ヤマエンゴサクとジロボウエンゴサク2022/04/10

 ヤマエンゴサク(山延胡索)。不思議な名前です。ムラサキキケマンの近くにさいていました。教えてもらわなかったら、別種の植物だとは気づかなかったと思います。知人から、「清瀬市のあの辺りに咲いていますよ」と教えてもらったから、撮れました。地味な花です。ケシ科キケマン属の多年草です。雑木林に咲いていたのですが、現地の係の人からも、ヤマエンゴサクであることを確認しました。写真の1枚目から4枚目がそれです。私が撮ったのはピンクの花でしたが、地域によっては青っぽい花もあるようです。
 ヤマエンゴサクによく似た別種も、現地で教えてもらいました。ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡策)。これも、よっぽどゆっくり見ないと違いがわかりません。これもケシ科キケマン属の多年草です。5枚目から7枚目がそれ。
 この雑木林には、ニリンソウ、カントウタンポポも咲いていて、貴重な花をたくさん見ることができました。近くでコジュケイが「チョットコイ、チョットコイ」と鳴いていました。

1枚目から4枚目 ヤマエンゴサク
5枚目から7枚目 ジロボウエンゴサク

ヤマエンゴサク

ヤマエンゴサク

ヤマエンゴサク

ヤマエンゴサク

ジロボウエンゴサク

ジロボウエンゴサク

ジロボウエンゴサク

桜の木で鳴くガビチョウ2022/04/11

 春の花々を撮りに東京・清瀬市の自然保護林へ行ってきました。昨日紹介した、ヤマエンゴサク、ジロボウエンゴサクもここで撮りました。近くで鳥が大きな声でさえずっています。まちがいなくガビチョウ(画眉鳥)です。どこにいるのか。木を見上げながら辺りを見渡すと、桜の木にいました。
 茶色っぽい色をしていて、目の外側に白いリングがあります。体長は20cm~25cm。ムクドリくらいの大きさです。鳴き声は遠くまでよく聞こえるのですが、近くで鳴き続けられると、かなりうるさく感じます。YouTubeにさえずりがたくさんアップされているので、ぜひ聴いてみてください。
 ガビチョウは、日本ではかわいそうな鳥です。「侵略的外来種ワースト100」に指定されています。そうなんです、日本の鳥ではありません。鳴き声が美しいので、江戸時代から日本に輸入されていたそうです。1970年代、大量に輸入されましたが、鳴き声がうるさくて捨てられた鳥が野生化したといわれています。
 「穀物など植物の食害と大音量のさえずりが問題視される」というのが、「ワースト100」に指定された原因のようですが、ガビチョウに責任があるわけではありません。日本に持ち込んだのは人間です。
 私が持っている野鳥図鑑は、ガビチョウを野鳥に分類していません。「かご抜け鳥」の別項をたてて、そのなかで紹介しています。国立環境研究所の記事によれば、野外では1980年代に北九州で観察されたのが最初。関東では1990年に山梨で最初に観察されました。私が生活する東久留米や清瀬市では、年に何回かは見ます。鳴き声だけなら、年に10回以上聞きます。
 ガビチョウが自然分布している地域は、中国南部、海南島、台湾、香港、ベトナム北部、ラオス北部です。
 
桜の木で鳴くガビチョウ

桜の木で鳴くガビチョウ

桜の木で鳴くガビチョウ

ザリガニを捨てたダイサギ2022/04/12

 太陽が西に傾いた午後5時10分すぎ、ダイサギがザリガニを銜えました。大きな口を開けてザリガニを飲み込むだろうと思っていたら、ザリガニを落としてしまいました。何をやっているのか。水に嘴を入れて、もう一度銜え直すと思いきや、ためらいもなく移動してしまいました。
 それからしばらくして、ダイサギは別の場所でザリガニを銜えました。そしてまた、落としてしまいました。どうやら捨てたようです。なぜなのかはわかりませんが、ザリガニは食べたくないみたいです。ダイサギは、辺りを見渡して飛び去っていきました。
 
ダイサギ

ダイサギ

ダイサギ

ダイサギ

ダイサギ

婚姻色のダイサギ2022/04/13

 4月初め、婚姻色に変化したダイサギに遭遇しました。オレンジ色だった嘴は黒くなり、目から嘴の付け根にかけて鮮やかなグリーンが立ち上がっています。その変化はまだ途上で、嘴にはまだオレンジ色が残っています。真っ黒になったころには、グリーンはさらに深くなっているはずです。それを期待して、このダイサギを探しているのですが、もう2週間近く見ていません。春らしい光のなかで、きれいな婚姻色を紹介したかったのですが、どうやら希望はかなわない感じです。
 ダイサギ冬羽のときはオレンジ色の嘴をしていますが、初羽になると黒く変化します。その過程で婚姻色委があらわれます。そういう時期になると、毎年決まって、黒目川から姿を消してしまいます。この時期、まだオレンジ色のダイサギもいますが、その個体はまだ黒目川にいます。黒い嘴のダイサギが帰ってきてくれるとうれしいのですが…。
 4枚目の写真は、見慣れたオレンジの嘴をしたダイサギです。
 
婚姻色のダイサギ

婚姻色のダイサギ

婚姻色のダイサギ

婚姻色のダイサギ

舞うコサギ2022/04/14

 ことし1月末に撮ったコサギです。魚を追って小さく舞う時のコサギは、俊敏です。運動神経の良さがコサギの信条で、カメラが追いつきません。
 冬鳥が去り、コサギやダイサギも数を減らした黒目川は、かなりさびしいです。天候が不順だとはいえ、緑がぐんぐん成長して春真っ盛りの風景だというのに、鳥がいない。
 
コサギ

コサギ

コサギ

狭山丘陵のミソサザイ2022/04/15

 今年2月初め、埼玉県所沢市の狭山丘陵で撮ったミソサザイです。たった11cmほどしかない、小さな鳥です。以前は、冬の黒目川にはいましたが、ここ数年、まったく姿を見なくなりました。遠くへ出かけていかなければ撮れない鳥になってしまったのが残念です。
 
ミソサザイ

ミソサザイ

ミソサザイ

冬を越したバン2022/04/16

 昨年秋から冬を越し、今年4月初旬まで黒目川にいてくれたバンです。それ以降、姿を見ていないので、もしかすると移動してしまったのかもしれません。場所は葦の茂み。警戒心の強い鳥だったので、いまでも奥にいるのかもしれません。冬鳥がいなくなってさびしい黒目川。まだいてくれればありがたいのですが…。
 
バン

バン

バン

緑の川面とカルガモ2022/04/17

 黒目川の緑がどんどん濃くなっていきます。気候は不順で、20度を超えたかと思うと、10度前後の日が続いたりしています。激変する気温に体が対応しませんが、風景は確実に前に進んでいます。
 緑を映した川面にカルガモがいたので撮ってみました。露出が正確ではなかったようで、締まった色になりませんでした。 
 
緑の川面とカルガモ

緑の川面とカルガモ

緑の川面とカルガモ

緑の川面とカルガモ