つっかかるコサギ2021/01/15

 黒目川。コサギが2羽、ちょっと離れた場所にいました。距離として20メートルくらい。どちらも魚を探して川の中をのぞいているように見えました。突然、下流側にいたコサギが飛びあがり、があ~っと鳴きながら上流側にいたコサギにつっかかっていきました。コサギにはよくあるケースです。集まれば喧嘩する、というのがコサギの習性です。慌ててシャッターを切りましたが、つっかかっていくコサギしか撮れませんでした。
 こういう賑やかな動きは、いまの黒目川ではほとんど見ることができません。なにしろコサギの数が少ないので、みんな離れ離れに点在しています。なので、争うシーンに出合いません。5羽か6羽程度しかいないのではないかと思います。

 この時期の黒目川は、30羽ほどのコサギが群れて魚を追いかけまわしているのが普通でした。年明けから2月半ばまでは、ダイサギ、アオサギも含めて、サギたちの天下でした。そのコサギたちを引きつれてくるのがカワウです。
 ところが、2020年はまったく群れず、2019年は短期間しか群れませんでした。今年もこのままいくと、群れないまま春を迎えそうです。なぜ群れなくなったのか。原因があるはずですが、よくわかりません。カワウの数も減っています。
 点在するするコサギは、川の中を走って魚を追いかけまわすことがなくなりました。コサギが走り回るときは、魚の群れをおいかけているときなので、魚が減っている可能性もあるかなと思います。
 雨が降らないので水位が高いわけではありません。コサギが走れる条件はあります。しかし、川の中をのぞくと、水草が広範囲に茂っています。この数年、どんどん広がっています。だからコサギが走れないのかもしれません。魚の群れが隠れてしまっていると考えることもできます。コサギが咥えあげる魚は、小さいものがほとんど。橋の上から魚の群れが見えたものですが、最近はそういうシーンに出合いません。サギたちにとって魅力のない川になってしまっているのか。黒目川の環境が大きく変わっているのか。コサギの喧騒が聞こえない川を見ながら、いろいろ心配しています。
 
つっかかるコサギ

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