黒目川 再び油が漏出 ― 2023/12/06
きょう12月6日、東京都東久留米市を流れる黒目川に油が漏出しました。今年は、6月23日につづいて2度目です。ここ10年ほど油の漏出はなかったはずなのに、1年に2度も漏出するのはちょっと異常です。
午後3時半すぎ、鳥の写真を撮る知人から、「また油が流れ出たよ」という話を聞いて、びっくり。「1時間くらい前だと思う」ということなので、慌てて現場に行ってみました。現場に近づくにつれ、オイルのに臭いがしてきます。しかし、川面に油が浮いているようには見えません。3時45分ごろに現場に到着。しっかり油が浮いていました。オイルの臭いも強い。
現場は、幸橋と曲橋の間。暗渠になっている楊柳川(ようりゅうがわ)が黒目川に合流する地点です。その暗渠から油が流れ出ていました。東久留米市立図書館のホームページの記述によれば、楊柳川は、八幡町2丁目あたりを水源とする全域暗渠の川です。小平市に流れている小川用水の末流が楊柳川につながっているため、小平排水溝ともよばれていたそうです。江戸時代は、鷹狩のための尾張家の宿泊施設があり、「楊柳沢御殿」と呼ばれていたとか。
川の中は東京都の管轄なので、東京都北多摩北部建設事務所に連絡。地元の東久留米市環境課にも連絡しました。市の関係者が来てくれて、対策を練っていました。
漏出した油の量や種類はわかりません。ガソリンではない感じでした。車のオイルのような臭いでした。
ここが汚染されるというのは、かなり深刻です。渡り鳥のヒドリガモの休息地です。いま20羽を超えるヒドリガモがいますが、上流に避難していました。カワセミやサギたちの餌とり場でもあります。大きなコイやオイカワの稚魚などもたくさんいます。油を見ながら、「そういえば、コイの姿が見えないわねえ」と近所の人たちが話していました。湧水点もあります。
午後3時半すぎ、鳥の写真を撮る知人から、「また油が流れ出たよ」という話を聞いて、びっくり。「1時間くらい前だと思う」ということなので、慌てて現場に行ってみました。現場に近づくにつれ、オイルのに臭いがしてきます。しかし、川面に油が浮いているようには見えません。3時45分ごろに現場に到着。しっかり油が浮いていました。オイルの臭いも強い。
現場は、幸橋と曲橋の間。暗渠になっている楊柳川(ようりゅうがわ)が黒目川に合流する地点です。その暗渠から油が流れ出ていました。東久留米市立図書館のホームページの記述によれば、楊柳川は、八幡町2丁目あたりを水源とする全域暗渠の川です。小平市に流れている小川用水の末流が楊柳川につながっているため、小平排水溝ともよばれていたそうです。江戸時代は、鷹狩のための尾張家の宿泊施設があり、「楊柳沢御殿」と呼ばれていたとか。
川の中は東京都の管轄なので、東京都北多摩北部建設事務所に連絡。地元の東久留米市環境課にも連絡しました。市の関係者が来てくれて、対策を練っていました。
漏出した油の量や種類はわかりません。ガソリンではない感じでした。車のオイルのような臭いでした。
ここが汚染されるというのは、かなり深刻です。渡り鳥のヒドリガモの休息地です。いま20羽を超えるヒドリガモがいますが、上流に避難していました。カワセミやサギたちの餌とり場でもあります。大きなコイやオイカワの稚魚などもたくさんいます。油を見ながら、「そういえば、コイの姿が見えないわねえ」と近所の人たちが話していました。湧水点もあります。
6月23日には廃油が流れ出ました。今回の現場よりずっと上流にある降馬橋付近の雨水溝から流れ出ました。廃油を入れていたドラム缶を事業者が外に置いていたため、雨が流れ込んで漏出したとされています。今回よりはるかに多い量が出たはずです。オイルフェンスを張るなどしました。
このとき、東京都も東久留米市も、事実関係をホームページなどで公表しませんでした。問題を内々に処理するのではなく、市民に事実と対応を伝えながら、こうしたことのないように注意を喚起する必要があるのではないか。
写真の1枚目、2枚目、3枚目は、油が流出した現場です。4枚目は、油が流出する3時間ほど前に撮った写真です。ヒドリガモがのんびりくつろぐ場所が汚染されました。
このとき、東京都も東久留米市も、事実関係をホームページなどで公表しませんでした。問題を内々に処理するのではなく、市民に事実と対応を伝えながら、こうしたことのないように注意を喚起する必要があるのではないか。
