カルガモ一家の意外な展開2011/06/10

 落合川でのこと。カルガモのヒナ7羽を連れた8羽一家(写真上)がのんびり移動しているところへ、後ろ(下流)からヒナ9羽を連れた10羽一家(写真中、8羽しか写っていません)が接近してきました。10羽一家のヒナたちの方が大きいので、スピードもあります。これは面白い。両家が併走してくれれば、18羽の大集団になります。めったに撮れる写真ではありません。併走を期待して、カメラを構えました。
 と、8羽一家の母親が振り返ったかと思うと、10羽一家の母親につっかかっていきました。大口をあけて、ガーガー鳴きながら、攻撃を仕掛けます。たまらず、10羽一家の母親は、下流へと飛び去りました(写真下)。力関係は、どうみても10羽一家に分があります。数も多いし体もでかい。8羽一家の母親は、それを驚異に感じて、先制攻撃にでたのでしょうか。
 同じカルガモといえども、わが子を守る母親は、甘い態度はとらないんですね。攻撃をしたのは1回きりです。両家ともそれなりの距離感を保ちながら、陸にあがって昼寝を始めました。
 
カルガモ一家

カルガモ一家

カルガモ一家

ツミ・オナガ連合がカラス集団と死闘2011/06/10

 遠くから、オナガの鳴き声が聞こえてきました。1羽や2羽の鳴き声ではありません。あちこちで「ギャーギャーギャー」と鳴いています。きょうはずいぶんうるさいなあ、と思っていたところに、甲高い「ツィーツィーツィー」の鳴き声が響きました。ツミです。もしや…。急いでツミが営巣する場所に行ってみました。
 やっぱり、異変が起きていました。カラスの集団がツミとオナガのヒナをねらって、襲撃をかけています。
 ツミの巣には、数はわかりませんがヒナがいます。その周辺にはオナガの巣が数個あって、ここにもヒナがいるようです。黒目川を隔てた高い木に十数羽のカラスがたかっています。その距離は、直線で数十メートル。1羽、また1羽と、カラスは波状的にツミ・オナガの巣をめがけて飛んできます。
 体の大きさではカラスの半分くらいしかないツミですが、そこは猛禽類、果敢に反撃をくわえて、追い払います。直ちに巣の近くに戻り、目を光らせます。オナガは集団でカラスに挑み、なかにはたった1羽でカラスを追い払う猛者もいます。
 カラスが1羽、ツミの巣に近い枝にとまりました。葉隠れ忍法で姿を消していたツミは、カラスの横腹めがけて突進しました。カラスはたまらず身を翻し、枝から落ちるように飛び去りました。
 空を見ると、小さなカラスが旋回しています。大きく育ったヒナです。カラスたちは、子連れで攻撃していました。訓練も兼ねていたのかもしれません。カラスは1羽で相手を襲うこともありますが、集団による波状攻撃で相手を打ちのめす術を知っています。カラスの仲間であるオナガも、集団で迎撃します。ツミは2羽だけで守ります。
 仕事があったので、この場には10分ほどしかいられませんでした。ツミもオナガも、ヒナは無事だっただろうか。
 
カラスに反撃するツミ

カラスに反撃するツミ