川面に反射する朝日がコサギを照らして2013/04/06

 古い写真を整理していたら、こんな写真が出てきました。川面に反射した朝日が、舞い降りたコサギを照らしています。昨年12月下旬の午前中に黒目川で撮ったもの。冬ならではの写真です。それにしても長たらしく、説明くさい題名だなあ。
 
コサギ

コサギ

昆虫レストラン(2)2012/08/09

 きょうも樹液に虫たちがたかっていました。カブトムシが重なっています。あれぇ、何してるのかな? オスは一生懸命のようですが、メスは樹液をなめています。交尾と食事を一緒にしないでくれないかなあ。
 蝶(アカボシゴマダラ)がやってきても、蜂(スズメバチ)がやってきても、カブトムシはどこ吹く風です。コガネムシがきても、まったく動じません。偉いというのか何というのか…。
 
カブトムシ

カブトムシ

カブトムシ

昆虫レストラン(1)2012/07/25

 今年も樹液に昆虫がたくさんやってきて、レストランは大繁盛です。昨年、「昆虫レストラン」と題して虫たちを紹介しました。今年も続けたいと思います。
 初回は、アカボシゴマダラとカブトムシです。
 自宅近くにある高校のには、雑木林があります。道路に近い場所にクヌギの木でしょうか、樹液をたっぷり出している木がありました。甘酸っぱい匂いが漂ってきます。ひょいと見ると、アカボシゴマダラが黄色いストローのような口吻を樹液に突っ込んで食事中でした。自分は静止したまま、ストローを盛んに動かしています。
 アカボシゴマダラは外来種で、1998年に神奈川県藤沢市で発見されてから分布を拡大しています。わが家周辺では、もはや珍しい蝶ではなくなりました。南関東を中心に静岡、山梨などでも確認されているそうです。東海地方や近畿地方以西の方にはなじみがないかもしれません。タテハチョウの仲間で、中国が原産のようです。
 カブトムシは、日本の在来種。口をピタッっと樹液につけて、ほとんど動きません。
 
アカボシゴマダラ

アカボシゴマダラ

カブトムシ

カブトムシ

昆虫レストラン(9)2011/08/20

 樹液に集まる虫たち。昆虫レストランには、危険もひそんでいます。集まってくる虫たちを食べてしまおうという輩がいるからです。
 カマキリが樹液の近くに寄ってきました。樹液にはコガネムシとチョウがとりついています。カマキリが樹液を吸うとは思えないので、狙いはチョウでしょう。案の定、少しずつ間合いを詰めています。
 チョウは、カマキリの存在に気づかないのか、ひたすら樹液を吸っています。カマキリはゆっくりと、チョウの目の前にやってきました、いつでも襲える態勢です。突然、2本のカマが伸びました。チョウは音もなくつかまりました。カマを引き寄せて頭からかぶりつくカマキリ。むしゃむしゃ食べています。食べられてしまったのは、サトキマダラヒカゲだと思われます。
 ウィキペディアによれば、サトキマダラヒカゲは日本固有種だそうです。ヤマキマダラヒカゲというチョウもいて、どちらもそっくりだそうです。ネットで見分け方を調べてみましたが、かなり難しそうです。東久留米は山ではないので、サトキマダラヒカゲだと思います。
 手持ちのポケット図鑑には、「樹幹によくとまり、全然はねを開かないのが特徴」とあります。そうなんです、いつもはねをくっつけています。開くときもあるにはあるのですが、一瞬ちょこっと開いてそれっきり。いまだに開いた写真が撮れません。
 さて、思いつきで始めた「昆虫レストラン」も9回を数えました。われながら意外な展開です。5回がいいところだろうと思っていました。しかし、クヌギの樹液もだんだん乾いてきました。気温も低めに推移しそうです。このカマキリで店仕舞いといたします。
 
カマキリ

カマキリ

カマキリ

昆虫レストラン(8)2011/08/19

 樹液に集まる虫たち。前回に続き、東京の西端、奥多摩町で撮った写真です。
 このチョウも初めて見ました。スミナガシというチョウのようです。青緑に黄色が混じったような色をしています。見る角度によって、色合いが変わるのかもしれません。あるいは、オスとメスとで、色合いが違うのかも。ストロボを当てて撮ればよかった、と悔やんでいます。ピンとも甘いし…。赤い舌が印象的です。
 それにしても「墨流し」とは、いかにも和風の名前ですね。水に墨を流して模様をつくり、それを紙に写し取る。その「墨流し」と、このチョウの模様とが1つのイメージでつながったんですね。命名者は、なかなか粋な人のようです。
 
