葉っぱを食べる雑種のカモ2013/10/01

 早朝の黒目川。雑種のカモたちが並んで葉っぱを食べていました。おいしそうにパクパクやっています。ちょっと驚いたのが、背景の水面です。初めて見る色合いでした。周りの緑を映しているものの、光がまだ弱いのでくすんでいます。それがまた独特の雰囲気でした。
 
雑種のカモ

雑種のカモ

雑種のカモ

雑種のカモ

今も残る軍事施設の跡2013/10/02

 東久留米市には「たての緑地」という約1キロメートルの遊歩道があります。落合川の西武線ガード付近から、ひばりが丘団地の手前まで、送電線に沿って起伏のある道が続いています。実はこの道、戦前は戦闘機のエンジンをつくるための材料を運搬していた「引き込み線」の跡地です。

 最近、多摩地域を「軍都」「空都」の視点から取り上げる本が出版されています。陸海軍の航空機製造とその関連施設が多摩にはたくさんあったからです。東久留米市も例外ではなく、「引き込み線」もその一つでした。『東久留米市の近代史』『知られざる軍都 多摩・武蔵野を歩く』などをもとに、記します。
 1944年(昭和19年)、西武線・東久留米駅(当時は武蔵野鉄道)から西東京市(当時は田無町)の中島航空金属田無製作所まで、「引き込み線」が敷設されました。全長約2.84キロメートルの単線です。中島航空金属は戦闘機のエンジンをつくるための鋳型部門の会社で、最盛期には1万6000人の従業員がいたとされています。現在のひばりがおか団地は、中島航空金属の敷地でした。

 鋳型で必要だったのが大量の砂でした。このため、ひばりが丘駅(旧田無町駅)から牛車で砂を運んでいました。しかしこれでは間に合わなかったようで、東久留米駅から引込み線(東久留米駅構外線)を敷設して、砂や燃料を運びました。『東久留米市の近代史』は、「二動輪の蒸気機関車が6輌前後の無蓋貨車を引いて、時速20キロほどの速さで走っていたといわれています」と書いています。終戦までの約1年間、運用されたそうです。戦後、ひばりが丘団地(1959年=昭和34年=に造成)の建設では資材運搬用として使われたそうです。レールは1960年代初めまで残っていたらしい。
 中島航空金属田無製作所は、中島飛行機武蔵野製作所(武蔵野市緑町から八幡町一帯)と深い関係がありますが、それは機会があったら書くことにします。
 (2014/07/30 「(引き込み線が)ひばりが丘団地の資材運搬用に使われたそうです」と書きましたが、地元研究者の方から「その確実な資料が今のところ見当たりません」とのご指摘をいただきました。ありがたいことです。「資材運搬用として活用されたという記録も残っている」と書いている本もあります。しかし、記録自体は明示されておりません。以上を追加として記しておきます)

 落合川にかかる「立野一の橋」に立って、下流をのぞみます。正面に西武線のガードが渡っています。左手にこんもりした空き地があり、右手に見える建物の下には鉄橋を支えていたコンクリートの橋台が見えます。左手ずっと奥が東久留米駅。送電線に沿ってレールが走り、こんもりした空き地あたりから右手の橋台あたりまで鉄橋がかかっていたと思われます。橋台からさらに右へ行くと「たての緑地」の入り口です。

引込み線跡

 上の写真で見れば右端にある建物をしっかり撮ったのが下の写真です。送電線の下に強大なコンクリートの塊があります。これが橋台です。鉄塔の先に「たての緑地」があります。
引込み線跡

 当時使われていた枕木らしいものも残っていました。
引込み線跡

 橋台の上にある建物の横から落合川方面を撮った写真です。ここから、こんもりした空き地にかけて鉄橋がのびていたはずです。送電線のずっと先が東久留米駅です。ちなみにこの送電線は、西武鉄道の変電所につながっています。
引込み線跡

  「たての緑地」です。送電線にそって道がのびていることがわかります。
引込み線跡

 踏切から東久留米駅を見たところ。画面左側にある駐輪場が引き込み線の跡かもしれません。
引込み線跡

 踏切から東久留米駅を撮った写真です。画面左手が駅。電車は東久留米駅を出て池袋方面に向かっています。駐輪場に沿って道があります。この道をゆくと落合川にぶつかります。引き込み線のレールは駐輪場から右奥の黄色い建物あたりを通っていたのではないかと思われます。
引込み線跡

