ヒヨドリを威嚇するムクドリのチビ2012/06/01

 巣立ったばかりのムクドリ(チビムク)が桑の実を食べにやってきました。周辺には親たちもいるから安心です。ときどき親の姿を探しながら、実をつついています。自立への階段を着実にのぼっているようです。
 そのチビムクの前に、1羽のヒヨドリがとまりました。羽を広げ、口を大きくあけて威嚇し始めました。負けるもんか!という感じです。これは面白い。さあ飛びかかれ、と応援してしまいました。ヒヨドリは一瞬身構えたものの、ふんっという顔であっちを向き、悠々と飛び去っていきました。なんとなく寂しそうなチビムク君でした。
 でも、本当にチビムクは威嚇したのだろうか。もしかして、親と間違えて口をあけたのではないだろうか。真相やいかに。
 ムクドリとヒヨドリ。なんだか混乱しそうな名前です。念のため、ムクドリの親の写真を5枚目に添えておきます。チビムクが大きくなると、この姿になります。
 
ムクドリのチビ

ムクドリのチビ

ムクドリのチビ

ムクドリのチビ

ムクドリ

カワムツをとったコサギ2012/06/02

 黒目川で久しぶりにコサギを見ました。水田に水が入り、田植えが始まることになると、コサギたちの姿が消えます。1羽か2羽ほどはいるのですが、見る機会がぐっと減ります。秋になると少しずつ増えはじめ、年末から年明けにかけて群れるようになります。
 この時期コサギを見たら、狙いはただ一つ。赤く色づいたオイカワをコサギがくわえるシーンを撮ることです。私の期待どおり、コサギが川の真ん中で魚を追いかけています。もしかすると、いい写真が撮れるかもしれない…。
 ところが、コサギは移動するたびに岸に寄っていき、垂れた葉っぱの奥を覗き込んでいます。よくない展開です。岸はザリガニかドジョウの可能性が高くなります。コサギが嘴の水の中に突き刺しました。魚をくわえています。だが小さい! パクッと一口で飲み込んでしまいました。黄色がかった魚でした。残念、カワムツのチビでした(1枚目の写真)。カワムツも岸に寄ったところにいるそうです。
 次に嘴を突き刺したときは、ドジョウだかミミズだかわからないものをくわえていました(2枚目の写真)。ポトンと水に落としてまたくわえる。またおとしてくわえなおす。それを数回繰り返したところで、捨ててしまいました。初めからダラリとしていたので、食べない方がいいと思ったのかもしれません。
 3枚目、4枚目は、魚を狙う姿です。
 
コサギ

コサギ

コサギ

コサギ

親に桑の実をねだるムクドリの子2012/06/02

 黒目川にたくさんなっている桑の実を食べに来るのは、圧倒的にムクドリです。ヒナが巣立ったばかりなので、親から子への餌渡しを撮りたくて、少しばかりねばってみました。あちこちで餌渡しをやっているのですが、肝心なときに葉に隠れてしまったり、角度が悪かったりで、思うような写真になりません。親と子の目が生き生きした写真が撮れませんでした。機会があれば、撮り直したいと思っています。
 子どもたちは、実をもらってもすぐには飲み込めません。何回もくわえ直して、やっと食べるような感じでした。そうやっていろんなことを覚えていくのですね。
 1枚目の写真は、久しぶりに持ち出した望遠コンパクトカメラにテレコンを付けて撮りました。2~4枚目は一眼レフに望遠レンズを付けて撮りました。それらしく撮れたのがコンパクトカメラだったとは、われながら笑ってしまう事態でした。4枚目は、親が実をくわえたまま飛び去ってしまったので、口を開けて見送るしかない子どもたちです。その表情は、真剣です。
 
