ギョギョギョのオオヨシキリ2012/05/22

 さいたま市の田圃で、オオヨシキリが鳴き方教室をやっています。葦が繁っているので、こっちでギョギョギョ、あっちでギョギョギョ。なんともうるさい鳥たちです。
 オオヨシキリは夏鳥として九州以北に渡来します。スズメ目ウグイス科の鳥で、体長は18センチ。ウグイス科なのに、どうしてこうも鳴き方が違うのでしょうか。葦の穂先でホーホケキョと鳴いてみろ、と悪態をつきたくなります。とまあ、こんなことをいったらオオヨシキリに失礼でしょうね。
 耳を澄ますと、葦の根元からも鳴き声がします。姿は見えませんが、巣をつくって子育てをしているのかもしれません。
 
オオヨシキリ

オオヨシキリ

オオヨシキリ

オオヨシキリ

ありえない話?2012/05/22

 写真のできはよくありません。コンパクトカメラで撮った写真をトリミングしているので画質も荒いです。あんまり珍しいので、紹介したくなりました。
 5月22日朝。雨が降っていました。黒目川の手前を2羽のセキレイが仲良く飛んでいました。ハクセキレイだろうと思いながら、姿を追いかけました。1羽は締まった黒が印象的です。もう1羽はねずみ色です。同じハクセキレイでもこれくらいの違いはよくあるので、不思議にも思いませんでした。
 2羽が畑に降りました。よく見ると、黒い方はセグロセキレイ(背黒鶺鴒)です。ねずみ色はハクセキレイ(白鶺鴒)に見えます。思わず「えっ」といってしまいました。どちらもスズメ目セキレイ科の鳥ですが、縄張り争いしているならいざ知らず、仲良くデートしているなんて想像できません。
 背黒が白にキスをしました(2枚目の写真)。おいおい、それはないだろう。何かの間違いじゃないのか。異種間の恋愛は、ちょっとまずいんじゃないの。2羽はいっしょに飛び去りました。
 写真を拡大してみると、背黒が虫をくわえています(1枚目の写真)。キスをしたのではなく、背黒が白に口移しで餌を渡したようです。餌渡しは求愛だよ。そんな馬鹿な! ありえないだろう。
 ここではたと思い当たりました。図鑑をめくって調べてみると、やっぱりでした。初夏は子育ての時期です。白だと思っていた鳥は、背黒のヒナでした。ヒナはねずみ色です。親鳥がヒナに給餌していたのです。わかったみればどうということのない話。ここまで引っ張ることもなかったのかな…。
 
セグロセキレイ

セグロセキレイ

セグロセキレイ