写真の1枚目、2枚目、3枚目は、油が流出した現場です。4枚目は、油が流出する3時間ほど前に撮った写真です。ヒドリガモがのんびりくつろぐ場所が汚染されました。
続・黒目川に大量の油が浮く ― 2023/06/24
6月23日、黒目川に大量の油が浮いたことを前回のブログで書きました。今回は、その続きです。
24日、どこから油が流出したのかを確かめようと黒目川を遡ってみました。正確なことが知らされず、この日の午後1時をすぎても落馬橋や坂本橋、曲橋の周辺で薄っすらと油が流れているなど、解決しきっていないと感じたからです。
小さなオイルフェンスが設置された落馬橋から上流へ1キロほど遡ったところに、大きなオイルフェンスが設置されていました。降馬橋の下です。右岸にある雨水の流出口から油が流れ出たのでしょうか。現場を見たのは午後6時すぎ。こときには川面に油が浮いているようには見えませんでした。
いずれにしても東京都は調査の結果をしっかり公表すべきでしょう。
写真1枚目から3枚目までは降馬橋周辺。
4枚目は落馬橋上流、午後1時すぎの川面です。
24日、どこから油が流出したのかを確かめようと黒目川を遡ってみました。正確なことが知らされず、この日の午後1時をすぎても落馬橋や坂本橋、曲橋の周辺で薄っすらと油が流れているなど、解決しきっていないと感じたからです。
小さなオイルフェンスが設置された落馬橋から上流へ1キロほど遡ったところに、大きなオイルフェンスが設置されていました。降馬橋の下です。右岸にある雨水の流出口から油が流れ出たのでしょうか。現場を見たのは午後6時すぎ。こときには川面に油が浮いているようには見えませんでした。
いずれにしても東京都は調査の結果をしっかり公表すべきでしょう。
写真1枚目から3枚目までは降馬橋周辺。
4枚目は落馬橋上流、午後1時すぎの川面です。
黒目川に大量の油が浮く ― 2023/06/23
6月23日午前11時。黒目川の川面が変な光り方をしていたので、自転車を止めてよく見てみました。なんと、大量の油が流れ、川面を覆っています。これまで見たことのない異様な光景でした。近くにはカルガモの親子がいます。カワセミやサギもいます。水の中には魚もいます。いったいどうなるのか。ガソリンだったら…。
川の中は東京都の管理です。都の北多摩北部建設事務所に電話して、早急に対策を講じるよう伝えました。東久留米市役所にも電話をしたところ、他の人からも連絡があり、職員を現場に向かわせた、という返事でした。
どこから流れ出しているのか。調べたかったのですが、急ぎの用事があったので、それ以上は動けませんでした。夜10時すぎ、帰宅途中に川を見たところ、落馬橋の下に小規模なフェンスがありました。何らかの処置をしたようです。
なぜ油が流れたのか。事故なのか故意なのか。北多摩北部建設事務所や市役所のホームページを見ましたが、この問題についての報告は発見できませんでした。原因と被害状況、対策は誰にも分かる形で公表すべきだろうと思います。
川に大量の異物が流れ出たのを見たのは、十数年ぶりでした。ちょろっと出ていたことはありますが、川を覆うような事態はほとんどありませんでした。油を見たのは初めてです。
写真1枚目と2枚目は落馬橋上流。
3枚目と4枚目は坂本橋下流。4枚目はカルガモに油が迫っています。
5枚目は曲橋上流。
6枚目は落馬橋の下。
川の中は東京都の管理です。都の北多摩北部建設事務所に電話して、早急に対策を講じるよう伝えました。東久留米市役所にも電話をしたところ、他の人からも連絡があり、職員を現場に向かわせた、という返事でした。
どこから流れ出しているのか。調べたかったのですが、急ぎの用事があったので、それ以上は動けませんでした。夜10時すぎ、帰宅途中に川を見たところ、落馬橋の下に小規模なフェンスがありました。何らかの処置をしたようです。
なぜ油が流れたのか。事故なのか故意なのか。北多摩北部建設事務所や市役所のホームページを見ましたが、この問題についての報告は発見できませんでした。原因と被害状況、対策は誰にも分かる形で公表すべきだろうと思います。
川に大量の異物が流れ出たのを見たのは、十数年ぶりでした。ちょろっと出ていたことはありますが、川を覆うような事態はほとんどありませんでした。油を見たのは初めてです。
写真1枚目と2枚目は落馬橋上流。