朝日に染まるツマグロヒョウモン2013/10/03

 キバナコスモスとツマグロヒョウモンとの取り合わせは、二度ばかり紹介しました(こちらこちら)。どちらも夕方の光で撮ったもの。今回は、朝日を逆光にして撮ってみました。どれほどの違いがあるのか、と聞かれると困るのですが…。
 
ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン

飛べない雑種ガモ2013/10/04

 黒目川で雑種のカモさんたちが水浴びをしていました。1羽がばしゃばしゃやれば、別の1羽がばしゃばしゃし始め、さらに隣の1羽がばしゃばしゃやるという具合に、とっても賑やかでした。
 水を切るための羽ばたきが始まりました。写真を撮りながら、1羽の異変に気づきました。羽があまりにも小さい。飛べない個体です。黒目川、落合川で生まれる雑種ガモには、必ず飛べない個体が混じります。遺伝子の関係でしょうか。仲間はずれになるわけでもなく、けなげに生きていますから大丈夫かなとは思うものの、飛べないハンディは大きいかもしれません。カルガモもたくさん生まれますが、こういう飛べない個体は見たことがありません。
 写真の1枚目、2枚目は、飛べるであろう雑種ガモの羽ばたきです。
 写真の3枚目、4枚目は、飛べない雑種ガモの羽ばたきです。違いがはっきりわかると思います。
 
雑種ガモ

雑種ガモ

雑種ガモ

雑種ガモ

水辺を彩るミゾソバの花2013/10/05

 久しぶりに落合川に行ってみると、岸辺がピンクに染まっていました。群生するミゾソバがいっせいに花をつけたからです。ミゾソバは年々増えているように感じます。場所によっては花が減ってしまったところもありました。
 ミゾソバは、小さな花が十数個集まっています。つぼみの先端がピンクなのでとてもきれいです。つぼみが開くと白っぽくなります。写真を撮った日は、いまにも雨が降りそうでした。機会があったら、快晴で川面に光が感謝しているときに撮り直したいと思っています。
 黒目川でもミゾソバが群生していたのですが、8月末に土手の雑草が刈られたため、今年は期待できません。見るなら落合川です。
 
ミゾソバの花

ミゾソバの花

ミゾソバの花

ミゾソバの花

アオスジアゲハに遭遇2013/10/05

 落合川でミゾソバの写真を撮りながらぢてを歩いていると、蝶が1頭飛び立ちました。アオスジアゲハです。私に驚いて逃げてしまうかと思いきや、大きく円を描いて舞い戻ってくれました。
 アオスジアゲハはよく見かける蝶ではありますが、近くで撮れるチャンスがありませんでした。ミゾソバの蜜がよほど気に入ったのか、花から花へ移動していきます。1分間ほど撮らせてくれました。そして、高く舞い上がって飛び去りました。
 手元にある小さな図鑑は、みごとな表現でこの蝶を紹介しています。「真っ黒なはねにブーメランを携えて空をかける、元気のよいチョウだ」。青色の部分には、りん粉がないそうです。「ヤブガラシ、トベラ、ネギ、ミカン、ソバの花などで吸蜜」とあります。やっぱり、ソバの花が好きなんだ!
 
アオスジアゲハ

アオスジアゲハ

アオスジアゲハ

香り芳しキンモクセイ2013/10/06

 数日前、玄関の戸を開けたら、うっすらとキンモクセイが匂いました。市内を歩きながらあちこち眺めていると、いつの間にやらキンモクセイが満開です。香りがきついので、遠くからかすかに匂う程度がベストです。
 この花は、まず匂いをかいでから花を見ます。花を先に見てから匂いを感じたことがありません。
 それにしても、写真にするのが難しい花です。よっぽど印象的な場所で、なおかつ光の具合もよくないと、ちゃんと撮れません。今年も咲いたという証拠写真にしかなりませんでした。
 
キンモクセイ

キンモクセイ

キンモクセイ

コサギの流し撮り2013/10/07

 小雨が降る朝、望遠系のコンパクトカメラを持って黒目川を歩きました。鳥がいません。やっとみつけたのがコサギさん。あれこれ露出を調整しながら、飛び上がるのを待ちました。
 コンパクトカメラでどこまで流し撮りができるか。なかなかうまくいきませんでした。下の写真が精一杯。
 
コサギの流し撮り

コサギの流し撮り