コサギがコサギをねじ伏せる2011/02/04

 コサギの争いは、相手を水に沈めます。羽にかみつき、ねじ伏せる。瞬間の出来事ですが、荒っぽい。ところが、さっと分かれて、お互いそ知らぬ顔をしています。負けた方が逃げていくわけでもありません。2羽とも興奮していたことは確かですが、相手の命を奪うことまではしないように見えました。
 コサギというのは本当にきれいな鳥なのですが、グァーグァーという鳴き声を聞き、争いを見てしまうと、美しいイメージが飛び去ってしまいます。生きるために争うのでしょうが…。

ねじ伏せるコサギ

ねじ伏せるコサギ

ホシゴイの朝2011/02/05

 黒目川のホシゴイ(ゴイサギの幼鳥)は何回か紹介していますが、川の近くにある農家に親鳥がいることがわかりました。朝や夜、川で見かけることもあります。ホシゴイがゴイサギになるところを是非見たいと思っているので、親子一緒にずっといてほしい。
 そのホシゴイは最近、ご出勤が早まりました。これまでは午前9時ごろに支流の暗渠から出てきて、10時前後に対岸の木の上にとまっていました。どうしたわけか、今では7時ごろには川にいて、8時ごろには木にとまってしまいます。
 4日の午前7時半ごろ、バタバタという羽音を聞いたので振り返ると、ホシゴイが遊歩道の手すりにとまっています。川から飛び上がったところでした。少しずつ近づいて写真を撮りました。散歩途中の人が近くを通りかかったところでホシゴイは飛び立り、いつもの木に向かいました。5日の朝は見ませんでした。どこに隠れていたのでしょう。
 なぜホシゴイというのか。『図説鳥名の由来辞典』には、以下のような説明をしています。「ゴイサギの幼鳥の背の褐色の地に、淡褐色の斑があるために名づけられたものである」

ホシゴイ

飛んだホシゴイ

カワセミと糞2011/02/05

 カワセミがいつもとまる枝があります。上から枝が被さっているので、ちょっと隠れるにはいいところ。ここにとまると、のんびりして、いつ動いてくれるかわかりません。真下にある川は水深もそれなりにあって、飛び込んで魚をとるにはうってつけ。休憩できて魚もねらえるので、カワセミにとってはお気に入りの場所です。
 写真をみてください。枝の後方は糞だらけ。お尻を持ち上げて糞を飛ばすので、石垣にべっとりついています。この糞がカワセミの存在を教えてくれます。対岸からは丸見えで、とまっていれば必ず見つかってしまいます。「ああ、また寝てるよ」「おっ、きょうは魚をねらっているぞ」などといいながら、散歩する人たちが立ち止まります。

カワセミと糞

2年ぶりのタシギ2011/02/06

 黒目川にタシギ(田鴫)がやってきました。冬になると毎年来る鳥ですが、昨年は見た人がいません。2年ぶりの登場ということになります。茶色の鳥が枯れ草にまぎれているので、ちょっと見ただけでは存在に気づきません。いかにも保護色という感じです。おまけに、長い時間じっとしています。枯れた枝にしか見えません。
 黒目川には長い期間いることはないので、出合えたのは幸運でした。地味な鳥ですが、きれいな羽をしています。
 タシギの大きさは、ムクドリとハトの中間でしょうか。シギだけあって嘴が長く伸びています。この嘴を地面に差し込んで餌をとっていました。長い嘴がすべて隠れるくらい深く入れます。ミミズがいるのでしょう。遠くにいたので、小さくしか写真に撮れませんでした。
 タシギが飛び立つところを写真にしたいのですが、そのチャンスがあるかどうか。身体を傾けて飛ぶ姿は、スピード感があって、つい見とれてしまいます。

タシギ

タシギ

タシギ

タシギ

カルガモ脱水機2011/02/07

 水浴びしたり、身体の水切りをしたりするときに、鳥はどうして首がくるくる回るのでしょうか。といっても回転するわけではなく、左右に往復運動するのだと思います。それを写真に撮ると、脱水機にかけたように写ります。
 カルガモは身体が大きいだけに、それがよくわかります。不思議なのは、頭が動いているのに、嘴が止まっているように見えることです。どういう構造をしているんでしょうか。脱水行動をした後で目を回したカルガモを見たことがないので、彼らにとってはごく当たり前の動きなのでしょう。

カルガモ

梅にメジロ2011/02/08

 咲き始めた梅の花にスズメやメジロがきて、蜜を吸っています。スズメが十数羽、メジロが2羽。どっちを写真に撮ろうかな…。やっぱりメジロでしょうね。
 ところがまあ、ちょこまか動かれてしまって、追いかけるのに必死でした。しかも高いところにばかりとまります。見上げて撮るので、メジロの色がうまく出ません。首と肩が痛くなって、そこそこでやめてしまいました。
 もっと花が咲いて、メジロが低い位置にいるときに再挑戦します。

梅にメジロ

梅にメジロ

梅にメジロ

カワセミの飛び出し2011/02/08

 藪の中から「ジジッ、ジジッ」という鳴き声がしました。ウグイスの地泣きです。この鳥は藪の中を動き回るので、なかなか写真が撮れません。早く姿を見せてくれないものかと待っているところに、川上からカワセミが飛んできて、近くの枯れ枝にとまりました。関心が一気にカワセミに移り、レンズを向けました。
 メスのカワセミです。川面を見下ろしているので、魚をねらっているようです。私の位置からは川面が見にくいので、飛び出した瞬間をねらうことにしました。露出とピントを合わせたまま、じっと待ちます。カワセミは横を見たり上を見たりしていますが、視線は川面に戻ります。必ず川に飛び込む。根比べです。だいたい、ファインダーから目を離したときに飛び込まれてしまうので、我慢するしかありません。たまにシャッターを押して、タイミングを合わせます。飛んだ! ちょっと遅かった。

カワセミ

カワセミ

まるモズさん2011/02/08

 黒目川にまるまっちいモズのメスがいます。人が近寄っても静かにしていれば、知らん顔をしています。嘴の鋭さに反して体つきがまるいので、精悍さを感じません。つぶらな目も手伝って、妙にかわいいです。
 モズは百舌と書きます。いろいろな鳥の鳴き声をまねるところからきているそうです。山渓ハンディ図鑑『日本の野鳥』には、「春先や小春日和につぶやくようにメジロ、ウグイス、コジュケイなど、他の鳥の鳴き声をまねて歌っていく」と書いてあります。
 とらえた獲物を木の枝に突き刺す、モズの「はやにえ」は有名です。突き刺した獲物の場所をどこまで覚えているんでしょうか。
 「はやにえ」については、昔話があります。柳田国男の『野鳥雑記』に紹介されています。
 モズは友人のホトトギスに昔から借りがありました。借りを返すためにカエルなどをとって枝の先に突き刺しておくのだそうです。ホトトギスはモズに催促して、トッテカケタカと鳴く…。
 昔ホトトギスは馬の沓をつくる職人でした。モズはその友人の馬方でした。ホトトギスがつくった沓を借り倒して代金を払うのを怠ったモズは、今もって虫類をとってきて枝に串差しにしてホトトギスに餌を供している…。
 昔話に出てくるモズの「はやにえ」は、ホトトギスへの罪滅ぼしでした。この苦行はいつまでつづくのでしょうか。

モズのメス

モズのメス

モズのメス