憂鬱な天気とコンデジと2016/03/12

 雨がちの日が続き、気温も真冬並み。一度暖かい目にあってしまうと、今の気候は憂鬱そのもの。鳥の写真を撮る気持ちがおきません。なので、カメラで遊ぶことにしました。ファインダーのないコンデジで動く鳥を撮ってみる。
 近眼・乱視・老眼の3拍子が揃っているいるので、ファインダーのないコンデジはもっとも撮りにくいカメラです。遠くが見える近眼用のメガネをすれば鳥の動きはよく見えるものの、カメラ背面のモニターがよく見えません。ふだんはメガネをずらして裸眼でカメラのモニターを見ています。老眼用は鳥が見えないので、問題外。
 きょうは、パソコン画面に焦点を合わせたメガネをして、NIKON COOLPIX-S9900 を持ち出しました。初体験です。小さい鳥は見えないので、サギを被写体に選びました。それでもサギはぼんやりしか見えません。でも、動きはわかります。カメラのモニターは顔から少し離せばよく見えるので、この種のカメラには案外向いていることがわかりました。
 露出はマニュアル。ISO感度は200に限定。曇っているのでシャッタースピードは1/200前後。絞りはF8.0固定。ホワイトバランスはオート。何度シャッターチャンスを逃したことか。30分ほど撮っていましたが、それ以上撮る気にはなれませんでした。ファインダーがないと疲れます。
 
ダイサギ

ダイサギ

ダイサギ

ダイサギ

ダイサギ

コメント

_ くさ ― 2016/03/13 19:23

こんばんは。天候とコンデジで、ご苦労なさっているようですね(^^;
昨日は風があって寒かったですが、野鳥ではよく出てくる、葛飾区の水元公園に行ってみました。ピンぼけで音を聴く感じですが、カワセミ鳴き交わしの動画が録れました。
今日はトモエガモ目的で、例の公園にも行ってみました。トモエさんには会えませんでしたが、ルリビくんとオシドリペア(5組ほど)に会えました。ものすごく遠くでしたので、コンデジが役に立ちました。今晩はFB に上げる時間がないのですが、後日の写真整理が楽しみです(^^)♪
また、寒桜にメジロがたくさん来ていたのですが、空に向けて撮るのでとにかく逆光で、暗く~真っ暗になってしまいます。ああいうときは、どうしたらよいのでしょうね。鳥相手にストロボはあまりたきたくないですしね(^^;

_ くさ様 ― 2016/03/14 00:56

こんばんは。
あちこち出かけてますね。
FBが楽しみです。
やるべきことをおろそかにはしてませんよね?

さて、逆光の撮り方ですか。
う~ん、これは簡単ではないですよ。
そうはいいつつも、考え方をしっかりすれば大丈夫。
露出というのは、撮りたい被写体の明るさを測ればいい。
逆光は、撮りたい被写体の明るさが測れない。
「P」「S」「A」などのオートでは確かに難しいです。
ここは「M」に限ります。

急がば回れで、日常的に心がけておくことから。
「A」などで撮っていても、
シャッタースピードと絞りをしっかり見ておく習慣をつける。
このくらいの明るさだと、シャッターと絞りはどのくらいになるものか。
絞りをF5.6に固定しているならば、
シャッタースピードの変化を体感しておいてください。
あるいは、シャッタースピードを予測してみてください。
明るさの変化に敏感になっておくことが、まず大事です。

その上で、とっておきの方法をお伝えします。
たぶん、聞いたこともない話です。
どんな解説書にもありません。

木の上にモズがいるとします。
しかも逆光です。
まず露出を「M」にします。
左手を上げて、手のひらを90度手前に折ります。
その手のひらでモズを隠してください。
当然、手のひらは暗いですよね。
その暗さが、モズに当たっている光と近似しています。
カメラを近づけて、暗い手のひらの露出を測ってください。
絞りはF5.6くらいでしょうから、
シャッタースピードを落としていきます。
人間の肌は、反射率の基準になります。
手のひらでモズと同じような光の状況をつくり、
露出をあわせれば、だいたいの露出が出ます。
馴れないうちは失敗しますよ。
手のひらの角度がちょっと違えば、
露出はずいぶん違いますから。

要するに、被写体が遠くて露出が測れない場合は、
よく似た環境を手のひらでつくり、
その手のひらの露出を測ることで対応するということです。
その際、自分なりの予想をしておくことが大事です。
だんだんはずれなくなります。
いざというときは、その経験則がものをいいます。
この話、わかりますか?