3枚目と4枚目は坂本橋下流。4枚目はカルガモに油が迫っています。
5枚目は曲橋上流。
6枚目は落馬橋の下。
樹上のヘビ ― 2022/09/04
黒目川はアカミミガメばかり ― 2022/07/31
昼間、外にいると肌が燃えそうに暑いです。直射日光の下でカメの写真を撮っていたら、5分で悲鳴を上げました。炎天下ではなくて灼熱下ですね。
さて、そのカメというのは、ミシシッピアカミミガメです。外来種ですが、黒目川で見るカメといえば、ほとんどがこれです。たまに在来種のスッポンを見るとうれしくなります。10年ほど前は、在来種のニホンイシガメを見ることもありましたが、最近はまったく見なくなりました。黒目川は外来種に占拠されてしまっています。もしニホンイシガメを発見したら、大ニュースです。
このミシシッピアカミミガメは、「『ミドリガメ』の通称で、夜店やペットショップで売られていましたが、現在は環境省の生態系被害防止外来種に指定されています」(神奈川県のホームページ)と説明されています。国立環境研究所の「侵入生物データベース」を見ると、ミシシッピアカミミガメの生態的特性について、「昼行性で日光浴を好む。雑食性だが他のカメ類の卵を食べる習性があり、在来のカメ類との競合のみならず、卵捕食による影響も及ぼしうる」とあります。侵入年代については、「輸入は1950年代に始まり、野外では1960年代後半からみつかるようになった」そうです。
ということで、写真に撮ることをしない被写体なのですが、暑さに負けてシャッターを切ってしまいました。
さて、そのカメというのは、ミシシッピアカミミガメです。外来種ですが、黒目川で見るカメといえば、ほとんどがこれです。たまに在来種のスッポンを見るとうれしくなります。10年ほど前は、在来種のニホンイシガメを見ることもありましたが、最近はまったく見なくなりました。黒目川は外来種に占拠されてしまっています。もしニホンイシガメを発見したら、大ニュースです。
このミシシッピアカミミガメは、「『ミドリガメ』の通称で、夜店やペットショップで売られていましたが、現在は環境省の生態系被害防止外来種に指定されています」(神奈川県のホームページ)と説明されています。国立環境研究所の「侵入生物データベース」を見ると、ミシシッピアカミミガメの生態的特性について、「昼行性で日光浴を好む。雑食性だが他のカメ類の卵を食べる習性があり、在来のカメ類との競合のみならず、卵捕食による影響も及ぼしうる」とあります。侵入年代については、「輸入は1950年代に始まり、野外では1960年代後半からみつかるようになった」そうです。
ということで、写真に撮ることをしない被写体なのですが、暑さに負けてシャッターを切ってしまいました。
梅雨の合間に空燃えて ― 2022/06/16
東久留米駅で電車を降りて空を見上げると、西の空が赤らんでいます。急速に雲の厚みがなくなっているので、もしかすると夕焼けが見られるかもしれません。とりあげず黒目川から見ることに決めて、速足で移動しました。こういうときは刻々と状況が変わります。ピークに間に合うか。
撮影ポイントについたときは、光芒が残っていました(4枚目の写真)。1分ほどで光芒は消えてしまい、赤がどんどん薄らいでいきます。これで終わりかと思って、近くの店で買い物を済ませました。再び撮影ポイントに戻って、びっくり。空が一変していました。空は真っ赤になって、こんな雲があったのかと思うほどの変化です(4枚目以外の写真)。太陽が沈みきった後にドラマがありました。買い物をしてよかった。夕焼けは最後までねばらないといけませんね。
梅雨の時期は、きれいな夕焼けが見られるときがあるので、あなどれません。
撮影ポイントについたときは、光芒が残っていました(4枚目の写真)。1分ほどで光芒は消えてしまい、赤がどんどん薄らいでいきます。これで終わりかと思って、近くの店で買い物を済ませました。再び撮影ポイントに戻って、びっくり。空が一変していました。空は真っ赤になって、こんな雲があったのかと思うほどの変化です(4枚目以外の写真)。太陽が沈みきった後にドラマがありました。買い物をしてよかった。夕焼けは最後までねばらないといけませんね。
梅雨の時期は、きれいな夕焼けが見られるときがあるので、あなどれません。
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