蔕(へた)に残った柿の果肉を食べるオナガ2024/12/08

 柿の実が鳥たちに食べつくされそうな感じになってきました。いまごろがいちばん甘いのかもしれません。
 ムクドリとオナガが公園になっている柿を食べにやってきました。どちらも群れで移動してきます。見ていると、ちょっとちた違いに気づきました。ムクドリは、実をかじっています。オナガは、実が落ちで残った蔕(へた)についている果肉をむしりとっています。たまたまそういうシーンを見ただけかもしれないので、決めつけるわけにはいきませんが、種の違いによるのでしょうかねえ。

 さて、オナガの数が減っているというのは、調査によってもはっきりしているようです。自分の単なる実感ではない、ということになります。
 環境省と日本自然保護協会が10月1日に発表した「モニタリングサイト100里地調査2005-2022年度とりまとめ報告書」では、こんなことが指摘されています。
 「里地調査で記録された鳥類286種のうち、出現頻度が低い種を除いた106種(全記録種数の37%)の個体数の経年変化に着目すると、106種のうち16種(15%)の記録個体数は、年間3.5%以上と急速に減少していた。。これは、種全体についてこの傾向が当てはまる場合、環境省レッドリストの判定基準の一つを満たしうる数値に相当するほどであった」
 「この16種の中には、スズメやオナガ、ホトトギス、セグロセキレイ、バンなど身近にみられる鳥類も含まれていた」。
 個体数の変化率(2008-2022、1年あたり)の表を見てみると、オナガがマイナス14.15%でもっとも減少していました。
 この報告書は専門的で難しいため、丁寧に紹介することができませんが、オナガがかなり減っているのだと思います。

 オナガがなぜ減少しているのかは、まだよくわからないようです。オナガは、木の実、花の蜜、植物の種、昆虫などを幅広く食べます。その食物が減っているからなのか? しかし、「オナガが減少しているのは、郊外エリア」という指摘もあります。都心部では増えているところもあるとか。研究課題なんですね、きっと。
 オナガは、「東久留米市の鳥」です。市はきちんと調査した方がいいだろうと思います。東久留米市は、黒目川を横断する幅16mの道路を2本も通す計画をすすめています。便利になるというのが理由のようですが、オナガの生息を脅かすようなことになったらどうするのでしょうか。
 
柿食うオナガ

柿食うオナガ

柿食うオナガ

オナガがやってきた2024/12/07

 歩くのに疲れて休んでいたら、オナガの群れが川の対岸にやってきました。群れといっても小さなもので、20羽いるかいないかという程度。「ギューイ・ギューイ」という独特の鳴き声が聞こえてきます。
 オナガというのは、見ることができる場所がだいたい限られています。群れで移動するルートをしっかり持っているからではないかと推測しています。見ない場所では本当に見ません。私が休憩していた場所は、オナガの移動ルートにあり、たびたび見かけます。群れる鳥は、1羽が逃げ出すと一斉にいなくなってしまうので、下手に近寄れません。今回は対岸だったので、距離はありますが、写真を撮っていて逃げられることはありません。アップは撮れませんが、動いている姿を狙ってみました。
 オナガは東久留米市の鳥です。「オナガどうしは仲がよく、力を合わせて事に当たるという習性があり、市の鳥としてふさわしい」というのがその理由だそうです。
 オナガはスズメ目カラス科の鳥なので、カラスと親類筋です。1年を通して見ることができる留鳥です。体長は37cm。ハシブトガラスが57cm、ハシボソガラスが50cmですから、カラスより小さいです。オナガも減少しているといわれている鳥なので、心配しています。
 
オナガ

オナガ

オナガ

【写真展のお礼】
 バード・フォト・クラブの第14回写真展は、無事終了することができました。たくさんの方に来ていただき、ありがとうございました。
 このブログを見てくださっている方も来てくださいました。私は会場にいられる時間がほとんどなかったため、お会いできないままになってしまいました。申し訳ありません。写真展は今回が最終回でしたが、このブログはもう少し続けるつもりです。引き続きよろしくお願いいたします。

オナガ

オナガに威嚇されるアオサギ2023/12/14

 オナガという鳥は、けっこう攻撃的なのだなあと思いました。川の上流から飛んできたアオサギが、高い木のてっぺんにとまりました。急にオナガが騒ぎ出して、アオサギを威嚇し始めました。周辺を飛び回るんです。鳴いてもいたと思いますが、文字で再現できません。アオサギはまったく慌てることもなく、泰然自若としていましたが、顔を背けたりはしていました。オナガの威嚇が終わったところで、アオサギはゆっくり飛び去っていきました。
 
