つぼみが下向くハルジオン2012/05/12

 だれでも知っている帰化植物といえば、この花でしょうか。ハルジオン(春紫苑)です。空き地一面に咲いています。咲いていないところはない、といってもいいくらいです。北アメリカ原産の多年草で、1920年代に園芸植物として導入されました。
 『街でよくみかける雑草や野草がよーくわかる本』によると、1967年にパラコートという除草剤が使われるようになったのですが、ハルジオンは耐性を身につけ、関東を中心に爆発的に増えてしまったそうです。その後全国に広がった、と書いてあります。外来生物法の要注意種に指定されています。在来種に悪影響を及ぼす危険がある、ということです。
 今回の写真は、咲き方の特徴を撮ってみました。つぼみがクテッと下を向いています。花は通常は白いのですが、ピンクの花をつけるものもあります。これをベニバナハルジオンといいます。
 6月になると、ヒメジョオン(姫女苑)という帰化植物が咲き出します。これも北アメリカ原産で、ハルジオンとよく似ています。しかし、ヒメジョオンのつぼみは下を向きません。ハルジオンより背丈が高く、上に向かってスクッと立つ感じです。
 ハルジオンの葉はくすんだ緑ですが、ヒメジョオンの葉はすっきりとした緑です。
 ハルジオンの茎を横から切ってみると、中が中空です。ヒメジョオンの茎は、中が詰まっています。
 4枚目の写真に写っている虫は、アブの仲間です。
 
ハルジオン

ハルジオン

ハルジオン

ハルジオン

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