可愛くて獰猛なモズ2013/02/20

 モズという鳥は、可愛らしく見えるときもあれば、獰猛に見えるときもあります。
 モズは、スズメ目モズ科に分類されている鳥で、かわいい鳥の仲間に入っています。ところが食事は肉食で、生きている小動物をねらいます。嘴は猛禽そのものです。鳥の研究者、柴田敏隆氏はその著『カラスの早起き、スズメの寝坊』(新潮選書)のなかで、モズの猛禽的要素を紹介しています。
 1つは、上嘴の下側の両脇にある小さな突起。捕らえた獲物の首を抑え、脊髄を破壊するニッパのような役割をすると考えられている、といいます。3枚目の写真に「小さな突起」らしきものが写っています。
 もう1つは、上嘴の先端が下に曲がっていること。肉を切り取るナイフのような役割。これは見てのとおりです。
 1枚目の写真は、猛禽的な身構え方かなと思います。2枚目は、のんきな父さんのよう。3枚目は、わざと「ぼくは安全だよ」という顔をしているように見えます。だまされてはいけません。嘴や爪を子細に見れば、ただものではないんです。
 写真の鳥はオスです。見分け方は簡単で、目から後頭部かかる焦げ茶色の帯があればオス。メスはここの色がうす茶色です。
 日本列島、朝鮮半島、中国大陸南東部に分布します。というより、ここにしか分布しません。
 
モズ

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コメント

_ 豊田 ― 2013/02/21 09:55

うちの周りをテリトリーにしているモズは雛のときからのおつきあいです。前の農家の納屋に営巣して産まれました。親が雛にテリトリーをゆずって他へ行ったようです。親と同じくらいの大きさになっても、うちの庭木の枝で餌をもらっていました。窓を開けたら驚いて下の草地に飛んで逃げ、細すぎる茎にとまって、ポテっと地面に落ちたりしていました。数年たつので、もう成鳥になり、うちの方々の庭木にはやにえをさしていきます。繁殖期になると胸に横じまのある雌とつがいになり、私たちを生意気にも威嚇します。

_ 豊田様 ― 2013/02/22 00:49

こんばんは。コメント、ありがとうございます。
同じ鳥を数年見続けているんですか。
そういうことが、こちらではできません。
巣を見つけること自体が難しいです。
人間を威嚇する姿を見てみたいものです。

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