キクイモ2011/09/13

 黒目川では、キクイモが秋の風物のようにたくさん咲いています。黄色い花がよく目立ちます。しかし、見ていてあまりうれしくはありません。在来種を駆逐する危険が大きい帰化植物だからです。
 キクイモは北アメリカ原産で、幕末に導入されたそうです。地下にあるイモを利用するためでした。今は、野生化したキクイモばかりだそうで、栽培はあまりされていないようです。大きなイモができるキクイモと、イモが小さいイヌキクイモとがあるそうですが、区別が難しいといいます。
 外来生物法の要注意外来生物に指定されています。環境省の説明を以下に記します。
 「食用、アルコール原料、家畜飼料、観賞用、地下茎に含まれるイヌリンを利用するために、1859年頃から導入された。全国に分布するが、北海道、長野県、群馬県に多い」
 「各地の河川敷や農耕地等でみられ、河川敷固有の在来種等と競合・駆逐のおそれがある」
 
キクイモ

キクイモ

エノコログサとベニシジミ2011/09/13

 エノコログサの穂にベニシジミがとまっていました。羽を広げてくつろいでいるのでしょうか。一面雑草ばかりだったので、望遠レンズを使って背景をぼかし、緑の中にベニシジミを置きました。このチョウは、つんと上を向いてくれるので、すぐに写真にしたくなります。
 エノコログサは「狗の子草(いぬのこぐさ)」からきている名前です。犬の尻尾にたとえています。イギリスでは、「foxtail grass」といいますから、キツネの尻尾に見立てているようです。日本ではネコジャラシともいうので、犬でも猫でもどちらでもこい、といわんばかり。
 エノコログサにもいろいろあって、『ポケット図鑑 身近な野の花 山の花』によれば、以下のようなことになっています。
 夏休みの始めに穂がでているのは、たいていエノコログサ。夏休みの終わりごろにあるのはアキノエノコログサ。穂が紫色を帯びるのもあって、ムラアサキエノコロという。キンエノコロというのもあって、穂が長め。この説明だけでは、よくわかりませんね。「穂が長め」といわれたって、比べてみなければわからないし…。
 
エノコログサとベニシジミ