雪が普段見ない鳥を見せてくれた2024/02/08

 雪が降ったら、普段はなかなかみることができない鳥に遭遇しました。バンとタシギです。どちらも、この場所にはいるだろうと目星をつけていた場所で見ることができました。
 バン(1枚目と2枚目の写真)は、昨年11月半ばに見た葦原にいました。3カ月近く見ていなかったので、いないものだと思っていました。それが、雪が降った翌朝、雪の上で動いていました。幼鳥なので、おでこが赤くありません。春までいてくれれば、赤くなっているでしょう。姿を見ないからいない、とは決めつけられないのが鳥ですね。
 タシギ(3枚目と4枚目)は、雪が降っている最中に見ました。川の真ん中の中州のようになっているところにいました。年明けに、この場所でタシギが飛んでいく姿を見ていました。それいらい、目を凝らして探し続けていたのですが、見つからず。諦めかけていたところで出合えたので、慌ててシャッターを切りました。タシギは対岸に飛び去り、着地した辺りを探しましたが、見つけることはできませんでした。
 
バン

バン

タシギ

タシギ

まだいてくれたタシギさん2023/05/16

 いきなり問題です。1枚目の写真で、タシギはどこにいるでしょうか。簡単すぎるかもしれませんが、望遠レンズだからわかるようなもので、肉眼ではまったくわかりませんでした。とにかく、発見しづらい鳥です。体長は26cmしかありません。24cmのムクドリよりちょっと大きい程度です。ハトは30cmから35cmですから、小さい鳥です。色は枯れ枝や地面と同じ。紛れ込まれたら見失います。
 撮ったのは5月14日でした。私としてはビックリで、これまで1月から4月にかけて見たことはありますが、5月は初めてでした。タシギがいる場所は、冬場に2羽が仲良く生活していたところです。今回、確認できたのは1羽ですが、冬場の鳥が残っていたものと思われます。いつまでいてくれるだろうか。草がさらに茂ってくるので、いても発見できない可能性が高いのですが。
 体が小さい割に嘴が長い。嘴を泥の中に差し込んでミミズなどを食べます。沼のような場所を歩くので、脚が大きいです。自分が沈まないようになっているのだと思います。
 タシギは、旅鳥または冬鳥といわれ、季節に応じて国内をいろいろと移動するみたいです。本州以南で越冬する、とは図鑑の説明。東久留米でも越冬します。
 
タシギ

タシギ

タシギ

タシギ

働くタシギ2023/01/31

 きょうは2羽のタシギを見ることができました。ちゃんと働いている姿が撮れました。土に嘴を突っ込んで餌になるものを食べています。ミミズ、貝、甲殻類、昆虫の幼虫などです。土から嘴が出てきたときに、餌を銜えている姿を見たことがありません。土の中で食べてしまうのでしょうか。
 2羽とも対岸の水際にいたので、遠かったです。なので、トリミングをしました。
 ここで問題です。最後の写真(5枚目)のどこにタシギがいるでしょうか。だいたい目で見た感じの写真です。
 
タシギ

タシギ

タシギ

タシギ

タシギ

並んだタシギ2023/01/19

 土手のすきまにある細い流れのところにタシギがいました。1羽だとばかり思いながら撮っていました。あとで写真を見ると、2羽いるではありませんか。私は奥にいるタシギしか目に入っていませんでした。よっぽど目が曇っていたとしか思えません。思い込みは怖いです。
 黒目川で2羽のタシギが並んでいるところを見た(見えていなかったが)のは、初めてです。距離が開いて、それぞれおバラバラにいる姿しか頭にありません。その固定観念が、見えているはずのものを見えなくしていたようです。
 タシギは、岸辺の枯れ枝や枯草の辺りにいます。ほとんど同じ色なので、タシギがいることを認識できないこともままあります。「あそこにいるよ」と指をさされても、見えない。動いていればわかるのですが、じっとしていることも多いので、気づかない。そのくせ歩くのは速いので、あっという間に藪に入ってしまいます。飛びからも鋭く、矢のように飛びます。
 2羽のタシギが撮れたのは、怪我の功名といったところです。
 
