黒目川の土手近くにアオサギがいました。私はよく知っている個体ですが、アオサギが私を知っているかどうかはわかりません。見かけたときは右を向いていました。カメラを構えると、急に動き出し、左を向いてしまいました（１枚目の写真）。ちょうど左から弱い風が吹き続けています。飛び立つ気だなと判断して、私も左に移動しました。こちらに向かって飛び立つところが撮りたかったからです。
　ここでアオサギは、動きを止めて少し考えたようです。体をくるりと右に向けたとたんに飛び出しました（２枚目以降）。お前の思惑通りに飛ぶものか、といいたげに。こちらもそれを見込んでいたのですけれど…。
　こちらに向かって飛び立つ鳥が撮れるか、逃げていく鳥を撮らざるを得ないか。ここは大きく変わります。逃げていく鳥は迫力が劣ります。向かって飛び立つ鳥からは力強さを感じます。ということで、この勝負はアオサギの勝ち。