雨に濡れたマツヨイグサ ― 2011/05/13
4年前、マツヨイグサが群生している場所をみつけ、ずいぶん写真を撮りました。その後、どういうわけかマツヨイグサの数が減って、いくつかが咲くだけになっていました。今年も、咲くには咲きましたが、ごく少数。もう群生は見られないかもしれません。
マツヨイグサ。切ない気持ちがただよう名前です。「待つ」ことの切なさがですね。
「待てど 暮らせど 来ぬ人を 宵待草の やるせなさ」。竹久夢二が詠んだ「宵待草」は、マツヨイグサだと思います。
太宰治は「富嶽百景」で、「富士には、月見草がよく似合う」と書きました。この「月見草」も、マツヨイグサでしょう。その件を引用します。
「さつと、バスは過ぎてゆき、私の目には、いま、ちらとひとめ見た黄金色の月見草の花ひとつ、花弁もあざやかに消えず残つた。三七七八米の富士の山と、立派に相対峙(あひたいぢ)し、みぢんもゆるがず、なんと言ふのか、金剛力草とでも言ひたいくらゐ、けなげにすつくと立つてゐたあの月見草は、よかつた。富士には、月見草がよく似合ふ」
太宰は、花の力強さにひかれたんですね。
この花も帰化植物で…なんて無粋なことは、やめておきます。
そうそう、先日、ユウゲショウという花を紹介しました。この花も、マツヨイグサの仲間です。色も大きさも違いますが、形はよく似ています。
マツヨイグサ。切ない気持ちがただよう名前です。「待つ」ことの切なさがですね。
「待てど 暮らせど 来ぬ人を 宵待草の やるせなさ」。竹久夢二が詠んだ「宵待草」は、マツヨイグサだと思います。
太宰治は「富嶽百景」で、「富士には、月見草がよく似合う」と書きました。この「月見草」も、マツヨイグサでしょう。その件を引用します。
「さつと、バスは過ぎてゆき、私の目には、いま、ちらとひとめ見た黄金色の月見草の花ひとつ、花弁もあざやかに消えず残つた。三七七八米の富士の山と、立派に相対峙(あひたいぢ)し、みぢんもゆるがず、なんと言ふのか、金剛力草とでも言ひたいくらゐ、けなげにすつくと立つてゐたあの月見草は、よかつた。富士には、月見草がよく似合ふ」
太宰は、花の力強さにひかれたんですね。
この花も帰化植物で…なんて無粋なことは、やめておきます。
そうそう、先日、ユウゲショウという花を紹介しました。この花も、マツヨイグサの仲間です。色も大きさも違いますが、形はよく似ています。
片羽を上げたコサギ ― 2011/05/13
霧雨が舞う中、コサギが魚を追いかけて走り回っていました。ご苦労さんなことです。走り回るわりには成果がなく、そのたびに逃げられていました。走って追いかけるからダメなんじゃないの、といってやりたくなりました。空中に舞って急降下すれば魚も捕れるし写真にもなるんだから、と。
しかし、そんな期待はコサギの知ったことではないようで、おもむろに羽を繕い始めました。長時間の休憩タイム。こちらのタイムミットは、あと10分。舞ってはくれないことを覚悟して、羽繕いの写真を撮ることにしました。コサギが片羽を上げて手入れをするときは、警戒心が高まるようです。ちょっとした音がしただけで、やめてしまいます。隙が多くなるからでしょうね。シャッターもなるべく切らないようにして撮りました。
しかし、そんな期待はコサギの知ったことではないようで、おもむろに羽を繕い始めました。長時間の休憩タイム。こちらのタイムミットは、あと10分。舞ってはくれないことを覚悟して、羽繕いの写真を撮ることにしました。コサギが片羽を上げて手入れをするときは、警戒心が高まるようです。ちょっとした音がしただけで、やめてしまいます。隙が多くなるからでしょうね。シャッターもなるべく切らないようにして撮りました。
最近のコメント