なコサギを順光で撮ると、白く飛んでしまうか、周りが夜のようになってしまうか、どちらか。そういうときは、思い切って周りを夜のようにしてしまいます。
 カメラを向けられているのを見たコサギは、落ち着かなくなって、右を向いたり左を向いたり。これは飛ぶな、と予測して待ちかまえていました。こうしたら、ちゃんと飛んでくれました。残念ながら、左の羽が切れてしまいました。

飛び立つコサギ

桑の芽吹き2011/04/17

 桑の木に緑の葉がつきだしました。葉は、どんどん大きくなるでしょう。桜が散って、新緑の季節へ。写真の背景に白く写っているのは、川を流れる桜の花びらです。
 困ったことに、鳥たちの姿が一気に減ってしまいました。落合川ではカワセミのカップルが巣作りに励んでいますが、黒目川のカワセミはまれにしか姿を見なくなりました。当分、花と緑を撮るしかないかな。

桑の新芽