並んだスズメたち2011/12/28

 黒目川の遊歩道を歩いていると、下の土手にいたスズメたちが飛び立ちました。30羽ほどいたでしょうか。そのうちの数羽が木の枝にとまりました。しめしめ…。慌てていけば逃げられる。ゆっくり行っても去られてしまう。二律背反だけれども、ゆっくり行くしかない。5羽います。鳥たちの目に光が入ったところを見計らって写真を撮りました。いちばん上にいる1羽は、ずっとそっぽを向いていました。この1羽ですべてが台無しになるのが、集団の写真です。
 スズメたちがとまっている枝は、なんの木でしょうか。もしかして、桑の木かもしれません。葉が落ちたばかりなのに、新芽が出ています。
 
並んだスズメたち

モズさん虫を食べる2011/12/28

 黒目川でダイサギをながめていたら、右斜め前方で茶色い鳥が動きました。スズメかな? それともジョウビタキか? 気になるので、ゆっくり動いてみました。枝の陰に入ってしまい、判別できません。しかし、長めの尾を上下に振っています。モズに間違いありません。
 モズが少し動いてくれたので、全身を確認できました。何かをくわえています。どうやら虫のようです。12月に入っても虫がいるのか? 成虫のまま枝の中で越冬していた虫だろうか? バッタ系でしょうか。
 モズは捕食した虫やカエルを木の枝などに刺します。とまっている枝に刺してくれるだろうか。期待しながらファインダーをのぞいていました。モズはちょっと横を向き、一気に飲み込んでしまいました。残念! 速にえの現場をおさえることができませんでした。 モズは肉食系の鳥です。嘴の曲がり具合がそれを表しています。非常にかわいい顔とつぶらな瞳をしているのですが、この写真では獰猛さの一端が出ているように思われます。写真のモズはメスです。オスは目の周りが黒くいので、精悍な印象を受けます。
 モズは、日本列島や朝鮮半島、中国東部だけに分布します。この鳥を見られるのは、世界中でこの地域だけです。私にとっても貴重な鳥です。
 モズは漢字で百舌と書きます。手持ちの図鑑『野鳥の名前』によれば、いろんな鳥の鳴き真似をするので「百舌」なのだそうです。「も」は「百」のことで、「す」は鳥を意味する接尾詞。「ず」となったのは、音便変化でしょうか。ふだんは「キーキー」と鋭く鳴くので、すぐにわかります。「百舌」は『万葉集』にも出てくるので、日本人にとっては古くからのお友だちです。
 そういえば「もずが枯れ木で」という歌もありました。作詞はサトウハチローです。
 
モズさん虫を食べる

モズさん虫を食べる

モズさん虫を食べる