原発事故 「想定外」とはいえない2011/03/21

 ネットを見ていて、興味深い情報をみつけました。東京電力福島第1原発の事故は「想定外の被害」といわれていますが、実は危険性が指摘されていました。
 2007年7月24日、日本共産党福島県委員会、同福島県議会議員団、原発の安全性を求める福島県連絡会の3者が連名で東京電力に「福島原発10基の耐震安全性の総点検等を求める申し入れ」をやっています。この年の7月16日に起きた新潟県中越沖地震による東電柏崎刈羽原発事故の火災・放射能漏れを受けておこなわれたようで、1995年1月の阪神淡路大震災と原発との関係も触れています。一見の価値があると思います。全文はこちから。
 福島原発については、以下のように指摘しています。
 「福島原発はチリ級津波が発生した際には機器冷却海水の取水が出来なくなることが、すでに明らかになっている。これは原子炉が停止されても炉心に蓄積された核分裂生成物質による崩壊熱を除去する必要があり、この機器冷却系が働かなければ、最悪の場合、冷却材喪失による苛酷事故に至る危険がある。そのため私たちは、その対策を講じるように求めてきたが、東電はこれを拒否してきた。
 柏崎刈羽原発での深刻な事態から真摯に教訓を引き出し、津波による引き潮時の冷却水取水問題に抜本的対策をとるよう強く求める」
 今回の事故を「想定外」というのは、逃げ口上でしかないことがわかります。

太くてピンクの嘴 シメ2011/03/21

 地震が起きる前、埼玉県内で撮ったシメです。数十羽の群れが地上で種を食べていました。20メートルくらい近づくと、さあっと群れごと逃げていってしまいます。木の影に隠れて身体を隠し、そおっと近づいて写真を撮りました。太い嘴で土を掘り返すことに夢中でした。東久留米では、運がよければ見かけることがあります。しかし、数羽の単位です。
 体長は19センチ。14センチのスズメやジョウビタキより大きく、24センチのムクドリより小さい。17センチのカワセミよりちょっと大きい。近づいてみると、案外大きく見えます。冬鳥として渡来しますが、本州中部以北と北海道で少数が繁殖するようです。よく似た鳥でイカルがいますが、こちらはもっと白っぽい。
 シメは、奈良時代から「ひめ」「しめとり」の名で知られていた、と辞典にはあります。
 『東久留米の野鳥』(市教育委員会発行)によれば、北の国へ帰る日が近づくと、ピンクだった嘴が鉛色に変わってくるそうです。写真のシメは、まだピンク色。どうやら、5月ごろまではいてくれるのはないかと思います。

シメ

シメ