クイナに遭遇2023/01/15

 葦の茂みから突然、鳥が飛び出しして、対岸の茂みに消えました。茶色っぽかったのでタシギかバンかと思いました。じっと対岸を見ていると、姿を現しました。クイナです。
 年に1回見られるかどうかという、私にとっては貴重な鳥。昨年も1回しか見ていません。東久留米市内を流れる落合川や黒目川には、クイナはいるはずなのですが、見ることができるのはかなり幸運です。非常に警戒心の強い鳥で、再び同じ場所で見られるとは限りません。

 唱歌「夏は来ぬ」には、時鳥(ホトトギス)と水鶏(クイナ)という2種類の鳥が出てきます。クイナは2回も出てきて、「門(かど)遠く 水鶏(くいな)声して」(4番)、「水鶏鳴き 卯の花咲きて」(5番)とうたわれています。ここでいうクイナとは、ヒクイナだといわれています。平安時代から「くひな」の名で知られる鳥は、「ヒクイナ」をさしている、と。「かねうちとり」「かねたたき」「かねつき」など多くの異名があるそうです。源氏物語や枕草子にも「くひな」が登場します。

 クイナは、ツル目クイナ科の鳥で、体長は29cm。同じ仲間のヒクイナは23cmです。キジバトが33㎝ですから、それよりも小さいです。ただ、クイナは姿勢がいいので、実際よりも大きく見えます。羽は茶系で、嘴に赤みがあります。シックで素敵な鳥です。

クイナに遭遇

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