遺伝を混乱させるオオカワヂシャ2011/05/02

 この時期、黒目川や落合川は、黄色いカラシナとともに、瑠璃色の小さな花が目立ちます。すっかり川の風景に馴染んでしまってた感じです。花の名は、オオカワヂシャ。花の形は、オオイヌノフグリによく似ています。
 ヨーロッパからアジア北部が原産の帰化植物です。外来生物法にもとづく特定外来生物に指定されています。環境省による解説には、「1867年に神奈川県相模で採集された。侵入時期は不明とされる。本州(関東・中部地方)で野生化している」とあります。
 手元にある『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』によると、茎は無毛で柔らかく、ぽきぽきと折れてしまいますが、折れたところが水や土に接触すると、そから根が出て広がっていくそうです。
 オオカワジシャは、薄いピンク色の花を咲かす在来のカワヂシャを駆逐しているそうで、カワヂシャは絶滅危惧種になってしまいました。黒目川や落合川にカワヂシャがあるのかどうか? 私は見ていません。
 話はもう少し複雑です。オオカワジシャはカワヂシャと交雑しして、ホナガカワヂシャをつくります。その種子には発芽能力があります。環境省は「在来種の遺伝的攪乱が生じている」としています。
 というわけで、あまりきれいな写真にしたくはない植物です。とはいえ、太陽の水面反射を背景に撮ると、カラフルは写真になってしまいます。

オオカワヂシャ

オオカワヂシャ

ゼンマイ2011/05/02

 東久留米市内の湧水地にゼンマイがありました。ごく限られた範囲ですが、20~30本ほど並んでいました。採ってはいけない場所なので、写真に撮ってみました。

ゼンマイ