柿の蔕(へた)を食べるワカケホンセイインコ2023/01/29

 すっかり実が食べつくされた柿の木にワカケホンセイインコがいました。近くで見ると、大きいです。柿の蔕(へた)についた実を食べています。太く鋭い嘴で蔕をもぎ取り、蔕ごと食べているように見えました。この嘴でかまれたら痛いでしょうねえ。
 「ワカケ」というくらいですから、首輪のような黒っぽい輪が特徴です。「キー」とか「ギャー」とか「ギュー」とか、とにかく大きな声で鳴くので、すぐにわかります。空からこの声が聞こえたら、ワカケホンセイインコが飛んでいます。
 国立環境研究所のホームページによると、「全長約40cm.尾が長く,全身黄緑色で,雌雄ともに目の周囲にオレンジ色の縁どりがある.嘴は上部が赤色,下部は赤みがかった黒色.雄は喉の下から頬の下部まで黒帯が続く」とあります。インド、パキスタン、スリランカに分布する鳥です。「ペットとして輸入したものが大量に逃亡したと考えられる」といいます。
 「1969年から東京都23区の西南部で野生化し,数百羽の規模で棲みついている」とも書いてありますが、この記述は古いかもしれません。というのも、最近は毎日のように見るからです。数自体は多くありませんが、毎日のように見る鳥ではありませんでした。かなり増えているのではないかと思います。
 東京工業大学大岡山キャンパス(東京都目黒区)のイチョウ並木に集団の塒があったことはとは有名ですが、現在も塒になっているのかどうか、よく知りません。「カラスに迫る勢いで増え続けている」という指摘まであります。
 ワカケホンセイインコが自分の力で日本までやってきて分布を広げているのなら野鳥といえますが、人為的に日本に持ち込まれて野生化した鳥なので、野鳥の概念からははずれ、「籠抜け鳥」ということになります。
 
ワカケホンセイインコ

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