地上に降りた2羽のカワセミ2022/11/25

 葦にカワセミのメスがとまっていました。葦にとまること自体は珍しくありませんが、この場所は非常にまれです。撮っていると、小さくチッチッチッチッと鳴いています。ということはオスが近くにいるかもしれません。メスが向きを変えたときに、別のカワセミが前を横切りました。これがオスでした。オスは陰にいたのだろうと思います。
 そして2羽が飛び立ち、どういうわけか地上に降りました。2羽は距離を置いて並びました。写真の手前がオスで奥がメスです。オスはまだ胸の色がきれいではありません。それに対してメスは眩しいオレンジ色をしています。オスは若鳥で、メスは成鳥なのでしょうか。
 それにしても、どうして今ごろ2羽のカワセミが並ぶのか。ざっくりいえば、求愛行動が始まるのは2月ごろからです。オスとメスの駆け引きがおもしろい時期です。カップルができるのが3月末から4月にかけて。5月にはヒナが生まれます。
 11月25日、晩秋というか初冬というか、そんな時期にオスとメスが並ぶ光景は初めて見ました。2羽で駆け引きがあるのかといえば、そんな風でもありません。この2羽はいったいどんな関係なのか。秘密が明かされるときがあるのか。
 1枚目と2枚目の写真は、手前のオスにピントを合わせました。3枚目は奥のメスにピントを合わせました。
 
2羽のカワセミ

2羽のカワセミ

2羽のカワセミ

飛び去るアオサギ2022/11/26

 小雨が降る黒目川。午後2時半だというのに、暗い。アオサギがいたので、飛び立つのを待つことにしました。感度を上げてシャッタースピードをかせぐか、感度はあまり上げずに流し撮りをするか。いろいろ悩んだ末に、その中間にしました。どっちつかずの判断。潔くありません。感度400、絞り5.6、シャッター1/125秒。
 アオサギは、待つまでもなく飛んでくれました。飛び立つ瞬間はブレてしまい、飛び上がってから写真が落ち着きました。飛び去る鳥は力強さに欠けてしまいますが、アオサギらしい姿にはなったかな?
 
飛ぶアオサギ

飛ぶアオサギ

飛ぶアオサギ

いきなり羽を広げたカワセミ2022/11/27

 カワセミのメスが葦にとまっていました。魚をねらっている感じでもなく、日向ぼっこをしているような雰囲気でした。のんびりしているなあ、と思ったとたん、カワセミが羽を広げました。大慌てでシャッターを切りました。切れてよかったです。つい見とれて撮るのを忘れることがあるんですよ。それもしばしば。落ち込みますけどね。
 カワセミは、体の向きを変えようと思ってバランスを崩したみたいです。羽を広げてバランスを取り、こちらにお尻を向けました。
 
カワセミ

カワセミ

珍しい緑のライン ヒドリガモのオス2022/11/28

 黒目川にいるヒドリガモたちの中に、緑のラインが目立つオスがいます。晴れた日より曇りの日の方がわかりやすいので、曇りの日に撮ってみました。地味な写真ですが。
 ヒドリガモのオスは、顔が赤っぽく、額のクリーム色がよく目立ちます。写真のヒドリガモは、目の後ろに緑色のラインが走り、額のクリーム色はぼやけています。緑色のラインがないオスが圧倒的だと思いますが、薄く入る固体もいます。他の鳥との交雑種ではなく、個体差ではないかと思います。
 4枚目にごく一般的なオスの写真を置きました。

 よく引き合いに出されるのがアメリカヒドリで、こちらは白っぽい顔に緑色のラインがよく目立ちます。ヨシガモのオスも光沢のある緑色です。緑色つながりでいえば、マガモのオス、トモエガモのオス、ハシビロガモのオスも顔に緑があります。コガモのオスは緑色に見えるときがあったり紺色に見えるときがあったりましす。

 さて、東久留米市にヒドリガモが何羽いるか、ちょっと数えてみました。
 黒目川で20羽、落合川で12羽を見ることができました。この数字はちょっと驚きです。というのも、以前は落合川にしか来なかった鳥でした。例年30羽ちょっとが来ていました。数年前から黒目川にも来るようになりましたが、10羽もいなかったと思います。落合川から黒目川に移動してきた部分かなと考えているのですが、今季はその数が逆転しました。総数で32羽なので、落合川だけに来ていたころと変わっていません。今季の落合川は、ちょっとばかりさびしいです。
 落合川でオナガガモのオスを1羽見ました。10年ほど前までは毎年20~30羽が来ていたのですが、ある年を境に激減しました。
 
珍しい緑のライン ヒドリガモのオス

珍しい緑のライン ヒドリガモのオス

珍しい緑のライン ヒドリガモのオス

珍しい緑のライン ヒドリガモのオス

お寺のモミジ2022/11/29

 きょうも一日中曇り。強風も吹いて、色づいた葉が音を立てて舞い落ちていました。紅葉(こうよう)も見納めのときがきたようです。ということで、近くのお寺さんにいってみました。紅葉(もみじ)があるので、きれいに撮れたらいいなと思って。

 ずっと休眠していた古いデジカメを持ち出しました。NikonD40xと、キットレンズとしてついていたED18-55mmF3.5-5.6をつけて。2007年3月に発売を開始したカメラなので、いまから15年も前のカメラです。レンズに手振れ補正はありません。受光素子はCCD。色が派手めにでる傾向があります。それを「よし」とするか「否」とずるかは人それぞれ。私は「否」なんですけど、今では売っていないCCDカメラということで、手放せずにいます。キットレンズ付きの中古は1万円ちょっとで買えそうです。発売当時は9万円前後しました。このカメラで鳥を撮っていたことを考えると、隔世の感があります。

 動作に異常がないかを確認して、いざお寺さんへ。小雨が舞い始める悪天候。灰色の空はなるいべく入れないことにして撮り始めました。快晴のときより色が落ち着いてでてくれるのではないか、という期待を込めて。しかし、モミジの赤が派手すぎました。色合いは「標準」を選んでこれですから、う~ん! 色飽和を起こしているのではないかという感じもします。
 ピントはオートフォーカスを使いましたが、露出はすべてマニュアルで撮りました。
 
お寺のモミジ

お寺のモミジ

お寺のモミジ

お寺のモミジ

お寺のモミジ

朝霧にかすむヒドリガモ2022/11/30

 黒目川に朝霧が立つようになりました。11月下旬から12月半ばあたりがいちばんドラマチックです。といっても、毎日朝霧が立つわけではありません。気温、湿度、風の有無などいくつかの条件が重なることが必要です。
 写真は11月24日の早朝、6時50分ごろです。太陽が昇る前は大した霧ではなかったのですが、太陽が顔を出し、水面があたためられたとたん、一気に噴きあがりました。その後15分くらいは霧が立っていましたが、一気に消えてなくなりました。短時間のドラマです。雰囲気はいいのですが、その良さを撮るのはなかなか難しい。広く撮ると散漫になるし、狭く撮ると世界が縮まるし。毎年、悩みながら撮っています。
 
朝霧にかすむヒドリガモ

朝霧にかすむヒドリガモ

朝霧にかすむヒドリガモ