ムクドリの子

ムクドリの子

ムクドリの子

ムクドリの子

ユウゲショウ2012/06/03

 夕化粧。名前がなんとも艶っぽい。昼から夜にかけて開花するので、この名前がついているようです。直径1~2センチほどの花はまとまって咲くので、よく目立ちます。東久留米では落合川の川沿いに多いような気がします。黒目川ではあまり見かけません。
 原産地は、北米南部から南米にかけて。これもまた帰化植物です。明治時代に観賞用として導入され、野生化しました。関東以西で見られます。アカバナユウゲショウとも呼ばれるそうです。
 
ユウゲショウ

ユウゲショウ

ユウゲショウ

ユウゲショウ

イヤミになったカワウ2012/06/03

 この顔をみてやってください。写真を撮りながら、出っ歯のイヤミを思い出してしまいました。イヤミとは、赤塚不二夫の漫画『おそ松くん』に出てくるキャラクター。「シェー」のポーズで一世を風靡した、あの男です。
 写真に写ったイヤミの正体は、カワウです。4枚目の写真を見ていただけばわかるのですが、頭でっかちです。喉を膨らませているので、顔の大きさばかりが目立ちます。魚を根こそぎ食い尽くすギャングの風貌はまったくありません。まだ大人にならない若さまでしょうか。
 「ユウゲショウ(夕化粧)」という艶っぽい植物を紹介したあとに出す写真としては、あまりにも落差が大きい。5枚目に、冬に撮った雄姿を添えます。これでいいのだ!
 
カワウ

カワウ

カワウ

カワウ

カワウ

アジサイ咲く2012/06/03

 このブログを見に来てくださっている方に、イラストレータさんがいらっしゃいます。この方のブログに美しいアジサイの水彩画が掲載されていました(こちらからご覧ください)。そのイメージが頭に残っていたので、東久留米でアジサイを発見したとたん、すたすたと駆け寄って写真を撮ってしまいました。
 アジサイが咲けば梅雨到来です。梅雨前線が関東にかかって当分曇りの日が続きそうです。そして梅雨入り。雨に濡れるアジサイがいちばんこの花らしい。
 アジサイが咲いていたのは、多聞寺(たもんじ)という由緒あるお寺の境内でした。宝塔山吉祥院という真言宗の古刹。市の有形文化財に指定されています。
 
アジサイ

アジサイ

尾羽がすてきなムクドリさん2012/06/04

 ムクドリのポイントは、尾羽の先の白い部分。飛んでいるときは、尾羽が扇形に広がって、ムクドリであることがすぐにわかります。
 その尾羽の白を、桑の木にとまったムクドリが見せてくれました。背後から光があたり、尾羽が際だちました。逆毛だっているので、漫画顔になっています。
 このムクドリが、どうしてこんな格好をしたのか、よくわかりません。伸びをしたにしては、中途半端です。新しい空気を羽に取り込んだようにも見えます。
 ちょっと変わったムクドリの写真になったかな、と思います。
 
尾羽がすてきなムクドリ

尾羽がすてきなムクドリ

尾羽がすてきなムクドリ

咲き始めたヒメジョオン2012/06/05

 市内では、いたるところにヒメジョオン(姫女苑)が咲き始めました。珍しくもなんともない植物なので、背景のいい場所で写真にしようと思っていました。自転車で移動中、通りがかった空き地にヒメジョオンとアカツメクサがまとまって咲いていました。自転車を降りて眺めて見ると、ピンクをバックにすればきれいに撮れるかもしれない、と思えました。花のアップはやめて、咲いている雰囲気を撮ってみたつもりです。
 ヒメジョオンは、北アメリカ原産の帰化植物です。今ごろから10月くらいまで咲いています。真夏のヒメジョオンは、背丈がもっと高くなるような気がします。
 よく似た花でハルジオン(春紫苑)というのがあります。これも北アメリカ原産の帰化植物です。こちらは4月になれば咲きます。
 ヒメとハルとを見分けるには、茎の断面を見るに限ります。茎を斜めに切ってみると、内部が詰まっているのがヒメです。ハルは内部が空洞です。ヒメはキク科ヒメジョオン属、ハルはキク科アズマギク属です。
 
ヒメジョオン

ヒメジョオン

ヒメジョオン