交尾するツミ だが…2013/05/30

 ツミの交尾です。4月24日に写真を撮りました。上にいる赤い目がオス、下にいる黄色い目がメスです。交尾は瞬間的におこなわれるのでシャッターを切るタイミングを外してしまうのが常ですが、今回はなんとか撮れました。
 ツミは小型の鷹で、オスはキジバトより小さいです。メスの方が体が大きく、猛禽らしい表情をしています。
 さて、交尾をすれば卵を抱き始めます。そこで悲劇が起きました。
 5月25日午前、カラスの大群に巣が襲われて、卵が食べられてしまいました。その事実を知ったのは26日でしたが、ツミが不憫でたまりません。
 25日の朝、ただならぬ雰囲気は感じていました。仕事に出かける途中、ツミの巣の近くを通りました。このとき、巣とは別の所でツミが激しく鳴いていました。辺りには10羽を超えるカラスがいました。ツミが危険を察知して鳴いていることはすぐにわかりました。心配しながら駅に向かいました。もうすぐヒナがかえるはずでした。
 カラスは50羽ちかくいた、という話をききました。そんなにはいなかった、という話もあります。正確な数はわかりませんが、大群で組織的に襲ったのことは確実です。いくら猛禽のツミとはいえ、小さな2羽で大きなカラスの大群を相手に奮闘するにも限りがあります。居合わせた人たちがカラスを追い払おうとしたそうです。
 26日の夕方、ツミの姿を見ました。新しい巣をつくろうとしている、という話も伝わってきました。再び卵を抱いてくれるだろうか…。
 
交尾するツミ

交尾するツミ