ツミの餌渡し2011/04/29

 それは、あっという間のできごとでした。ツミノオスミが獲物を運んできました。枝にとまって、なぜか弱々しく鳴いて、メスを呼びます。しかし、なかなかメスが来ません。「遅いなあ」などといっているときに、突然、メスがやってきました。バタバタという羽音が聞こえ、2羽がからんだと思った瞬間、餌渡しは終わっていました。
 「とにかく早いからね、連写するしかないよ」といわれてはいましたが、あまりの早さに、呆気にとられました。シャッターを切り始めたときはすでに遅く、メスはオスと入れ替わっていました。メスの足は餌をつかんでいます。
 餌をもらったメスは短時間、その枝で食べていましたが、餌をわしづかみにして飛び去りました。遠くの末の枝にとまって、ゆっくり食事を楽しんでいました。
 ツミは、いちばん小さい鷹です。「雀鷹」と書いて「つみ」と読みます。目の黄色い方がメス、赤い方がオスです。オスの全長は27センチ、メスは30センチ。メスの方が大きいです。キジバトが33センチですから、小さな猛禽です。
 写真で比べていただければわかると思いますが、メスの胸にははっきりとした横縞が見られます。気のせいかもしれませんが、メスの方が精悍な顔つきをしています。巣を作るのも餌を運んでくるのもオス。けなげなもんです。

ツミ

ツミ

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