ルリビタキがお出まし2013/01/30

 落合川の近くにある公園で休んでいたら、小さな鳥が1羽、枝から枝に移動しています。ジョウビタキかなと思いながら少しずつ近づいてみると、なななんと、ルリビタキではありませんか。残念ながらメスだったので、茶系でした。オスは名前のとおり、頭から羽にかけて瑠璃色(紫がかった濃い紺色)です。メスは尻尾が瑠璃色なので、ジョウビタキのメスなどと区別することができます。昨日、ジョウビタキのメスを見ていただいたので、比べてみてください。
 ジョウビタキ、ルリビタキと「ヒタキ」のつく鳥が続きました。「ビタキ」となるのは音便変化でしょう。辞書を見ると「スズメ目ヒタキ科の鳥の総称」と書いてあります。飛びながら空中や葉上の昆虫をとる習性があるんだそうで、世界に約450種いるとか。とはいえ、ルリビタキもジョウビタキも「スズメ目ツグミ科」です。そこでもう少し調べてみると、広い意味ではツグミ科・メチドリ科・ウグイス科に属する鳥も含む、とあります。それぞれの科で「ヒタキ」がつく鳥を図鑑から例示してみましょう。
 【スズメ目ヒタキ科】キビタキ、マミジロキビタキ、サメビタキ、コサメビタキ、エゾビタキ、オジロビタキ、マダラヒタキ、
 【スズメ目ツグミ科】ルリビタキ、ジョウビタキ、ノビタキ、マミジロノビタキ、クロノビタキ、ヤマザキヒタキ、ハシグロヒタキ、サバクヒタキ、セグロサバクヒタキ、コンヒタキ、イナバヒタキ
 私の図鑑にはウグイス科とメチドリ科で「ヒタキ」がつく鳥は出ていませんでした。「ヒタキ」がつかなくても、ヒタキに属する鳥はいるのでしょう。
 
ルリビタキのメス

ルリビタキのメス

ルリビタキのメス

ルリビタキのメス

精悍 ヒヨドリのアップ2013/01/30

 ヒヨドリはあまりに見慣れた鳥で、しかも色まで地味なので、レンズを向けることはあまりありません。しかし、じっくり見ると精悍な顔をしています。意志を感じる目をしています。
 黒目川の桑の木にとまっていたヒヨドリは、私が目の前でカメラを構えていても逃げませんでした。悠然としています。そういうときは、しっかり撮ってみたくなるものです。アップで見ると、負けず嫌いの顔をしています。気の強い鳥なんだなあと思わせます。
 日本人にとってはどこにでもいる鳥ですが、日本列島、朝鮮半島南部、台湾、フィリピン辺りにしかいません。地球規模で見ると、局地的に棲息する鳥です。見慣れているからといって邪険にしてはいけませんね。ただ、集団で野菜の葉っぱを食べてしまうので、農家の方には気の毒です。
 平安時代から「ひえどり」の名で知られ、室町時代から「ひよどり」と呼ばれるようになった、と辞典にあります。「ひーよ、ひーよ」と鳴くからヒヨドリ。
 
ヒヨドリのアップ

ヒヨドリのアップ

ヒヨドリのアップ

ヒヨドリのアップ