スミナガシ

スミナガシ

昆虫レストラン(7)2011/08/18

 樹液に集まる虫たち。今回は、東久留米市ではありません。東京の西端、奥多摩町で撮ったオオムラサキです。たぶんメスだと思います。
 展望のきく駐車場で休んでいました。眼下に奥多摩湖が見えます。日差しを避けようと木の近くにいったところ、チョウが樹液に集まっていました。これは撮らねば。車からカメラを出して、いざ撮ろうとすると、右側でパタパタと羽音がします。見ると、大きなチョウが樹液にとまろうとしています。はばたきも力強い。
 こんなチョウを見るのは初めてでした。はねを見ながら、巨大化したゴマダラチョウではないか、と思いました。帰宅して図鑑を開きました。オオムラサキのメスのようです。オスは紫に輝くのですが、メスは黒褐色で地味です。そのかわり、体がオスよりも大きい。
 実は、はねをたたんでいたところを指でつかまえてみました。体の振動が伝わってきて、力があることがわかりました。指をはなすと、一目散に雑木林の中に消えました。
 オオムラサキは6~7月に発生するようですが、メスは8月まで見られると図鑑に書いてありました。この次は、オスを見たいものです。
 
オオムラサキ

オオムラサキ

オオムラサキ

オオムラサキ

昆虫レストラン(6)2011/08/16

 樹液に集まる虫たち。一瞬、魔法にかかったような気分になりました。アカボシゴマダラが長時間、樹液を吸っていたかと思っていたら、いつのまにかアカボシゴマダラから赤い色が消えていました。別のチョウにすり替わっていたことを認識するには、ちょっと時間がかかりました。
 写真上から順に4枚とも、ゴマダラチョウです。いちばん下がアカボシゴマダラ。最初は、アカボシゴマダラがいたんです。10分ほど、そこを離れて別の写真を撮っていました。帰ってきて、まだアカボシゴマダラがいると思いきや、ゴマダラチョウにかわっていた、というわけです。まぎらわしいですよね。
 どちらもタテハチョウの仲間ですが、ゴマダラチョウは日本にずっといるチョウです。アカボシゴマダラは中国産の亜種ではないかといわれ、人為的に放蝶されたものが関東南部で分布を拡大しているようです。
 アカボシゴマダラは、外来生物法で「要注意外来生物」に指定されています。生態系にかかわる被害として、「幼虫期における在来種ゴマダラチョウとの食草をめぐる競合のおそれ」「オオムラサキと食草をめぐって競合する可能性も考えられる」と指摘されています。
 ちなみに「要注意外来生物」について、環境省自然環境局は以下のように説明しています。
 「外来生物法の規制対象となる特定外来生物や未判定外来生物とは異なり、外来生物法に基づく飼養等の規制が課されるものではありませんが、これらの外来生物が生態系に悪影響を及ぼしうることから、利用に関わる個人や事業者等に対し、適切な取扱いについて理解と協力をお願いするものです」
 さて、「写真上」の奥にいるチョウは何でしょうか。サトキマダラヒカゲのようですが、確信をもてません。どなたか、おわかりになれば教えてください。
 
ゴマダラチョウ

ゴマダラチョウ

ゴマダラチョウ

ゴマダラチョウ

アカボシゴマダラ

昆虫レストラン(5)2011/08/15

 樹液に集まる虫たち。ルリタテハも食事をしに来ました。このとき、2頭いましたが、離ればなれだったので、1頭しか写真にできませんでした。
 7月21日にも樹液を吸うルリタテハを紹介しました。そのときは、「昆虫レストラン」のシリーズを思いついていませんでした。場所も違います。
 このルリタテハは、光の当たり方によっては、みごとに輝きます。英名は「Blue Admiral」(青い提督)というのだそうです。写真を撮りながら、下向きにとまる習性があるように思いました。上向きにとまっても、すぐに下を向いてしまいます。はねを閉じると木肌模様になってしまうので、よく見なければ存在に気づきません。
 
ルリタテハ

ルリタテハ

ルリタテハ