何を見るカワセミ2025/01/01

 2025年になりました。今年もよろしくお願いいたします。

 長い枝にとまったオスのカワセミが、あっちを見たりこっちを見たり。今年の行く先を考えているのでしょうか。小さな声で、チリチリと鳴いてもいます。すでに、メスと追いかけっこをしているので、彼女を待っているのかもしれません。
 
カワセミ

カワセミ

土手の茂みに分け入ったダイサギ2025/01/03

 ダイサギが土手の茂みに分け入って、なにやらごぞごぞと動いていました。小さな葦原ですが、夏の大雨でなぎ倒されたままになっている場所です。茂みの下には水が流れているので、魚が隠れているのようです。しかし、うまくとれるのかと思っていたら、しっかりゲットしていました。無駄な動きではなかった!
 
ダイサギ

ダイサギ

ダイサギ

精悍なモズのオス2025/01/04

 モズを撮っていたら、口を開けて威嚇されてしまいました。鋭い嘴とあいまって、なかなかの迫力です。少しずつ距離を詰めながらシャッターを切っていったのですが、モズはこちらをしっかり認識していました。寄らば斬るぞと警告していたのかもしれません。でも、すぐには飛び去らなかったのは、サービス精神もあったたようです。
 目を横切る黒い帯(過眼線)がオスの特徴で、精悍でカッコいいなあと思います。メスはこの帯の色が褐色なので、可愛らしく撮れてしまいます。
 モズは、漂鳥または留鳥。黒目川で見られるのは。、秋から冬、そして春のころ。夏は見ません。山へ行ってしまうのだと思います。9月から10月にかけて山から里に下りてきて、まずは高い場所から縄張りを宣言します(モズの高鳴き)。冬の間にカップルができるようで、オスとメスが並んでとまっている姿を見ることがあります。2月から3月にかけて巣作りをはじめ、4月から5月にはヒナが巣立ちます。繁殖期がちょっと早めです。
 スズメ目モズ科の鳥で、体長は20cm。ムクドリ(24cm)よりちょっと小さいです。存在感のある鳥なので、見つけるとうれしくなります。
 
モズ

モズ

モズ

もふもふのエナガさん2025/01/04

 公園で休んでいたら、遠くからエナガたちの鳴き声が聞こえてきました。どの辺にいるんだ。声を頼りに探してみたら、もふもふのエナガたちが気にとまっていました。ふだんも丸っこくてかわいいとりですが、羽毛を立ててふわふわです。右に左に動き回っているのが普通ですが、静かにしています。寒かったからでしょうね。もふもふといえば、北海道のシマエナガが有名ですが、東久留米のエナガも負けてはいません。
 エナガは、スズメ目エナガ科の鳥で、体長は14cm。体の半分は尾羽ですから、本体は本当に小さいです。尾が柄杓(ひしゃく)の柄(え)のように長いから柄長(えなが)の名前がついたといわれています。シマエナガは、エナガの亜種。
 
もふもふのエナガ

もふもふのエナガ

もふもふのエナガ

黒目川の朝は寒い2025/01/05

 久しぶりに早起きして黒目川に出てみました。午前6時すぎ。東の地平線がオレンジに光っています。川に近づくほど寒くなる。かすかに川霧が立ち、その霧が土手に降って白く凍っています。太陽が出たらすぐに消えてなくなるので、7時までに撮っておかなければいけません。
 葦が倒れて、ちょっと荒涼とした場所にダイサギがいました。暗めに撮れば雰囲気が出るかなと思いながら、シャッターを切りました。気温が何度なのかは知りませんが、カメラを持つ手はかじかみ、吐く息でファインダーが白く濁ります。摂氏零度くらいかだったかもしれません。北国の寒さとは比ぶべくもありませんが、東京・多摩の寒さが伝わるでしょうか。
 
黒目川の朝は寒い

黒目川の朝は寒い

黒目川の朝は寒い

この枝が大好きなカワセミ2025/01/06

 カワウが魚を追いかけていたら、ダイサギとコサギがやってきました。逃げ惑う魚を食べてやろうという思惑ありあり。サギが川に突っ込む姿を撮ってやろうと待ち構えたとたん、カワウが飛び去ってしまいました。サギたちも私も、きょと~ん…。
 ふと目を移動させたら、ちゃっかりカワセミも来ていました。さっきまでいなかったのに! 忍者のように現れました。実はこの枝、いつもこうなんです。ちょっと前にはいなかったのに、いつの間にかとまっている。そんな経験を何度もしました。カワセミ君、お気に入りの枝です。
 まず、橋の上から撮って(1枚目の写真)、左岸に回り込みながら2枚目、3枚目を撮りました。撮る角度によってずいぶん雰囲気が変わります。2枚目の振り向いた感じが好きです。3枚目の写真で、カワセミがつかんでいる枝の皮がむけています。とまる場所はいつも同じなんですね。カワセミは左を向いていますが、まず右を向く格好でとまる(1枚目の写真)ことが多いようです。
 
カワセミ

カワセミ

カワセミ

カワセミとアオサギ 小と大の共演2025/01/07

 アオサギが岸辺で魚を物色していました。さあでかい魚を銜えてくれるか。しばらく眺めていたら、いつの間にか対岸の枝にカワセミがとまっていました。せっかくなので並べて撮ってみました。アオサギは90cm余、カワセミは17cmくらい。圧倒的な差があります。でも、気位はカワセミの方が高そうです。
 
カワセミとアオサギ

カワセミとアオサギ

青い水面とアオサギと2025/01/08

 青に青を重ねてみました。早朝の水面は、場所によって青く写ります。その墓所にアオサギ(青鷺)がいてくれました。このアオサギは背中が特徴的で、おまけにあまり逃げません。何年も黒目川で生活しています。本当はその背中をもっと印象的に撮りたかったのですが、川面が青く写るので、そちらに引っ張られてしまいました。
 英語でアオサギは、gray heron といいます。直訳すればハイイロサギ(灰色鷺)ですね。日本人は青と見たというのがおもしろいところです。
 
青い水面とアオサギと

青い水面とアオサギと

青い水面とアオサギと