真冬のコサギとダイサギ ― 2016/03/01
モズおじさん ― 2016/03/02
ヒヨドリに春が来た ― 2016/03/03
ホトケノザとムクドリ ― 2016/03/04
コサギ 光の尻尾 ― 2016/03/05
春の陽に舞うサギたち ― 2016/03/05
アオサギは夜行性か ― 2016/03/06
偶然、本屋でみつけた『幻想のアオサギが飛ぶよ』(佐原雄二著、花伝社刊)を読んでいたら、「アオサギは決して夜行性ではない」と書いてあります。えっ?! 「夜行性のアオサギは…」といってきた私としては重大問題が惹起しました。動物生態学が専門の佐原氏ですから、無視するわけにはいきません。「アオサギが夜行性だと誤解されてきた大きな要因が、ゴイサギとの混同であることは疑いない」とも書いてあります。
歴史的に見て「ゴイサギとの混同」はありうることだと思いますが、私の場合はアオサギとゴイサギを区別しながら、「アオサギは夜行性」といってきたので、混同論ですますわけにはいきません。改めて「夜行性」の概念から調べなおすことが必要になりました。
「夜行性」を広辞苑で引くと「動物の行動上の性質の一つ。昼間は休み、夜間活動すること」とあります。大辞林は「動物の、昼間は洞穴その他のねぐらで眠ったり休息したりし、夜間に活動してえさをあさる性質」としています。
夜行性だからといって昼間活動しないわけではありません。佐原氏は、ゴイサギを夜行性としながらも、繁殖時などには昼間も採餌することを紹介しています。アオサギについても「夜間活動性」の見出しをたてて、夜間に飛ぶことや餌を獲ることに触れています。私も、アオサギが夜間に魚を獲り、暗い中を飛んで行く姿を見ています。
活動の中心が、昼間なら昼行性、夜間なら夜行性と考えて間違いないでしょう。もちろん活動が昼間だけ、夜間だけという動物もいるでしょう。
ネットを漂流していたら、「叶内拓哉の野鳥撮影カレンダー」というのを見つけました。デジスコで有名な「KOWA」のホームページにあります。叶内氏といえば野鳥観察・野鳥撮影の第一人者。図鑑も手がけています。その叶内氏がサギについて、以下のような紹介をしています。
「国内で見られるサギの仲間は18種ですが、その中で体が白いものは、いずれも昼行性です。これに対して、色のついたサギは夜行性ものが多いようです。白いサギとして代表的なものがダイサギ、チュウサギ、コサギです。一方、色つきのサギといえば、ゴイサギやアオサギです。夜行性といっても朝夕は活動しますし、アオサギの場合は繁殖期になると昼間でも採食行動をとります」
アオサギは夜行性、という認識のようです。
動物写真家の宮崎学氏は、こんな紹介をしています。
「夜間照明の光には、まず周辺の昆虫たちが内分泌ホルモンを攪乱されて集まってきますし、それを食べる、より大型の捕食者もやってきます。それが水辺なら、魚やカエルたちの動きも光によって活発化するから、それを食べる夜行性のアオサギにはますます好都合となります」
ここでも夜行性ですね。
図鑑はどうでしょうか。写真・解説を叶内氏がやっている『日本の野鳥』(山と渓谷社刊)のアオサギを見ると、微妙な表現になっていました。
「繁殖中は雛に食物を与えるために、日中でも盛んに採食する。非繁殖期は、日中は群れで休息していることが多く、主に夕方から朝まで採食する」
ちなみにゴイサギは、「非繁殖期にねぐらへ帰るのは早朝」となっています。
いずれももっもとな記述だと思います。しかし、「夜行性」なのかどうかは判然としません。手元にある他の図鑑も見ましたが、「夜行性」「昼行性」にかかわる記述はありませんでした。もっと本格的な図鑑を調べなければならないようです。きょうは、未決着としておきます。
