初めて見たニシオジロビタキ2022/02/06

 ある方の案内で、ニシオジロビタキを見ることができました。感謝に堪えません。東久留米市内ではありません。尾羽をぴょこんとはねあげる姿が、なんともかわいらしい。オジロビタキとよく似ているようなので、体長は12cmほどだと思います。スズメより2cmほど小さいです。枝から地面へ、地面から枝へ動き回っていました。名前も見るのも初めてですから、妙に力が入ってしまい、写真としてはうまく撮れませんでした。目に光が入っている写真がほとんどないとうありさまです。
 山と渓谷社の『山渓ハンディ図鑑 日本の野鳥』(1998年)を見ても、ニシオジロビタキは出てきません。増補改訂新版(2011年)には、索引に載り、オジロビタキの項目の中で紹介されています。「日本にはオジロビタキとニシオジロビタキの2亜種が渡来していると思われる。しかし近年は、この2亜種を別種としている国が多い」とあります。
 文一総合出版の『鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670』(2014年)にもニシオジロビタキは紹介されていて、「ごく少ない冬鳥」とあります。また、「『日本産鳥類目録改定第7版』では、検討種となっている」そうです。分類が確定していないみたいです。
 もう1つ、勉強になったことがあります。ニシオジロビタキの「ビタキ」というのは、スズメ目ヒタキ科の鳥であることを示します。キビタキ、サメビタキ、コサメビタキ、エゾビタキ、オジロビタキ、そしてオオルリもヒタキ科です。それでは、ジョウビタキ、ノビタキもヒタキ科なのかといえば、違うんです。スズメ目ツグミ科の鳥とされています。ああややこいしい! 名前だけで判断してはいけませんね。(これ青書いたあと、ジョウビタキなどはヒタキ科に分類されたことがわかりました。野鳥図鑑は最新のものを見ないといけませんね。本来ならこの段落を削除すべきですが、分類は動いていることを共有するために、残しておきます)
 非常に難しいと思うのは、「種」の概念です。いまだによくわかりません。同じスズメ目でもヒタキ科とツグミ科とでは、種が違うのだろうと思います。単一種内の変種を亜種というのだろうと思いますが、オジロビタキとニシオジロビタキを亜種とするか別の種とするかは、何によって分けるのか。交雑があるかないか、なのか? カルガモとマガモはどちらもカモ目カモ科ですが、種は違うのだろうと思います。しかし交雑します。生まれたカモはどちらかの亜種になるのか別種になるのか…。DNAの塩基配列が読めるようになる前から「種」の分類はおこなわれていたので、DNAまで勘定に入れるようになると、種の概念が変わってくるのでしょうか…。素人がわけのわからないことをいうのは、これくらいにしておきます。
 
ニシオジロビタキ

ニシオジロビタキ

ニシオジロビタキ

ニシオジロビタキ