目の前に現れたガビチョウ2024/05/02

 黒目川遊歩道を歩いていたら、突然、1羽の鳥がバサバサッ音を立てて枝にとまったので、びっくり。何が飛んできたのかと思ったら、ガビチョウでした。人を驚かすのが好きなのでしょうか。慌ててシャッターを切ったら、すぐに飛び去ってしまいました。
 国立環境研究所の「侵入生物データベース」のよると、自然に分布している地域は中国南部、海南島、台湾、香港、ベトナム北部、ラオス北部です。全長は20~25cm。だいたいムクドリくらいの大きさです。侵入経路について「愛玩用・観賞用に輸入された飼い鳥が逃げ出す、あるいは飼い主によって放たれ、野生化したと考えられる」としています。「江戸時代から輸入の記録があるが、野外では1980年代に北九州で観察されたのが最初である。関東では1990年に山梨で最初に観察された」と。
 要するに、自力で日本までやってきた鳥ではない、自然分布ではない、ということです。人間が運んできた鳥。私の手元にある野鳥図鑑には「かご抜け鳥」として紹介されています。「野鳥」とはいってもらえないんです。
 「侵入生物データベース」をもとに紹介しましたが、「侵入」という表現がふさわしいのかどうか。人間に連れてこられて、かごを抜け、野外で繁殖したら「侵入」といわれるのは理不尽ですね。
 
ガビチョウ

ガビチョウ

コメント

_ nishinayuu ― 2024/05/05 15:07

ガビチョウの声を初めて聞いたときはびっくりしました。鶯の影が薄くなる歌声ですよね。7,8年前に近くの散歩道でその姿を目の前で見ました。別に美しいとはいえない鳥ですが、声に惹かれたら姿も見たくなりますよね。
侵入外来種ということで問題にする人もいますが、やたらに繁殖しなければ構わないのでは、と思います。それに一時は減ったように思えた鶯の声がこの春はたくさん聞こえています。

_ nishinayuu様 ― 2024/05/05 22:32

ガビチョウの鳴き声は美しいですけれど、大きいですね。
近くで長時間鳴かれると、うるさいかなあと思います。
ウグイスはあちこちで鳴いているのはいいですね。
今年の黒目川は、ちょっとばかり少ない感じがします。
時間田がたてば、ガビチョウも日本の野鳥になっていくのだろうと思います。

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