団地にいたアオゲラ2011/06/01

 近くの団地でアオゲラ(キツツキの仲間)を見かけました。市内にいることはいるのですが、簡単に出合える鳥ではありません。営巣している感じではなかったので、移動の途中に立ち寄った程度だと思います。背景が真っ白の写真になってしまったのは、白い鉄板が後ろにあったからです。慌てて撮ったので、露出もオーバー気味でした。
 古本屋で見つけた『森の野鳥を楽しむ101のヒント』(日本林業技術協会編)に、日本固有種(日本にしかいない種)についての記述がありました。それによると、日本固有種といえる鳥は、以下の10種しかありません。
 ヤンバルクイナ、アマミヤマシギ、ヤマドリ、アオゲラ、ノグチゲラ、カヤクグリ、アカヒゲ、アカコッコ、メグロ、ルリカケス
 アオゲラは、10種のなかに入っています。近年、コゲラ(もっとも小さいキツツキ)とともに、都市部に進出する傾向が見られる、とこの本には書いてあります。なぜか。都市公園に植裁された桜の木が、アオゲラの営巣に適した太さになってきたからではないか、というわけです。しまった、と思ったのは、写真のアオゲラがつかまっている木を確認するのを忘れていました。
 ヤンバルクイナ、アマミヤマシギ、ノグチゲラ、アカヒゲ、アカコッコ、ルリカケスの6種は南西諸島にいる鳥です。メグロは小笠原諸島だけにいます。東久留米では絶対に見られません。広域で見られるのは、ヤマドリ、アオゲラ、カヤクグリの3種。そんな鳥が自分の生活域のなかにいるというのも、なかなかいいものです。
 
アオゲラ

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