並んだタシギ

並んだタシギ

あらっ、タシギさんではないですか2022/11/24

 いつもの黒目川。遠くで、川の中州から岸へ、何かが飛んだように見えました。カモより小さくて、スズメよりはるかに大きい。茶色っぽい羽に感じました。イソシギかはたまたタシギか。イソシギはもう少し下流へ行かないと見られないので、タシギかもしれません。
 飛んだあたりをゆっくり見ました。私の場合は、タシギだと発見できない可能性が高い。枯れ枝とそっくりの色なので、友人に「あそこにいるでしょ」と教えられてもわからないことがしばしまです。肉眼では発見できなかったので、カメラにつけた望遠レンズを少しずつ移動させながら、探してみました。
 ファインダーに、ちょっと動くものが見えました。よく見ると、私に背を向けたタシギがいました。顔が見えません。目をそらすとわからなくなるので、一点を凝視しながら、タシギが顔を見せてくれるのを待ちました。
 11月にタシギを見るのは初めてです。私はいつも発見が遅れるので、1月末か2月の初旬に見るのがせいぜい。今季はやけに早いです。4月下旬、移動の途中で黒目川に立ち寄ったタシギを見たことがありますが、すぐに姿を消しました。
 タシギは小さな群れをつくるといわれています。しかし、黒目川では群れることはありません。おそこに1羽、ここに1羽という感じです。一時的に3羽が近くにいたこともありますが、例外的な姿でした。
 早めに発見したのはよかったのですが、かなり遠かったので、証拠写真でしかありません。私にとっては大事な証拠ですけれど…。
 
タシギ

タシギ

タシギ

発見しにくいタシギ2022/03/06

 今季は、黒目川にたくさんいます。6羽ほど見ました。例年は1羽ないし2羽がいいところです。多くの場合、葦の茂みにいるので、ほとんど保護色。「あそこにいるよ」と指をさされても、見つけることができないこともあります。広間、太陽に当たって堂々と眠っていても、タシギがいることに気づかない場合が多いです。体長は26cm。ムクドリより2cm大きく、ヒヨドリより2cm小さいです。長い嘴を泥の中に差し込んで、ミミズなどを食べます。嘴がじゃまになって、イライラするようなことはないのかなあ…。
 タシギは、旅鳥といわれ、秋と春の渡りの時期に立ち寄るようです。北の繁殖地と南の越冬地を往復しているわけですね。黒目川では、1月から3月半ばあたりに見ることができます。
 
タシギ

タシギ

タシギ

今季も来てくれたタシギ2022/02/10

 黒目川にタシギが来てくれました。毎年、冬になると見ることができる鳥です。「あそこにいたよ!」という話を何人かから聞いていたのですが、なかなか発見できませんでした。「5分前にあの辺にいたから」といわれて行っても、見つからず。いつ見られるのかなと思いながら、葦が生えている場所を重点的に見ていたら、なんと昼寝をしている姿を発見しました。周辺の色と同じような色をしているので、見つけにくいです。
 私が写真を撮っているのを見て、「何かいるんですか」と声をかけてくれた人がいました。指をさして「あそこに鳥がいるんです」と答えましたが、「えっ、どこですか」の連発。場所をかなり詳しく伝えて、やっと発見してもらえました。4枚目の写真でわかりにくさが伝わればいいのですが。
 このあと、300メートルほど上流で、別のタシギも確認しました。私が歩く範囲の黒目川には、2羽のタシギがいます。この次は、長い嘴を川底に突っ込んで餌をとっているなど、動いている姿を撮りたいものです。
 
今季も来てくれたタシギ

今季も来てくれたタシギ

今季も来てくれたタシギ

今季も来てくれたタシギ

足環をつけたタシギに遭遇2021/04/25

 夕方、黒目川を歩いたら、足環をつけたタシギに遭遇しました。
 実は、アオサギが魚を銜えるシーンを狙っていました。ファインダーから目を離し、肉眼でアオサギを見ると、その背後に歩いている鳥がいました。シルエットだったので色はわかりませんでしたが、その形からタシギかもしれないと判断。アオサギはそっちのけで、タシギの写真を撮ることにしました。
 ところが、草の陰に入ってしまい、体の一部しか見えません。警戒しているようです。動けばわかる位置を確保しながら、距離をとりました。しばらくすると、体全体が見えるところまで出てきてくれました。左の足にブルーの標識をつけています。番号も読めます。右足には足環がついていました。調査対象の鳥のようです。なるべく標識がわかるように撮ってみたのですが、足環がしっかり読める写真にはなりませんでした。
 この時期に黒目川でタシギを見たのは初めてです。だいたい1月から2月にかけて見るのが普通です。今季も1羽だけ見ました。タシギは旅鳥。足環をつけたタシギは、移動の途中に立ち寄ったのかもしれません。明日も探してみますが、見ることができるかどうか。
 写真と情報を山階鳥類研究所に送りました。

足環をつけたタシギ

足環をつけたタシギ

足環をつけたタシギ