ツミの末っ子も大きくなって2012/07/22

 3羽の雛が巣立ったツミの巣は、もうだれもいません。5羽の家族は旅立ってしまったのか。昨日と今日、ゆっくり周辺を見て回りました。
 昨日は、オス親が1羽だけ巣の近くの枝にいました。「キュン、キュン」と寂しげに鳴いています。メス親と3羽の若鳥の姿はありません。オス親だけ置いてけぼりにあったのでしょうか。枝から枝へ移動しながら、なんども「キュン、キュン」と鳴きます。子育てしているときは、餌を持ってきたぞ、という合図の鳴き声です。よくみると、足下に小鳥があります。やっぱり餌を運んできたんだ。しかし、こたえてくれる相手はなし。赤い目が悲しそうでした。
 今日は、川を隔てた枝に若鳥が1羽、とまっていました。飛び去らないうちに写真を撮りたいと思い、近くまで走っていきました。写真を撮っている人がいて、「3番目の子(末っ子)のようだ」といいます。このとき撮ったのが下の写真です。
 目が黄色いので、メスかもしれません。その末っ子が頻繁に「キュン、キュン」と鳴きます。お腹がすいているのでしょうか。左を向いては「キュン、キュン」、正面を向いては「キュン、キュン」。親を呼んでいるのかもしれません。
 そのうちに、背後から「ピョウ、ピョウ、ピョウ」という鳴き声がしました。近くに親がいるようです。その声を聞いたとたん、末っ子は鳴き声がする方向に向かって飛び去りました。オス親だったのかメス親だったのか、わかりません。
 ツミは、雛が巣立っても、すぐには飛び去りません。巣の近くで若鳥を訓練するのだと思います。一人前に餌がとれるようになると、親も子も姿を消します。家族がばらばらになるのか、メス親だけが若鳥を連れていくのか、細かなことまでは知りません。毎日観察している人のよると、1番目の子をオス親が、2番目3番目の子をメス親が連れていた、といいます。それは数日前の話。オス親が1羽だけだったことを考えると、その組み合わせも変化しているかもしれません。
 
ツミの末っ子

ツミの末っ子

ツミの末っ子