春待つウグイス2017/01/29

 黒目川の土手から、チャッチャッチャッという鳴き声が聞こえてきます。それもあちこちで。ウグイスの地鳴きです。春になるとホーホケキョとさえずるウグイスも、今はチャッチャッチャッです。
 声はすれども姿が見えぬ、というのがこの鳥で、なかなか写真が撮れません。藪の中で動き回っています。たまに姿を見ても、あっという間に引っ込んでしまいます。きょうはウグイスを撮る、と腹を決めて待つしかありません。姿を見たらすぐにシャッターを切らなければなりません。写真を見ると、やんちゃ坊主みたいな表情で、かわいい鳥です。
 ウグイスは、スズメ目ウグイス科の鳥で、体長は14cm~16cm。スズメほどの大きさで、留鳥です。冬になると黒目川にやって来て、春になると山に移動してしまうようです。なかには夏まで黒目川に残っている個体もあり、それがホーホケキョとさえずります。
 『図説 鳥名の由来辞典』(柏書房)によれば、万葉集にウグイスを詠んだ歌が48首あるそうです。「梅に鶯」といわれますが、ウグイスが梅の木にとまる習性はないそうです。ただ、梅の開花時期とウグイスがさえずり始める時期が重なり、梅の木にとまることもあることから、「梅に鶯」が春の歌として定着したようです。
 ちなみに2014年、黒目川でホーホケキョを最初に聞いたのは3月17日でした。2015年は3月12日。2016年は3月8日でした。今年はいつになるでしょうか。
 ホーホケキョを「宝、法華経」と聞きなすのは有名な話。
《Nikon D7100 + AF-S NIKKOR 70-300mm》
 
ウグイス

ウグイス

ウグイス

コメント

_ Uta ― 2017/01/30 20:01

めったに姿を見られませんが、
チャチャチャだけでよくわかりましたね^^
色が草木と同化しているので、目立ち難いですよね。
姿はとってもかわいらしいです^^

_ くさ ― 2017/01/30 20:23

こんばんは。
スッキリきれいなところに登場してくれて、腰を決めて待たれた甲斐がありましたね(^^) 本当にこの鳥は、そこにいるのがわかっていても、時間をかけなければ出会えません。私も先日初めてちゃんと見ました。
光がやさしく、明るく、かわいいです。
私は、昨日、会いたくて会いたかったアリスイに出会い、写真を撮ることができました。木陰の藪で枯れ葉の中でごそごそしていたので、トラツグミかシロハラあたりを見込んでいたら、いきなり飛び出しました。かわいい鳥、きれいな鳥は、見ていると愛らしく、心温まりますが、奇妙な鳥は新鮮な驚きに満ちて、いつまでも見ていたい気持ちになりました。

_ Uta様 ― 2017/01/30 23:13

こんばんは。
チャッチャッチャッと鳴いたら、鳴き声の辺りを見続けます。
藪の中を動いているので、藪が揺れたりします。
そのうちに一瞬でも姿を見せてくれることがあるので、
待ち構えて写真を撮るという具合です。
ウグイスは、「撮ろう」と腹を決めないと撮れません。
この写真の背景は黒目川なんですが、
光がいい具合だったため、きれいに撮れました。
鳥のかわいらしさがたまりませんね。

_ くさ様 ― 2017/01/30 23:18

こんばんは。
本当に、待った甲斐がありました!
ウグイスがこれだけきれいに撮れることはめったにないです。

アリスイを撮ったんですか!
私はいまだに見たことがありません。
ひとさまの写真を見るのがせいぜいです。
私も見れば撮りますが、わざわざ撮りに行く気にはなりません。
しかし、一度見たらやみつきになったりして。
FBに上げますか?

