アオゲラに遭遇2014/01/26

 自宅近くの雑木林で、トントントンと木を打つ音が聞こえてきました。キツツキがいます。コゲラだろうか。それにしては音が大きい。音がする方へゆっくり近づきました。いました、アオゲラです。これは珍しい。いつでも見られる鳥ではありません。このブログで紹介するのは、2012年12月24日以来です。
 アオゲラは必死で穴を開けています。虫がいるのでしょうか。それとも巣を掘るつもりでしょうか。暗い上に光の状態が悪いので、なかなかピントも合いません。困り果てながら撮りました。結局、きれいな色は出ませんでした。
 アオゲラは体長29cm。日本にいるキツツキの仲間としてはいちばん小さいコゲラが15cmですから、アオゲラは2倍も大きいことになります。強調したいのは、この鳥が日本固有種であること。本州、四国、九州に生息しています。「ピョーピョーピョー」と鳴くので、鳴いてくれればすぐにわかります。木から飛び立つときは「ケケッ」と鳴きます。
 写真のアオゲラは、赤い帽子が大きいのでオスだと思います。メスは後頭部だけが赤い。彼の帽子はだいぶくたびれていますね。生えかわるのでしょうか。
 アオゲラの羽の色は黄緑色です。それを「アオゲラ」と呼ぶのは、なぜ? 古語辞典を引っ張り出して「青」を引いて みると、「おもに青・緑・藍などをさすが、それらを含んだ広範囲な色彩をいう」とありました。ことのついでに漢和辞典で「青」の項を見ると、「草の色や藍色、まやは新緑色のさま」とあります。青葉といえば緑ですからね。
 
アオゲラ

アオゲラ

アオゲラ

コメント

_ 釉烙 ― 2014/01/27 09:31

おはようございます。
アオゲラも初めてみましたが、相変わらずの素晴らしい解説に
感心しています。
それと、遭遇できる環境は羨ましくなります。
最近は、ウォーキングしながら出会う野鳥に注目していますが
対する知識不足でなかなか分かりません。
これからも、ご指導お願いします。

_ 釉烙様 ― 2014/01/27 18:55

こんばんは。
お褒めいただいて恐縮です。
同じようなことは何度か書いているのですが、
そのたびに見ていただく人も変わるので、
ダブりを覚悟でやっています。
鳥は見て覚えるしかないんですよね。
気長にのんびり鳥と付き合えばいいのではないかと思います。
たとえばですが、歩き方に注目して鳥を見るのも楽しいです。
人間のように足を互い違いに出して歩くのか、
両足をそろえてピョンピョンと跳ねるように歩くのか。
そのどちらもやるのか。
これ、面白いですよ。鳥の名前も覚えてしまいます。
飛び方の違いに注目するのも楽しいです。

_ Uta ― 2014/01/27 19:57

こんな珍しい撮りが都内にいることが驚きです。
見つけられた時はとても嬉しいでしょうね~
東久留米に野鳥が多いのは綺麗で豊かな水があるからですよね。
四季を通しているんでしょうか。

_ Uta様 ― 2014/01/27 23:01

こんばんは。
アオゲラを見つけたときは、本当にうれしいですよ。
めったに見られないので。
東久留米で見られるキツツキは、
コゲラ、アオゲラ、アカゲラの3種です。
コゲラはどこにでもいます。
アオゲラはめったに見られないが、確実にいる。
アカゲラはごくごくまれに姿を見ることがある。
アオゲラを発見しても大騒ぎにはなりませんが、
アカゲラを発見したら大騒ぎになるかもしれません。
だいたいこんな感じです。
3種類とも留鳥なので四季を通してみられるはずなんですが、
夏場はあまり見ません。冬場は里におりてくるようです。

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