カモの波紋が夕日に映えて2013/02/17

 清瀬市にある池で夕日が落ちるのを待ちました。この時期は、川面がオレンジ色になります。カモたちのちょっとした動きがやわらかい波紋をつくるので、それを写真に撮ろうと思いました。カモさんたちはシルエットになってしまいますが、ご勘弁を。
 1枚目の写真は、マガモの番だったと思います。他はいずれもカルガモです。
 
カモの波紋

カモの波紋

カモの波紋

カモの波紋

ダンディーなシメ2013/02/16

 東久留米市のお隣、清瀬市で撮ったシメです。実は、地面で餌をついばむアオジという鳥の写真を撮っていたら、その置くに大きめの鳥がいました。落ち葉をかき分けて、何かを嘴にくわえています。木の種でも落ちているのでしょうか。望遠レンズでのぞくと、シメでした。
 写真を見ていただければ一目瞭然ですが、茶系の鳥で、なかなかダンディーです。嘴が太く、これに噛まれたらさぞ痛いだろうと思います。上から撮ると枯葉とシメが同じような色になってしまうので、寝ころんで水平から撮りました。
 シメはスズメ目アトリ科の鳥で、体長19センチ。モズが20センチですから、ほぼ同じ大きさです。モズは尻尾が長い。ずんぐりしたシメの方が大きく見えます。草木の種子を食べ、冬は1羽で行動します。東京では冬鳥です。
 『山渓名前図鑑 野鳥の名前』によると、「シー」という鳴き声に鳥を意味する「メ」がついて、「シメ」。『鳥名の由来辞典』によれば、奈良時代から「ひめ」「しめとり」の名前で知られているそうです。万葉集にも「比米(ひめ)」や「ひめ」の名で登場すると書いてあります。江戸時代の仙台方言に「まめくち」というのがあるそうです。嘴で豆をはさむことからついたそうです。いかにもという感じがします。「まめくち」はイカルという鳥の異名でもあるそうな。
 東久留米でもこの冬何度か見ましたが、写真に撮ることができずにいました。私にとっては手軽に撮れる鳥ではないので、必死に撮りました。
 
シメ

シメ

シメ

シメ

コゲラ2012/01/30

 ギーギー、ギーギーと鳴く鳥がいたら、コゲラです。一度覚えてしまえば、必ずわかります。しかし、「声はすれども姿は見えぬ」なんてことがよくあります。木の幹や枝にいるのですが、色が似ているのでわかりにくい。とはいえ、この鳥はよく鳴いてくれるので、ゆっくり探せば見つかります。
 横縞模様がとってもかわいらしい鳥です。木をトントンつついて虫を食べます。幹を螺旋状に移動しながら登っていきます。数重センチほどお尻からまっすぐ下りることもあります。
 低い位置にいてくれれば文句はありません。今回は、残念ながらちょっと高めのところにいました。4枚の写真のうち、上の2枚が同一個体。下の2枚が別の同一個体です。こちらが見上げて撮るときは、コゲラの目に光が入りにくいので苦労します。
 コゲラは、日本のキツツキの仲間では最小です。小さいケラ(キツツキの古名)、だからコゲラなのだそうです。全長15センチ。スズメが14センチなので、だいたい同じくらいの大きさです。もともとは山にいる鳥ですが、最近では市街地で繁殖する個体が増えてきました。したたかに生きているようです。
 
コゲラ

コゲラ

コゲラ

コゲラ

夕焼けの水面に浮かぶカモ2012/01/30

 前回、金山緑地公園のニホンスイセンを紹介しました。この公園には池があって、マガモとカルガモがいました。水面が夕日に映えて、いい雰囲気になりました。カモが画面に入る角度を探しながら、写真を撮ってみました。
 上から3枚は、いずれもカルガモです。4枚目は、マガモのオスが着水したところです。
 
