婚姻色のコサギ2011/04/29

 黒目川と落合川とは、東久留米市の東端で合流します。その先は、埼玉県新座市です。その合流点に近い黒目川で、婚姻色のコサギが漁をしていました。見ていると、かなり真剣です。姿勢をぐっと低くして、川の中を睨みつけています。
 嘴の付け根がピンクになり、足の指もピンクです。これこそ、婚姻色。冬のコサギは、嘴の付け根が黄色と黒で、足の指は黄色です。すべてのコサギがこうなるわけではなく、変化を感じないコサギもたくさんいます。オスが婚姻色になるのか、メスが婚姻色になるのか、まったく関係なく婚姻色になるのか、そこがよくわからないので困っています。

婚姻色のコサギ

婚姻色のコサギ

婚姻色のコサギ

婚姻色のコサギ

群生するナガミヒナゲシ2011/04/29

 春から初夏にかけての定番植物になりつつあるのが、ナガミヒナゲシです。とくに落合川の遊歩道のあちこちにかたまって咲いています。
 共同通信ネット版に、ナガミヒナゲシの記事が掲載されていました。昨年5月10日付です。見出しは、「外来種ナガミヒナゲシ急増 専門家は『生態系乱す』と指摘」です。
 「地中海沿岸が原産地の外来植物『ナガミヒナゲシ』。ここ数年で急速に分布が広がっているという」
 「ケシ科の一年草だが、アヘンの成分はない。実が長いことからこうした名前になった。最初に見つかったのは東京都世田谷区で1961年。輸入堆肥に混じって種が入ってきたとの説もある」
 徳島新聞のネット版にも記事がありました。昨年6月3日付です。
 「県内では1953年に吉野川市山川町で初めて確認された」
 「農業環境技術研究所の藤井義晴上席研究員によると、1株が15万個以上の種を作ることができる。最近の研究で、根などから出る物質は、ほかの植物の生育を阻害する作用が強いことも判明。繁殖力も強く駆除が必要だという。アルカリ性土壌を好むため都市部に多いのも特徴だ」
 ナガミヒナゲシの原産地は、地中海沿岸。観賞用として導入されたものが、野生化して全国に広がったようです。徳島新聞が、1953年に初めて確認された、としているのにびっくり。共同通信ネット版は、「最初に見つかったのは東京都世田谷区で1961年」と書いています。国立環境研究所の「侵入生物データベース」にも、「1960年に東京で確認」とあります。ウィキペディアも、「1961年に東京都世田谷区で初めて確認され、以後群馬県、福岡県などにも分布が広がり、現在では温暖な地方の都市周辺を中心に繁殖している」と紹介しています。60~61年あたりが定説だと思っていました。徳島では7~8年も早くからみつかっていたんですね。

ナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシ

ナミアゲハ2011/04/29

 アゲハチョウをぽつぽつ見るようになりました。ただ、夏に見るより小さめです。ひらひら飛ぶばかりで、あまりとまってくれません。落合川遊歩道で黄色い花にちょっとだけとまりました。あわててシャッターを切りましたが、ファインダー越しに種類を特定することはできませんでした。写真を見ると、ナミアゲハのようです。はねが傷んでいます。もっとしっかり撮りたかったのですが、あっというまに飛び去りました。
 モンシロチョウやモンキチョウもたくさん飛んでいます。モンシロチョウよりも遅めに出現するといわれるスジグロシリチョウもいていいはずですが、まだ確認できません。

ナミアゲハ

ツミの餌渡し2011/04/29

 それは、あっという間のできごとでした。ツミノオスミが獲物を運んできました。枝にとまって、なぜか弱々しく鳴いて、メスを呼びます。しかし、なかなかメスが来ません。「遅いなあ」などといっているときに、突然、メスがやってきました。バタバタという羽音が聞こえ、2羽がからんだと思った瞬間、餌渡しは終わっていました。
 「とにかく早いからね、連写するしかないよ」といわれてはいましたが、あまりの早さに、呆気にとられました。シャッターを切り始めたときはすでに遅く、メスはオスと入れ替わっていました。メスの足は餌をつかんでいます。
 餌をもらったメスは短時間、その枝で食べていましたが、餌をわしづかみにして飛び去りました。遠くの末の枝にとまって、ゆっくり食事を楽しんでいました。
 ツミは、いちばん小さい鷹です。「雀鷹」と書いて「つみ」と読みます。目の黄色い方がメス、赤い方がオスです。オスの全長は27センチ、メスは30センチ。メスの方が大きいです。キジバトが33センチですから、小さな猛禽です。
 写真で比べていただければわかると思いますが、メスの胸にははっきりとした横縞が見られます。気のせいかもしれませんが、メスの方が精悍な顔つきをしています。巣を作るのも餌を運んでくるのもオス。けなげなもんです。

ツミ

ツミ