葉っぱに埋まるガビチョウ2024/05/24

 区rと目川の土手に茂る葉っぱの上に、妙に黄色っぽい鳥がいました。よく見ると、ガビチョウです。あれっ、こんなに黄色っぽく見えたっけ? 葉っぱに埋もれた姿を見たことがなかったので、目が慌てたようです。木にいる虫でも探していたのでしょうか。ガビチョウは、葉っぱの奥へ奥へと潜っていきました。

ガビチョウ
 
ガビチョウ

ガビチョウ

目の前に現れたガビチョウ2024/05/02

 黒目川遊歩道を歩いていたら、突然、1羽の鳥がバサバサッ音を立てて枝にとまったので、びっくり。何が飛んできたのかと思ったら、ガビチョウでした。人を驚かすのが好きなのでしょうか。慌ててシャッターを切ったら、すぐに飛び去ってしまいました。
 国立環境研究所の「侵入生物データベース」のよると、自然に分布している地域は中国南部、海南島、台湾、香港、ベトナム北部、ラオス北部です。全長は20~25cm。だいたいムクドリくらいの大きさです。侵入経路について「愛玩用・観賞用に輸入された飼い鳥が逃げ出す、あるいは飼い主によって放たれ、野生化したと考えられる」としています。「江戸時代から輸入の記録があるが、野外では1980年代に北九州で観察されたのが最初である。関東では1990年に山梨で最初に観察された」と。
 要するに、自力で日本までやってきた鳥ではない、自然分布ではない、ということです。人間が運んできた鳥。私の手元にある野鳥図鑑には「かご抜け鳥」として紹介されています。「野鳥」とはいってもらえないんです。
 「侵入生物データベース」をもとに紹介しましたが、「侵入」という表現がふさわしいのかどうか。人間に連れてこられて、かごを抜け、野外で繁殖したら「侵入」といわれるのは理不尽ですね。
 
ガビチョウ

ガビチョウ

桜の木で鳴くガビチョウ2022/04/11

 春の花々を撮りに東京・清瀬市の自然保護林へ行ってきました。昨日紹介した、ヤマエンゴサク、ジロボウエンゴサクもここで撮りました。近くで鳥が大きな声でさえずっています。まちがいなくガビチョウ(画眉鳥)です。どこにいるのか。木を見上げながら辺りを見渡すと、桜の木にいました。
 茶色っぽい色をしていて、目の外側に白いリングがあります。体長は20cm~25cm。ムクドリくらいの大きさです。鳴き声は遠くまでよく聞こえるのですが、近くで鳴き続けられると、かなりうるさく感じます。YouTubeにさえずりがたくさんアップされているので、ぜひ聴いてみてください。
 ガビチョウは、日本ではかわいそうな鳥です。「侵略的外来種ワースト100」に指定されています。そうなんです、日本の鳥ではありません。鳴き声が美しいので、江戸時代から日本に輸入されていたそうです。1970年代、大量に輸入されましたが、鳴き声がうるさくて捨てられた鳥が野生化したといわれています。
 「穀物など植物の食害と大音量のさえずりが問題視される」というのが、「ワースト100」に指定された原因のようですが、ガビチョウに責任があるわけではありません。日本に持ち込んだのは人間です。
 私が持っている野鳥図鑑は、ガビチョウを野鳥に分類していません。「かご抜け鳥」の別項をたてて、そのなかで紹介しています。国立環境研究所の記事によれば、野外では1980年代に北九州で観察されたのが最初。関東では1990年に山梨で最初に観察されました。私が生活する東久留米や清瀬市では、年に何回かは見ます。鳴き声だけなら、年に10回以上聞きます。
 ガビチョウが自然分布している地域は、中国南部、海南島、台湾、香港、ベトナム北部、ラオス北部です。
 
桜の木で鳴くガビチョウ

桜の木で鳴くガビチョウ

桜の木で鳴くガビチョウ

ガビチョウの鳴き声に誘われて2019/07/18

 ここ数日、わが家の周辺でガビチョウの鳴き声がします。近くの雑木林にいるようです。雨の中、鳴き声に誘われて見に行きました。持って行ったのは小さなコンパクトデジカメ。雑木林は葉っぱだらけなので姿は見られないだろうと思っていたからです。
 ところが、豈(あに)図らんやというやつで、近くで鳴いてくれました。枝から枝に移動する姿をみつけ、あわててカメラを向けました。でも、暗い! ピントは合わない。ブレる。感度を上げてかまわず撮り続けました。60枚ほど撮りましたが、残ったのは数枚でした。それもピンボケです。とほほの写真ですが、わが家の周辺では珍しい鳥なので、紹介してみます。
 ガビチョウは、厳密にいうと野鳥ではありません。ガビチョウがアジア大陸から自力で日本にやってきて増えている場合は野鳥といえますが、人の手で日本に持ち込まれ、篭脱けして増えた鳥なので、篭脱け鳥です。日本の野鳥図鑑に掲載されない場合があります。掲載されても、別項扱いのケースもあります。日本の鳥を駆逐する恐れがあるといわれ、「日本の侵略的外来種ワースト100」にリストアップされています。でも、ガビチョウが悪いのではありません。
 
