午後８時すぎ、小雨のなか、黒目川遊歩道を自宅に向かっていました。最近あまり見ないアオサギがいたので、ゴイサギもいないかな、などと思いながらのんびり歩いていました。
　自宅に近づくにつれ、川に変化がでてきました。川面にうっすらと霧が舞うようになりました。北風も強くなっています。傘がパチパチ音を出し始めました。街路灯を見上げると、みぞれに変わっています。それもほんの短時間。数分で雪の本降りになってしまいました。
　きょうは、東京も被災地になってしまいました。その夜に雪まで降るのか、とうんざりしてしまいました。電車も間引き運転で、押し合いへし合いでした。普段なら春の雪だなどと面白がるところですが、今は「泣きっ面に雪」という感じです。湿った雪で、長くは降らないでしょうから積もることはないと思いますが、東北・茨城・千葉などの被災地を思えば、季節だけでも春がきてほしい。
　東京も被災地になってしまったといったのはほかでもありません、金町浄水場（葛飾区）で基準を超えた放射性ヨウ素が検出されたからです。東京都は、23区と武蔵野市、三鷹市、町田市、多摩市、稲城市を対象に、１歳未満の乳児に水道水を飲ませることを控えてほしい、と発表しました。原発事故という人災が、地震から12日後でも被害を広げていく。
　写真は、雪の盛りに撮ったものです。