キショウブは美しい! だが…2014/04/30

 落合川に咲くキショウブです。この花は日本の風景によくなじんでいるので、日本の自生種と勘違いされますが、れっきとした帰化植物です。原産地はヨーロッパ。明治時代半ばに観賞用として導入され、野生化しました。アヤメ科アヤメ属に分類されるので、黄色いアヤメといえばいいでしょうか。
 このキショウブは、外来生物法で「要注意外来生物」に指定されています。取り扱いに注意してほしい、という指定です。環境省のホームページにある説明では、「生態系に係る被害のおそれ」として、以下のような評価がされています。
 「日本のアヤメ属のうち、カキツバタ等の5種類が絶滅危惧種であり、それらの遺伝的攪乱のおそれがある」
 「繁殖力が強いので、水辺の在来種と競合し、駆逐するおそれがある」
 美しいものには棘があるなあ!
 
キショウブ

キショウブ