ガビチョウ

ガビチョウ

あっ、ガビチョウだ2016/03/11

 赤っぽい、ずんぐりむっくりした鳥が飛んでいるなと思ったら、ガビチョウでした。移動の最中です。少し待ってみたら、近くの枝にとまってくれました。ありがとう! しかし小枝が多くて、鳥にピントが合いません。コンデジしか持っていなかったので、イライラしながら写真を撮りました。だいたいそういうときは、うまくいきません。飛び去るまでに20コマほど撮りましたが、ピントが合ったのはわずか2コマきりでした。がっかり。新芽を添えました。
 ガビチョウは、美しい鳴き声で知られます。大きい声で鳴き続けるため、迷惑だという人もいます。人の手で中国あたりから日本に持ち込まれた、いわゆる「籠抜け鳥」です。
 
ガビチョウ

ガビチョウ

ガビチョウが鳴く2016/01/04

 黒目川遊歩道を歩いていると、右手の奥から美しい鳴き声が聞こえてきました。一度聞いたら忘れないガビチョウ(画眉鳥)の鳴き声です。よく通る声で賑やかに鳴いています。声を頼りに居場所を探すと、団地の植え込みにいました。口を開けて、楽しそうです。距離がありましたが、近づくと逃げてしまうので、鳴き声を聞きながら前に詰めないで撮ることにしました。枝が多かったので、ピントがうまくいきませんでした。
 美しい鳴き声はたまに聞く分にはいいのですが、毎日鳴かれたら騒音に近いかもしれません。
 ガビチョウは、日本の鳥ではありません。中国南部から東南アジアにかけて生息しています。人間がペットとして日本に持ち込んだ鳥なので、「野鳥」に分類されておりません。手元にある野鳥図鑑には「かご抜け鳥」としてガビチョウ、ソウシチョウ、ワカケホンセイインコ、ベニスズメ、シマキンパラ(アミハラ)、コシジロキンパラの6種が紹介されています。
 ガビチョウは関東を中心に増加傾向をみせており、東北地方南部まで進出しているそうです。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されていますが、ガビチョウに責任はありません。
 
ガビチョウ

ガビチョウ

ガビチョウ

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ガビチョウ現る2015/05/20

 黒目川遊歩道をてくてく歩いていると、美しい囀りが聞こえてきました。複雑な鳴き方なので文字にできませんが、大きな声なので辺りに響き渡っています。ガビチョウにまちがいありません。一度聞いたら忘れないくらい印象的です。
 声はすれども姿は見えず…。声を頼りに場所を絞り込んでいくと、小さな藪のなかにいるようです。少し離れたところで表に出てくるのを待ちました。枝の隙間から姿がみえるだけでもいい。そう思った直後、囀る姿とともに姿が見えました(2枚目の写真)。大きく口を開けています。3回ほどシャッターを切ったところで、対岸の遊歩道に飛び去りました。手すりにとまっています(3枚目)。自転車が通りかかったので、今度は川辺に降りました。先日の台風による増水で倒れてしまった草の上にいます(4枚目)。美しくな~い、と思いながらもシャッターを切りました。
 とんとんとんと水の近くまで移動してから、ガビチョウは対岸の藪の中に消えました。鳴き声もしません。しばらく姿を見せないでしょう。ちょうどアオサギがいたので、対岸に移動してからアオサギをゆっくり撮り始めました。30分ほどすると、再びガビチョウの鳴き声が聞こえてきました。移動しながら鳴いています。出てきそうな場所で待っていると、姿を現しました(1枚目)。ここでやっと、まともな写真が1枚だけ撮れました。
 
ガビチョウ

ガビチョウ

ガビチョウ

ガビチョウ

 ガビチョウは、日本の鳥ではありません。鳴き声が美しいからと中国や東南アジアから輸入された鳥が、かご抜けして野生化しました。1980年代から関東地方を中心に増加傾向にあるといわれています。外来生物法で「特定外来生物」に指定されています。日本生態学会はガビチョウを「日本の侵略的外来種ワースト100」に入れて、「穀物など植物の食害と大音量のさえずりが問題視される」としています。ガビチョウが日本を侵略しに来たわけでもないのに、かわいそうですね。人間の仕業であることを忘れてはいけません。

ガビチョウ現る2013/05/01

 これも埼玉県で撮った写真です。久しぶりにガビチョウを見ました。中国から人為的に持ち込まれたものが籠抜けして広がった鳥です。侵略的外来種のワースト100に入っています。
 その鳴き声は大きく美しい。ネットで鳴き声を調べることができるので、ぜひ聴いてみてください。
 
ガビチョウ

ガビチョウ