_ くさ ― 2017/01/31 20:28

こんばんは。
はい、FBに上げました。上から3つ目、和泉多摩川・その1 という記事です。よろしかったらご覧ください(^^)
ずっと会いたかったけれど、どうしてよいかわかりませんでした。この朝は、もう帰ろうかな、いや、でももうちょっと... と歩いた先にいたので、本当に報われた気持ちになりました。
木の下の枯れ葉ががさごそしたら、ツグミ類の他にもしかしたらガビ、公園ならタイワンリスなどということもあります。(先日はトラツグミでした。)そこでアリスイが出てきてくれたのは、本当に幸運でした。空抜けを、「落ち着け、落ち着け」と言い聞かせながら露出を調整できるくらい長い時間を近くにいてくれて、たいそう愛想の良いアリスイさんでした。

_ くさ様 ― 2017/02/01 00:27

こんばんは。
FB拝見しました。舌を出したアリスイの姿までありました。
タイムラインではわからなくて、アルバムを見て確認しました。
妙な鳥ですよね。一度見たら虜になるかもしれませんね。
鳥の種類はわたしよりはるかに多彩に撮っていて、
鳥沼にはまっていっている感じが伝わってきます。
飛びにも挑戦していて、少しずつ腕を上げていますね。
小さいですが、ゴイサギの飛びはきれいでした。
オオジュリンにいい写真がありました。
銚子にクロサギがいるんですか。びっくりしました。
なぜこれらの写真がタイムラインに表示されないのか、
どうもFBは苦手です。

_ くさ ― 2017/02/01 20:56

FBをご覧いただいてありがとうございます。
どうしてTLに表示されないのでしょうか、わかりませんね。でも、アルバムで見ていただいたのは正解です。はまっているのが、カメラ沼やレンズ沼でなく、鳥沼と言っていただけて良かったです。まだ、健全ですよね?(笑)
当然ですがいろいろまだまだで、肝心な時にうまくいかないことも多いのですが、お褒めいただいてうれしいです。 ありがとうございます。
先日先輩鳥友二名と、一日一緒に探鳥しました。あとからFBを見ると、同じ場所にいても切り取り方が違うことに驚き、面白かったです。そのようなことも、勉強になります。
クロサギは、銚子、和泉多摩川、そして江の島にいることを確認しています。普通の白サギ類とはプロポーションが違い、どこかとぼけて、ユーモラスな鳥です(^^)

_ くさ様 ― 2017/02/02 00:52

こんばんは。
鳥沼は健全です。カメラ沼やレンズ沼は、貧困化と隣り合わせです。
同じ場所から撮っていても人によって写真が違うところがいいんですよ。
撮る人の個性が出ますよね。
肝心なときにうまくいったら、向上心がなくなるので、
うまくいかないことがあっていいじゃありませんか。
「肝心なとき」自体も変わってきます。
だんだん高度化するといえばいいでしょうか。
たとえば、サギが飛び立つタイミングをつかめないうちは、
飛び立ちの瞬間が「肝心なとき」になります。
タイミングをつかんでしまえば、
飛び立つ姿勢や羽の位置が「肝心なとき」になるかもしれません。
うまくなればなるほど、「肝心なとき」は難しくなるので、
常に失敗を繰り返すことになります。
クロサギは南国にいるものとばかり思っていましたが、
近い場所にいるんですね。
江の島にいるとは驚きでした。

_ くさ ― 2017/02/02 22:52

こんばんは。
黒目さんのおっしゃる「肝心なとき」のお話はごもっともですね。その通りだ、お見通しだな、と、うなずきながら読みました。「肝心なとき」は、どんどん難しくなって、きっと終わりがないのでしょうね(^^)
クロサギですが、クロサギと言いつつ白色型があるのはご存知でしょうか。見た目はまるでシロサギ類のようですが、ぽってりがっしりとして、くちばしや足の感じ(太さ)が違います。
一説には、黒色型は本州に多く、白色型は南(沖縄とか)に多いらしいのです。それで、本州は岩場が多いため黒色の、南は白砂が多いため白色のものが多いという話を聞きました。本当かどうかはわかりませんが、なるほどと思いました。

_ くさ様 ― 2017/02/03 00:22

こんばんは。
いつも同じパターンでまごつくのは困りものですが、
「肝心なとき」に撮れないのは悪いことではないんです。
白いクロサギがいるのは知っておりました。
黒と白の棲み分けの理由は、妙に説得力がありますね。
たぶん、正解ではないかと思います。

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