霧中の交尾2016/12/08

 いつもの黒目川。朝霧がたちこめるなか、遠くで2羽のカルガモがおかしな動きをしています。慌てて望遠レンズを向けると、なんと交尾していました。カモがいるところだけ朝日がうっすら差し込んで、これまでにない雰囲気です。そんな舞台を意識して交尾したわけでもないと思いますが…。
 交尾はあっという間に終わり、オスは体を低くしてメスの周りを一周しました。交尾後の決まりごとです。メスは動かずに羽ばたくはずですが、写真撮影に追われて確認できませんでした。
 寒い時期にカルガモの交尾を見ることは、ごくまれにあります。北から渡って来たオナガガモが交尾しているところも見たことがあります。子育て時期の交尾とは意味が違うのかもしれません。
《Nikon D300s + AF-S NIKKOR 70-300mm》
 
霧中の交尾

霧中の交尾

霧中の交尾

霧中の交尾

霧中の交尾

紅葉をバックに飛ぶコサギ2016/12/09

 遠くを眺めていたら、コサギがこちらに向かって飛んできます。高さがよければ紅葉をバックにできるかもしれません。いつものように慌ててカメラを構え、コサギをファインダーにとらえました。なんとか紅葉の前を通過してくれたので、シャッターを切りました。
 写真を見ると、バックがにじんでいます。午前8時前。少しガスっていたのかもしれません。11月20日のことなので、撮ったときの状態を忘れてしまいました。
《Nikon D300s + AF-S NIKKOR 70-300mm》
 
紅葉をバックに飛ぶコサギ

紅葉をバックに飛ぶコサギ

紅葉をバックに飛ぶコサギ

紅葉をバックに飛ぶコサギ

やっぱりダイサギはでかい!2016/12/10

 初雪が降った11月24日、黒目川で見たダイサギが、落合川にいました。東久留米市の東端で2つの川が合流します。その合流点から少し上流でした。
 ダイサギの近くにコサギがいました。遊歩道から写真を撮っていると、いろんな会話が聞こえてきます。「あの小さい方は子どもかね」「親子かもしれないね」。教えてしまおうかとも思いましたが、質問されたわけでもないので、そのままに。ダイサギの体長は90センチ、コサギは61センチ。親子と思っても不思議ではありません。
 ゆっくり歩きながら川をのぞき込んでいたダイサギが突然、空を見上げました。上空には何も見えません。慌ててカメラを構えたら、いきなり飛び立ちました。魚を捕るだろうと思ってズームレンズを望遠側にしていたことが災いしました。2回シャッターを切ったところで、ダイサギの姿がファインダーから消えてしまいました。
 がっかりしていたら、ダイサギは50メートルほど下流に舞い降りてくれました。私から離れたかったのでしょうか。川面が太陽を反射している角度があったので、その位置でカメラを構えると、ダイサギはまた飛び立ちました。そのまま合流点の上を通り、黒目川に沿って移動していきました。
《Panasonic Lumix-G6 + 100-300mm》
 
ダイサギ

ダイサギ

ダイサギ

ダイサギ

ダイサギ

モミジにメジロ2016/12/11

 葉も落ち色も落ちたモミジにメジロがいました。ほぼ正面に太陽があるという逆光状態。気の枝で太陽を隠したり、角度を変えたりして写真にしてみました。ところが、葉の明るさと鳥の明るさとの差があまりにも大きいため、うまく撮れませんでした。
 葉の色がきれいで葉の数もそろっていれば葉に露出を合わせてメジロをシルエットにしてもよかったのですが、それほどのモミジではありません。今回は、メジロがつぶれない程度の露出にしてみました。見上げる格好でカメラを構え、ちょこまか動くメジロを追っていると、たまにイラッときます。自分をなだめながらシャッターを切りました。
《Panasonic Lumix-G6 + 100-300mm》
 
