枝にとまったスズメ2011/02/12

 スズメを意識して見るようになると、なかなかかわいい鳥です。細い枝にとまる姿は、凛々しくもあります。目の周りが黒いので、目に光を入れて写真を撮らないと、どこに目があるかわからなくなりますね。
 『図説鳥名の由来辞典』でスズメの項を読んでみたら、おもしろいことが書いてありました。平安時代、スズメを飼っていたらしい。『源氏物語』の若紫の巻には、飼っていたスズメを女童が不注意で逃がしてしまったことに腹を立てている場面がでてくるそうです。『枕草子』にも、スズメの子飼があげられているとか。
 スズメは飼えない鳥だと思ってきました。子どものころ、飼ってみたことがありますが、残念ながらすぐに死んでしまいました。ところが、ヒナに餌を与えながらちゃんと飼い育てた人がいます。手をかけなければ飼えない鳥のようですが、飼えないことはないといいます。平安時代にスズメを飼っていたとしても、不思議ではありませんね。色も地味で、穀物を食べる害鳥だといった考え方が広がって、飼わなくなったのでしょうか。
 現代人は、スズメが益鳥であることを知っています。「籠の鳥」にしてしまってはかわいそう。家の周囲でチュンチュン鳴いている姿を楽しむのが、いちばんですね。
 写真上と写真下は、違うすずめです。写真下のスズメは羽ができあがっていません。まだ子どものようです。嘴の基部に黄色が残っています。ということは昨年夏に生まれたはずです。この時期になっても羽ができあがらない個体もいるんですね。でも、ちゃんと飛んでいきました。

スズメ

スズメ

コメント

_ ジンママ ― 2011/02/12 22:58

スズメの写真を見るとうなってしまいます。
家の周りも、一時見かけなかったのですが
朝などはベランダにも来るようになりました。
が、カメラを構えているうちにそっとどこかへ
行ってしまいます。今日撮れたジョウビタキは
じっとしている時間が長かったですが
スズメはすぐに逃げてしまいます。難しいです。

_ ジンママ様 ― 2011/02/12 23:11

おっしゃるとおり、スズメを撮るのは案外むずかしいんです。
そっと近づいて、2~3枚撮れれば御の字でしょう。
同じ鳥を長い間撮り続けることは、ほとんど無理だと思います。
ただ、スズメが集まっていたところには、また集まってきます。
人間がスズメに関心を示さなければ、同じところに帰ってくるので、
ゆったり本でも読みながら待って、
スズメが来たら、なるべく動かないで撮る。
ヒトとスズメの化かし合いのようなことでしょうか。

_ 和美 ― 2011/03/11 04:52

初めまして。
スズメを初めて描いて、ずいぶん色んな色が入っていて、意外に派手なのに気が付きました。スズメの後ろから見た足の写真を探していて、こちらにたどり着きました。

東久留米にお住まいとのこと、叔父夫婦が東久留米に住んでいて、学生のとき一年くらい毎週末お邪魔していました。30年くらい前の話ですし、駅から家への往復だけで、自然に親しむ機会は残念ながらありませんでした。

絵を描くグループに属していて、KNakajimaさんという方は真剣なバードワッチャーであるとともに、鳥の絵もよく投稿されています。お暇なときにご覧になってください。
http://www7.atpages.jp/~netnakamaten/cgi-bin/thumbnail.cgi

_ 和美様 ― 2011/03/11 15:09

コメントありがとうございました。
私の写真がお役に立ったでしょうか。
(地震で書き込みを中断)
HPも見せていただきました。
30年前の東久留米は、宅地化のピークだったかもしれませんね。
黒目川はかなり汚れていたのではないかと思います。
私は引っ越してきたばかりなので、そのときのことはわかりませんが…。
また見に来てください。
地震の被害が心配ですね。

_ 和美 ― 2011/03/16 13:56

ブログを見てくださってありがとうございます。いま東久留米の叔父と話したところです。地震のおかげで日本への電話料金がただになっているので、何年かぶりで話ました。45年くらいの古い家は大丈夫だったようです。

そちらでは、どうだったでしょうか。余震、放射線とまだまだ心配が続きそうですね。大変だと思いますが、ぜひお気をつけて。

_ 和美様 ― 2011/03/16 16:45

ご心配、ありがとうございます。
わが家も家族も無事でした。
余震なのか新しい地震なのか、
静岡や千葉沖で大きな地震がおきています。
福島原発の事態が悪化するばかりなので、
地震と放射能の心配が重なって、気苦労がたえません。
和美さんは海外にお住まいなのですね。
叔父様も無事で何よりでした。

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