天下分け目のダイミョウセセリ2012/05/24

 自宅近くにある雑木林の縁に、焦げ茶色の蝶が飛んでいました。私の周りの一周して、目の前の葉っぱにとまってくれました。写真を撮ってほしいのだなと勝手に理解して、レンズを向けました。焦げ茶の蝶に直射日光が当たっているので、撮りにくいのなんの。葉っぱの緑色を犠牲にして、蝶に露出を合わせました。
 こちらは、蝶と蛾の区別もつかないずぶの素人。当然、名前もわかりません。ポケット図鑑を見ると、それらしい蝶が載っていました。でも、いまいち確信がもてません。本屋に行って『フィールドガイド 日本のチョウ』を1890円も出して買ってしまいました。
 2冊の図鑑で見る限り、この蝶はダイミョウセセリのようです。珍しい蝶であってほしいと期待していましたが、「都市近郊でもまとまった樹林のある場所では比較的普通に見られる」なんて書いてあります。
 でも、面白いことを発見しました。この蝶は、「西の大名」と「東の大名」とがあるそうです。1枚目の写真を見てください。白い斑点が翅の左右にあります。この蝶のように左右に分かれているものを「東の大名」といいます。「西の大名」は、白い斑点が帯のようにつながっています。『ヤマケイポケットガイド チョウ・ガ』によれば、天下の分け目は伊勢湾と若狭湾とを結ぶあたり。境界付近では、ふどっちつかずの中間型もいるそうです。
 
ダイミョウセセリ

ダイミョウセセリ

ダイミョウセセリ

ダイミョウセセリ

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