コサギ舞う2011/02/01

 11羽ほどのコサギが群れになって魚をとっていました。晴天続きで川の水量が少なくな り、魚をつかまえるには好都合なのでしょう。軽く飛んでは急旋回して、嘴を水に突っ込んでいます。こうした光景が群れのあちこちで見られるので、落ち着い て写真を撮らないと、どれも中途半端になってしまいます。群れの動きを撮るには短めのレンズを付けなければいけませんが、長いレンズしかなかったので、1 羽をねらって撮りました。

舞うコサギ

舞うコサギ

舞うコサギ

ソウシチョウとの遭遇2011/02/01

 ソウシチョウ(相思鳥)は、黄、オレンジ、緑の色がひきたつ、スズメほどの鳥です。移動の途中でしょうか、東久留米に姿を見せました。藪から地面に降りたり、再び藪の陰に隠れたり、ちょこまか動いていました。5羽を見ましたが、もっといたような感じでした。
 日本の鳥ではありません。中国南部を含めた東南アジアに分布しています。見た目がきれいで、よくさえずることもあって、飼い鳥として人為的に日本に連れてこられました。江戸時代には、少ないながら日本に持ち込まれていたようです。本格的に持ち込まれるようになったのは1980年代からのようで、籠脱けした鳥が一気に野生化しました。自力で日本に渡ってきた鳥ではないので、厳密な意味では野鳥とはいえません。兵庫県の六甲山で1年中見られるといいます。
 国立環境研究所の「侵入生物データベース」には、次のような記述があります。「野外への定着は、兵庫県神戸市の再度山1931年。その他の地域では、1980年代前半以降に生息確認」。山形県と関東地方以南(以西)の各都府県で分布の記録があります。北陸は福井県だけで、沖縄県にはいないようです。
 外来生物法で生態系に被害をおよぼす特定外来生物に指定されている鳥は、4種類あります。ソウシチョウはその一つです。輸入や飼育が禁止されています。被害としては、「長期的には同所種や捕食される小動物等への直接間接の負の影響も推定される」「ハワイ諸島では、本種が侵入した地域では、在来のハワイ固有鳥類が衰退したというセンサスデータがある」などがあげられています。ネットで調べた限りでは、ウグイスが脅かされる危険が指摘されています。日本生態学会の「日本の侵略的外来種ワースト100」にも入れられているので、さんざんな評価です。適応力が高いのでしょう。
 生物多様性を破壊しかねないと心配されている鳥ですが、彼らの責任ではありません。そこがなんともつらい話ですね。

ソウシチョウ

ソウシチョウ

ソウシチョウ