写真の3要素は、
ピント・露出・構図です。
それぞれが奥深いので、ゆっくり覚えてください。

_ くさ ― 2016/03/14 20:55

こんばんは。
>やるべきことをおろそかにはしてませんよね?
ぎくっ(笑) 睡眠時間は減っていますが、なんとかバランスをとるように心がけています^^;;

秘技を伝授していただきありがとうございます。すごい、驚きの方法ですね!!高等技術でなかなか難しそうですが、理屈は理解できたと思います。日々の小さな積み重ねの上にある「上級者の応用編」と感じましたので、失敗しながらコツコツと経験値を上げて、いつか逆光でもうまく鳥を撮れるようになりたいです。大変貴重なことを教えていただき、ほんとうにありがとうございます。

_ くさ様 ― 2016/03/15 00:30

こんばんは。
鳥は魔物なので、のめり込み過ぎないように、余力を残してくださいね。
魂を抜かれちゃいますよ。
逆光の撮り方は、考え方をきちんとしておくことが大事です。
被写体と同じような光の状態を手のひらでつくってそれを測る。
たったこれだけなんですが、同じような光の状態をつくることが難しい。
場数しかありません。

逆光に限らずいえることですが、
自分のホームポジションを決めてください。
私の例でいえば、基本は「A」です。
絞りはF5.6。IOS感度は400。ホワイトバランスは太陽光。
これだけです。
明るさによって変化するのはシャッタースピードだけ。
目で見た明るさとシャッタースピードを見ていれば、
このくらいの明るさならこのくらいのシャッタースピードだな、
とわかるようになります。
快晴の逆光でコサギを撮る場合、シャッターは1/1000程度です。
快晴の逆光で雑木林の鳥を撮るなら1/60~1/125くらいを基準にします。
鳥がいない間に、枝か何かを撮って適正露出を割り出しておけばいい。

ホームポジションは自分の基準ですから、応用しやすいです。
逆光のコサギの例でいえば、1/1000では羽の動きが止まりかねません。
そこでISOを200に落として、1/640で撮ってみる。
1/640だとコサギの飛び出しでは被写体ブレになる危険があるので、
若干流し撮りのような感じで撮る。
自分が撮っている状態を知っていれば、撮り方もわかるということです。

いまは、失敗の山を築くことが大事でしょう。

_ くさ ― 2016/03/16 20:10

こんばんは。
>1/1000では羽の動きが止まりかねません。
....とありますが、羽が止まるのは、黒目さんは好ましくないのでしょうか?
少し不思議でしたので、質問させてください。
さて、オシドリを含む、とりあえず手持ちの写真のFBへのアップが終わりました。よろしければご笑覧ください。苦痛になるほどの失敗の山、築いております~~。。。^^;;

_ くさ様 ― 2016/03/16 23:29

こんばんは。
FB拝見しました。あそこの公園のオシドリは、遠すぎますね。
メスもシックで美しいことがわかるので、いいじゃないですか。
>苦痛になるほどの失敗の山、築いております~~。。。^^;;
当然です!
そのうちに歩留まりがよくなって、
ある日、劇的な転換が訪れるので、楽しみにしてください。
訪れない人もいますけど…。
がまん比べです。

>羽が止まるのは、黒目さんは好ましくないのでしょうか?
好ましくありません。
羽を広げて動いている鳥の羽先が止まっていたら、
動きを消すことになります。
目にピントが合い、目も体も止まっているけれど、
初列風切りあたりがきれいにぶれていると、動きが伝わります。
そういう写真を常に撮っているわけではありませんが、
考え方としてはぶれる部分がある写真がいいでしょうね。
そのためには、シャッター速度を遅めにた方がいいです。
速いシャッタースピードで動きを止めて撮るのは、
馴れれば難しいことではありません。
シャッタースピードが遅くなれば、
全体がぶれてしまう危険があるので、
鳥が動く方向に合わせてカメラを振りながらシャッターを切る、
流し撮りの手法が必要になります。
その場合、カメラを手で振ってはいけませんよ。
カメラを構えたまま、腰を回転させて撮ります。
撮っているうちに身に付くと思います。

_ くさ ― 2016/03/18 22:37

こんばんは。
連日たいへん親切なご説明をありがとうございます。噛み砕いていこうと、読み直しているところです。また、FBをご覧いただいてありがとうございました。

二つ上の回答に、
>被写体と同じような光の状態を手のひらでつくってそれを測る。
と、ありますが、具体的には、どうするのでしょうか。
スポット測光になっています。それで撮ってみて、画像を確認して、暗すぎたら露出をあげていく、ということなのでしょうか?

_ くさ様 ― 2016/03/19 00:04

こんばんは。

文字は難しいですね。
混乱させてしまったようです。

被写体と同じような光の状態を手のひらでつくってそれを測る。
これは3月14日にお知らせしたことを、改めて言ったものです。
14日の該当箇所を、下にコピーしておきます。

木の上にモズがいるとします。
しかも逆光です。
まず露出を「M」にします。
左手を上げて、手のひらを90度手前に折ります。
その手のひらでモズを隠してください。
当然、手のひらは暗いですよね。
その暗さが、モズに当たっている光と近似しています。
カメラを近づけて、暗い手のひらの露出を測ってください。
絞りはF5.6くらいでしょうから、
シャッタースピードを落としていきます。
人間の肌は、反射率の基準になります。
手のひらでモズと同じような光の状況をつくり、
露出をあわせれば、だいたいの露出が出ます。
馴れないうちは失敗しますよ。
手のひらの角度がちょっと違えば、
露出はずいぶん違いますから。

要するに、被写体が遠くて露出が測れない場合は、
よく似た環境を手のひらでつくり、
その手のひらの露出を測ることで対応するということです。
その際、自分なりの予想をしておくことが大事です。
だんだんはずれなくなります。
いざというときは、その経験則がものをいいます。

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