歴史的に見て「ゴイサギとの混同」はありうることだと思いますが、私の場合はアオサギとゴイサギを区別しながら、「アオサギは夜行性」といってきたので、混同論ですますわけにはいきません。改めて「夜行性」の概念から調べなおすことが必要になりました。
「夜行性」を広辞苑で引くと「動物の行動上の性質の一つ。昼間は休み、夜間活動すること」とあります。大辞林は「動物の、昼間は洞穴その他のねぐらで眠ったり休息したりし、夜間に活動してえさをあさる性質」としています。
夜行性だからといって昼間活動しないわけではありません。佐原氏は、ゴイサギを夜行性としながらも、繁殖時などには昼間も採餌することを紹介しています。アオサギについても「夜間活動性」の見出しをたてて、夜間に飛ぶことや餌を獲ることに触れています。私も、アオサギが夜間に魚を獲り、暗い中を飛んで行く姿を見ています。
活動の中心が、昼間なら昼行性、夜間なら夜行性と考えて間違いないでしょう。もちろん活動が昼間だけ、夜間だけという動物もいるでしょう。
ネットを漂流していたら、「叶内拓哉の野鳥撮影カレンダー」というのを見つけました。デジスコで有名な「KOWA」のホームページにあります。叶内氏といえば野鳥観察・野鳥撮影の第一人者。図鑑も手がけています。その叶内氏がサギについて、以下のような紹介をしています。
「国内で見られるサギの仲間は18種ですが、その中で体が白いものは、いずれも昼行性です。これに対して、色のついたサギは夜行性ものが多いようです。白いサギとして代表的なものがダイサギ、チュウサギ、コサギです。一方、色つきのサギといえば、ゴイサギやアオサギです。夜行性といっても朝夕は活動しますし、アオサギの場合は繁殖期になると昼間でも採食行動をとります」
アオサギは夜行性、という認識のようです。
動物写真家の宮崎学氏は、こんな紹介をしています。
「夜間照明の光には、まず周辺の昆虫たちが内分泌ホルモンを攪乱されて集まってきますし、それを食べる、より大型の捕食者もやってきます。それが水辺なら、魚やカエルたちの動きも光によって活発化するから、それを食べる夜行性のアオサギにはますます好都合となります」
ここでも夜行性ですね。
図鑑はどうでしょうか。写真・解説を叶内氏がやっている『日本の野鳥』(山と渓谷社刊)のアオサギを見ると、微妙な表現になっていました。
「繁殖中は雛に食物を与えるために、日中でも盛んに採食する。非繁殖期は、日中は群れで休息していることが多く、主に夕方から朝まで採食する」
ちなみにゴイサギは、「非繁殖期にねぐらへ帰るのは早朝」となっています。
いずれももっもとな記述だと思います。しかし、「夜行性」なのかどうかは判然としません。手元にある他の図鑑も見ましたが、「夜行性」「昼行性」にかかわる記述はありませんでした。もっと本格的な図鑑を調べなければならないようです。きょうは、未決着としておきます。
傷が癒えてきた ダイサギ ― 2016/03/07
これまで3回紹介してきた「手負いのダイサギ」に遭遇しました。3月7日、小雨が降る朝でした。黒目川にダイサギが2羽並んでいました。ダイサギを見るのは数日ぶり。1羽が飛び立ちました。翼に傷はありません。残る1羽が手負いかもしれません。ひたすら飛び立つのを待ちました。そして10分後、上流へと飛んでいきました。翼に傷があります。しかし、かなり治ってきていました。もう大丈夫でしょう。安心しました。
これまでのリンクをはっておきます。
2月9日 手負いのダイサギ
2月21日 続・手負いのダイサギ
2月27日 とても元気 手負いのダイサギ
これまでのリンクをはっておきます。
2月9日 手負いのダイサギ
2月21日 続・手負いのダイサギ
2月27日 とても元気 手負いのダイサギ
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