オナガに威嚇されるアオサギ

オナガに威嚇されるアオサギ

虫を銜えたオナガ2023/05/07

 雑木林の外周。枝にオナガがとまっていました。下を見たオナガが、いきなり地上に舞い降りました。顔を上げたとき、嘴に何かを銜えていました。ハチのようでもありますが、正確なところはわかりません。ひょいと飛び上がって枝に戻りましたが、残念ながら飲み込むところは葉にじゃまされて見ることができませんでした。
 かなり警戒心の高いオナガですが、人の目の前で地上に降りることもあるんですね。驚きました。なんとなく、体が小さいようでした。若鳥なのでしょうあ。オナガの繁殖期はいまごろ、5月から8月にかけてです。若鳥だとすれば、昨年生まれた取りかも知れません。
 
虫を銜えたオナガ

虫を銜えたオナガ

虫を銜えたオナガ

枝で虫探し オナガ2023/05/06

 オナガを半年ぶりに撮りました。枝にいたのでレンズを向けると、枝をつついているように見えました。枝に穴をあけるわけでもあるまいにと思って観察していると、虫がいるようです。最初はオナガの後ろから撮っていたのですが、前から撮れそうな場所に移動してみました。後ろから撮っているときは、尾の長さを感じませんでした。前から撮ってみると、やっぱり長い。さすがはオナガです。そして、虫らしいものを銜えていました。
 オナガはカラスの仲間で、集団で生活します。しかし、枝にいたのは、この鳥だけでした。1羽だけというのは珍しいです。いまが繁殖期。それと関係があるのか、ないのか。
 
虫を探すオナガ

虫を探すオナガ

虫を探すオナガ

虫を探すオナガ

久しぶりにオナガを撮った2022/11/12

 オナガという鳥は、名前のとおり尾が長いです。集団で行動します。警戒心が強く、なかなか近寄れません。黒目川の対岸にいたところを撮ってみました。ブログで紹介するのは半年ぶりです。
 オナガは、東久留米市の鳥で、市のホームページは次のように紹介されています。
 「市の鳥『オナガ』は、スズメ目カラス科の鳥で、四季を通じて本市に生息しています。オナガどうしは仲がよく、力を合わせて事に当たるという習性があり、市の鳥としてふさわしいといえます」
 このオナガも見かける機会が減りました。必ず見る鳥ではなくなっています。ギューイ・ギューイとうるさく鳴く鳥たちですが、群れも小規模になっている感じがします。珍しい鳥になったわけではありませんが、さびしいです。黒目川周辺の樹木が減っているからなのか。
 
久しぶりにオナガを撮った

久しぶりにオナガを撮った

久しぶりにオナガを撮った2022/05/17

 やっと雨が上がりました。といっても、そらはどんより曇ったまま。日差しはありません。風薫る5月はどこにいったてまったのか。たまに小雨が舞いました。
 黒目川遊歩道を歩いていたら、対岸にある桜の木にオナガがいました。尾が長いからオナガなのですが、顔を見るとなんとなくカラスに似ています。カラス科オナガ属に分類されています。体長は、37m。ハトより大きめで、ハトほどずんぐりしていないので、大きく見えます。不思議な鳥で、日本、朝鮮半島、中国東部、そしてヨーロッパの西端、イベリア半島に分布しています。アジアの東端とヨーロッパの西端。面白い分布です。
 ちなみに、東久留米市の鳥に指定されています。群れで行動し、ギューイ・ギューイと大きな声で鳴くので、すぐにわかります。警戒心が強く、近くから撮るのは難しいです。拙ブログでオナガを紹介するのは2019年11月以来、2年半ぶりです。たまに見かけるのですが、撮るチャンスに恵まれませんでした。
 
オナガ

オナガ

オナガ

柿の実とオナガ2019/11/16

 柿の実を鳥たちが食べに来るようになりました。ムクドリ、スズメ、メジロ、オナガ。渋柿が甘くなったのだろうと思います。
 早朝、柿の畑にオナガが群れていました。この鳥は、東久留米市の鳥です。「オナガどうしは仲がよく、力を合わせて事に当たるという習性があり、市の鳥としてふさわしいといえます」というのが、その説明。
 オナガは群れで生活します。そして用心深い。1羽が飛び立つと、群れがいっせいに飛んでいってしまいます。今回は、これ以上は近づけない距離で撮らざるを得なかったのですが、こちらがオナガを追いかけてしまったら撮れません。近づくのを待って静かに撮るしかありません。なので、なかなかアップが撮れません。
 
柿の実とオナガ

柿の実とオナガ

柿の実とオナガ