黒目川遊歩道を自転車で移動中、チチチッという鳴き声を聞きました。カワセミに違いありません。自転車を止めて、あたりを見回しました。姿が見えません。飛び去ってしまったかな、と思ったところで、またチチチッ。やっぱり近くにいます。
　ゆっくり目を動かしているうちに、ブルーの物体を発見しました。桑の葉の隙間から、枝にとまっている姿が見えます。こんなところにいたのか。仕方ありません、望遠レンズで覗き見させてもらうことにしました。
　４、５回シャッターを押したところで、道行く人が「何かいるんですか」と聞いてきます。ファインダーに目をやったまま「カワセミがいるんですよ」と答えると、「何にも見えませんけど」という返事。教えていたら写真が撮れなくなる、と思いつつも、ファインダーから目を離し、指さしで場所を確認してもらいました。「まあ、きれい！　あれ、なんていう鳥ですか？」と聞かれて、こちらがキョトン。「あれがカワセミです」と少しばかり強調したら、大いに喜ばれました。
　さて、再び撮ろうとしたら、飛んでいってしまいました。