夕焼けの水面

夕焼けの水面

夕焼けの水面

夕焼けの水面

ニホンスイセン2012/01/29

 東久留米市の隣に清瀬市があります。この清瀬市を流れる柳瀬川に沿って金山緑地公園があります。その一角に毎年咲くのがニホンスイセンです。咲き具合を見に行ってきました。
 まだ時期が早いのか、それとも寒いからなのか、背も低く、花もまばらにしか咲いていません。最近降った雪の重みにやられてしまったようで、みんな下を向いています。写真にならないなあ、と思いましたが、せっかく来たのだから手ぶらで帰るのもおもしろくありません。夕方、西日を利用して写真を撮りました。
 
ニホンスイセン

ニホンスイセン

ニホンスイセン

夜の雪2012/01/24

 1月23日の夜、東京は20日につづく雪となりました。21日も小雪がぱらついたので、4日連続の悪天候です。
 午後7時半時すぎ、新宿駅は雨でした。8時、池袋駅も雨でした。西武線に乗って石神井公園駅あたりからみぞれになり、東久留米駅に着いたときには本降りの雪になっていました。辺り一面真っ白だったので、東久留米は早い時間から雪になっていたようです。足下が悪いことがわかったので、歩く時間を短縮するために一駅すすんで清瀬駅で下車しました。
 写真は上の3枚が清瀬駅で撮ったものです。コンパクトカメラを使い、雪がよく出るように明るめに撮影してあります。4枚目の写真は、帰宅途中で撮りました。
 雪は大きめで、水を含んでいました。傘に積もった雪はどんどん重くなり、たびたび払いのけなければなりませんでした。雪は夜半にやみました。
 
夜の雪

夜の雪

夜の雪

夜の雪

ガビチョウのさえずり2011/04/14

 それは美しいさえずりでした。「クルル、クルル、クイッ、クイッ、ピーチュイ、ピーチュイ…」。とまあ、文字で書いても伝わりませんよね。ただ、長く聴いていると、うっとうしさも覚えます。鳴き声が大きいからでしょうか。辺りに響き渡る感じです。ネットで鳴き声が公開されているので、調べてみてください。
 鳴き声の主を探していると、いましたいました、茶色い鳥です。近づいても逃げません。ガビチョウでした。ボーッと聴いていると、いつまでも鳴いています。ならば写真を撮らせてもらおうとカバンからカメラを取り出したところ、鳴かなくなりました。こちらの動きを読まれたらしい。ぱっと隣の枝に飛び移りました。慌ててシャッターを切ったのが、下の写真です。鳴いているところは撮れませんでした。
 野鳥の図鑑には載っていないかもしれません。私が持っている数冊の図鑑にはありません。厳密な意味で野鳥ではないからでしょう。中国南部から東南アジアに生息する鳥です。鳴き声がよいから、と飼い鳥として珍重され、江戸時代には日本に持ち込まれていたそうです。それが野生化しました。籠抜け鳥です。自力で日本にやってきた鳥なら野鳥になるのですが…。
 外来生物法で、「特定外来生物」とされています。環境省の説明には、こんなことが書いてあります。
 定着実績 「宮城、福島、茨城、群馬、埼玉、東京、山梨、神奈川、長野、福岡、佐賀、大分、熊本の12都県。生息環境は、下層植生の発達した低地林(里山)」
 被害状況 「ガビチョウ類の定着が確認されている、九州・本州の低地林等の里山的森林において、これらの種が最優占種となり、群集構造が著しく変化している。また、長期的には在来種への直接・間接の負の影響も懸念される」「ハワイ諸島においてはガビチョウが高密度で生息し、在来鳥類の衰退の一因となっている」
 各地に広がったのは、比較的最近だと思います。今は輸入が禁止されていますが、輸入できたころに、飼えなくなった人が逃がしたことも原因の一つかもしれません。東京では高尾山にたくさんいるようです。

ガビチョウ

スミレが咲いて2011/04/13

 東京都内にスミレが群生しているところがありました。紫色の花が一面に咲いています。通りがかりの人も立ち止まって、「まあ、きれい」などといっています。薄曇りの天気だったので、光が差したところを逆行でねらいました。花の透明感を出したかったので。
 写真をもとに図鑑で調べてみると、タチツボスミレのようです。「草地や林などにごくふつうに生える多年草」と書いてあります。平凡すぎたかしらん。

タチツボスミレ

タチツボスミレ