モミジにメジロ

モミジにメジロ

モミジにメジロ

モミジにメジロ

モミジにメジロ

モミジにメジロ

いつ見てもかわいいジョウビタキのメス2016/12/12

 ジョウビタキはよく見るのですが、どういうわけか今季はオスばかりでした。例年はメスばかり見るに、完全に逆転しています。そのメスをやっと見ることができました。なんでこんなにかわいいんでしょうね。
 しかし、見られたのはほんのわずかでした。数回シャッターを切っただけ。すぐに飛び去ってしまいました。なので、たった3枚しかアップできません。
《Panasonic Lumix-G6 + 100-300mm》
 
ジョウビタキのメス

ジョウビタキのメス

ジョウビタキのメス

群れ始めたサギたち2016/12/13

 早朝の黒目川がにぎやかになってきました。サギが群れ始めたからです。まだ数は多くありません。ダイサギが1羽、コサギが7羽ほど。カワウが5羽もいて、サギたちを従えながら移動していきます。カワウが水に潜るとサギたちも動き回り、魚を捕まえたり、捕まえた魚を横取りしようとしたり。ちょっと距離をおいてアオサギが1羽、自分の世界にひたっているかと思うと、さらに遠くでゴイサギが一点を凝視して動きません。
 それにしても、群れを撮るのは難しいです。鳥同士が重なってしまってはいけないし、動きがばらばらでは散漫になります。鳥が密集していて動きにも方向性がある写真。今年は短めのレンズを使って、群れ写真に挑戦しようかなあと思っているところです。
《Nikon D7100 + AF-S NIKKOR 70-300mm》
 
群れるサギ

群れるサギ

群れるサギ

群れるサギ

群れるサギ

カワウ疾走2016/12/14

 今季は、黒目川にカワウが5羽もいます。大食漢なので魚がいなくなってしまうのではないかとひやひや。一方で、たくさんのコサギを連れてきてくれるので、写真を撮るにはありがたい。釣り人からすれば、カワウもサギも迷惑千万でしょう。私としては、カワウはなるべく少なく、サギはなるべく多くがありがたい。
 さて、そのカワウですが、一気に飛び立てません。足が短いのでジャンプは不可能。まず羽を広げてから振り下ろし、その勢いで前進。足を使って走りながらスピードを上げて離陸します。水しぶきを上げながら離陸するまでが実に力強いです。それを流し撮りで写真にしてみました。
《Panasonic Lumix-G6 + 100-300mm》1~2枚目
《Nikon D7100 + AF-S NIKKOR 70-300mm》3~5枚目
 
飛び立つカワウ

飛び立つカワウ

飛び立つカワウ

飛び立つカワウ

飛び立つカワウ

アトリ初撮り2016/12/15

 東久留米市に隣接する清瀬市で、アトリを撮ることができました。このブログで紹介するのは初めてなので、初撮りとしました。
 いろいろな色が混ざった姿が印象的です。雰囲気はホオジロ(体長17cm)
に似ています。群れで生活するので、写真を撮った場所にはかなりの数がいるようです。群れが空に舞い上がるシーンを期待していたのですが、見ることはできませんでした。水を飲みに来たアトリを1羽ずつしか撮れませんでした。
 実は今季、東久留米市にも数十羽の群れが来ています。群れで空を移動している姿を見ましたが、カメラを持っていませんでした。休憩する場所も知っていますが、木のてっぺんにいるので、お腹しかみえません。撮れるチャンスを待っているところです。
 アトリは、スズメ目アトリ科の鳥で、体長16cm。スズメの体長が14cmですから、それよりちょっと大きめ。冬になるとユーラシア大陸から日本に渡って来ます。「花鶏」「獦子鳥」と書いて「アトリ」と読むようです。『日本書紀』や『古事記』『万葉集』にも出てくる鳥です。その『万葉集』から1つ。「「国巡る獦子鳥(あとり)かまけり行き廻り帰り来までに斎(いは)ひてまたね」。この歌は、「アトリの大移動を防人が国を廻るのにたとえている」(『図説 鳥名の由来辞典』)のだそうです。
 それにしても、どうして「アトリ」というのか。『大言海』には「集鳥(あっとり)の略べし」と書いてあるそうな。大群で移動するからでしょうね。
 4枚目と5枚目の写真には、右端にツグミ(体長24cm)が写っています。
《Panasonic Lumix-G6 + 100-300mm》
 
アトリ

アトリ

アトリ

アトリ

アトリ

アトリ