おめめくりくり カルガモさん2011/09/01

 午後4時すぎ、柔らかくなったひさしを浴びて、カルガモがのんびり羽を繕っていました。光の当たり方かもしれませんが、目がクリクリしていてかわいらしい。つい撮ってしまった写真です。
 カルガモは「軽鴨」と書き、「軽という地名に由来する」という説しかない、と『山渓名前図鑑 野鳥の名前』は解説しています。『万葉集』に「軽の池」という地名が出てきて、ここに鴨がいた。これが今のカルガモだろう、というわけです。『日本書紀』に「剣池、軽池、鹿垣池…」をつくった、という話がでてくるそうで、この「軽池」が『万葉集』の「軽の池」だろう、といっています。所在地は、奈良県橿原(かしはら)市大軽町とその付近とされているとか。
 「カルガモ」として知られるようになったのは、江戸時代からのようです。
 
カルガモ

カルガモ

電線のコサギ2011/09/01

 川にコサギがいないなあと思っていたら、電線にいました。片足をしまっているので、完全にリラックスムード。というか、昼寝状態です。そのうちに、羽を繕い始めました。
 上を見上げて写真を撮るのがめんどうなので、電線にいる鳥はあまり撮りません。雲が多い割には青空も見える状態だったので、しばらく付き合ってみることにしました。
 このときの雰囲気は、「写真上から3番目」が象徴しています。
 
電線のコサギ

電線のコサギ

電線のコサギ

電線のコサギ

ニラの花とチョウ(1)ツマグロヒョウモンのオス2011/09/02

 大型の台風12号の接近で、局地的な大雨が心配されています。東久留米でも、突然大雨が来るので、うかうかできません。日本縦断なんてことにならなければいいのですが。
 さて、東久留米市内では、ニラの花がいっせいに咲きました。どういうわけか、この花にはたくさんのチョウがやってきます。
 ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ、モンシロチョウ、モンキチョウ、セセリチョウの仲間、シジミチョウの仲間…。アゲハの仲間もやってきてくれるとうれしいのですが、いまのところニラの花にアゲハが来ているところは見ていません。ネットでは、「ニラの花にアゲハ」の写真を見つけましたから、期待はできそうです。
 ニラは、もうしばらく咲いていると思います。ニラに集まってくるチョウを撮りつづけてみようかと思っています。
 初回は、ツマグロヒョウモンのオスです。タテハチョウの仲間です。
 以前にも書きましたが、漫画家のやくみつる氏は昆虫大好き人間。『やくみつるの昆虫図鑑』には、こんなことが書いてあります。「2005年夏、東京に突如現れたツマグロヒョウモン。昆虫愛好家を騒然とさせた出来事だった」
 このチョウは、かつては近畿以西でしかみられなかったそうです。温暖化が原因なのか。それとも、ツマグロヒョウモンの幼虫が食草としているスミレ類がガーデニングの隆盛とともに広がったからかのか。たぶん、両方だと思います。
 
ツマグロヒョウモン
 
ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン

顔かお尻か?2011/09/02

 雑木林に赤いミズヒキが咲いて、秋の気配です。その枝に、小さなクモがいました。薄暗い中でもよく目立つ色をしています。
 さて、写真を撮ったのはいいのですが、顔を撮ったのかお尻を撮ったのか、さっぱりわかりません。黒い4つの目のようなものは、目なのか飾りなのか。たぶん、お知りなのでしょうね。後ろから来る敵を脅かすために、目のような模様が4つもついているのではないかと思われます。黒の周りが黄色いので、黒がいっそう目立ちます。
 
クモのお尻?

クモの巣2011/09/03

 草むらで不思議なクモの巣をみつけました。クモが隠れるところが太い糸になっていて、よく目立ちます。いろんなクモの巣があるもんですね。なんという名前のクモなのか、さっぱりわかりません。
 
クモの巣

クモの巣

ニラの花とチョウ(2)メスに言い寄る2011/09/03

 ツマグロヒョウモンのオスが、メスの後をつけまわし、さかんにちょっかいを出していました。「写真上」でいえば、上にいるのがメスで、下にいるのがオスです。
 接近戦に持ち込んで言い寄るオス。メスは知らん顔を決め込んで、まったく反応しません。メスがパッと飛び立ったところで、オスの恋は終わりを告げました。
 
ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン

真昼間のアオサギ2011/09/04

 台風が来る前の晴れた日の昼ごろ、黒目川でアオサギが魚を狙っていました。はじめはお尻を向けていたので、気付きませんでした。なんか鼠色っぽいのがいたなあ、と引き返してみて発見しました。こんな大きな鳥でも、見逃すことがあります。
 人の気配を感じたのでしょうか、アオサギはこちらに顔を向けました。私がカメラを向けていたからか、歩き始めてしまいました。そのまま草の繁みに身を隠してしまったので、歩いているところしか撮れませんでした。
 アオサギに出合うなら、朝か夕方がいいですね。かんかん照りとアオサギは、どうも似合いません。羽のしっとり感がでません。微妙な光の中で撮った方が映える鳥だと思います。
 アオサギは夜行性で、黒目川でも夜中に魚をとっています。遊歩道に設置された街路灯が適度な明かりになっているようで、ちゃんと魚をつかまえるから、さすがです。夜中でも飛びます。漆黒の闇のなかで魚をとったり飛んだりできるかどうかはわかりませんが…。
 「写真上」の黄色い花は、帰化植物のイヌキクイモだと思われます。秋近しです。
 
アオサギ

アオサギ

ゲリラ豪雨2011/09/04

 のろのろ台風12号のおかげで、外に出られませんでした。空を見ながら、きょうは雨は降らないだろうと期待して、外に出ました。青空も出ているし、低い雲は千切れて移動している。降られてもたいしたことはなさそうだ。
 ところが突然、後ろからザァーッという音が駆け足で迫ってきました。振り向くと雨。川にいたコサギも、あわてて土手にあがりました。私もカメラを抱きかかえ、木の下に退避。風がなかったので、雨はまっすぐに降ってきます。激しい雨に、辺りは白くけむってしまいました。5分ほどで、何もなかったように晴れ上がりました。
 土手にあがったコサギは、再び川の中に。レンズを向けると、またまたザァーッときたので、木の陰に。これも5分ほどでやんだので、帰宅するために移動を開始しました。その途中、最大級の大雨に襲われました。バケツをひっくり返すなんてもんじゃない。葉が茂った桜の木の下にいても、体がずぶ濡れになるほどの雨。これが断続的に10分ほど続きました。川は一気に濁りました。
 それがやんで、300メートルほど移動すると、地面がすっかり乾いています。川を見るとあまり濁っていません。そうか、大雨は降っていなかったんだ。ちょっと移動していれば、雨に降られることはなかったようです。どうも私は雨雲の通り道にいたらしい。本当にゲリラみたいな雨でした。
 
ゲリラ豪雨