雪原のカシラダカ2014/02/17

 雪原なんていかにも北国のように書きましたが、毎日紹介している黒目川の土手です。雪が被って、雪原のように見えるだけです。そこに茶色い鳥が歩いていました。初めはスズメかと思って気にも留めなかったのですが、頭がトサカのようになっています。これはスズメではない! カシラダカです。十数羽の群れが地肌が露出してところで餌をあさっていました。雪の上を歩くのは移動のためです。
 ビンズイ、オオタカと初めて紹介する鳥が続き、このカシラダカもまた初めて紹介できました。
 カシラダカは、北国から渡ってくる冬鳥です。しかし、黒目川で見ることはほとんどありません。雪で地表が覆われたため、地肌が見える場所を探していたのだろうと思います。写真は16日に撮ったものですが、17日の朝には姿を消していました。
 カシラダカは、スズメ目ホオジロ科の鳥で、体長は15cm。スズメが14cmなので、遠くからちょっと見ただけでは区別がつきません。特徴は、名前の通り頭の羽毛が逆立って頭が高くなることです。緊張したり警戒したりすると逆立つそうです。漢字で「頭高」と書きます。
 羽毛が逆立っていないときもあるので、ホオジロと区別できないときがあります。その場合は、お腹を見ます。ホオジロのお腹はオレンジっぽい色をしていますが、カシラダカは白っぽい。カシラダカには夏羽と冬羽があって、なかなか複雑です。写真の鳥は冬羽なのでしょうが、私には雌雄の区別がつきません。
 
カシラダカ

カシラダカ

カシラダカ

カシラダカ

カシラダカ

コメント

_ 釉烙 ― 2014/02/18 09:31

おはようございます。
「カシラダカ」 初めて見ました。
名前を聞くのも、写真を見るのも初めてですが、
黒目さんの解説で、良く分かります。
特に一枚目の写真で、頭部の特徴が良く分かりました。
機会は、少ないかも知れませんが気をつけて見ようと思いました。
次々と珍しい野鳥が登場して、勉強になりますし楽しいです。
黒目さんのお蔭で、黒目川の遊歩道をウォーキングするのが
百倍面白くなりました。  有難うございます。

_ ももごろう ― 2014/02/18 16:57

まったく信じられない気候ですね。夏の酷暑も冬の降雪もこれから
毎年のことにならないといいのですが。

ふしぎなことに、電車のひと駅先は積雪がまだ残っていますが、
私の最寄り駅のまわりには雪は全くありません。海に近いせいか?
雪がほとんど降らなかったんです。ひと駅で景色が激変するのが
面白いです。

それにしてもかわいらしい鳥ですね。
一枚目が特に好きです。(まったく雪国のようですね)

_ 釉烙様 ― 2014/02/18 23:45

こんばんは。
こちらこそ、お役に立てて幸いです。
このところ続けて珍しい鳥が紹介できました。
珍しいといっても、東久留米ではという限定つきですが。
おっしゃるとおり、注意深く見て歩くと、いろんな鳥がいるものです。
私も、鳥の写真を撮っていなければ、
スズメもカシラダカも区別がつかなかっただろうと思います。

_ ももごろう様 ― 2014/02/18 23:51

ひと駅でそんなに降り方が違うんですか!
降るところと降らない所の境界だったのかもしれませんね。
わが家からそんなに遠くない埼玉県の飯能でも孤立している人がいます。
半世紀前の子どものころでも、これだけの雪は降らなかったはずです。
本当に信じられない気候ですね。
カシラダカ、可愛らしいでしょ。
私も1枚目がお気に入りです。

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