凛としたセグロセキレイ2012/02/18

 黒目川のセグロセキレイは、だいたいいる場所が決まっています。川で見る限り、同じ場所にいるのは1羽ないし2羽です。秋に番つくって縄張りをもつそうです。ハクセキレイと追いかけっこをしているシーンを見ますが、あれは縄張り争いかもしれません。ハクセキレイが畑や駅前にも姿を現すのに対して、セグロセキレイの生活圏は河川かその周辺に限られるようです。
 白と黒の鳥なのでよく目立ち、「ジュジュジュッ」「ジュリリ」と濁った声で鳴くので、姿を見なくてもすぐにわかります。日本の固有種といっていい鳥です。朝鮮半島の南部にもいます。全長21センチ。留鳥なので、夏にも見ることができます。とはいえ、冬の方が数は多いようです。夏は山の水辺にいるのでしょう。
 
セグロセキレイ

セグロセキレイ

セグロセキレイ

南下するハクセキレイ2012/02/18

 セグロセキレイを紹介したので、よく似ているハクセキレイも紹介しておきます。初めは私も区別できませんでした。しかし、慣れればすぐにわかります。セグロセキレイは、黒い顔に白い線が入っています。ハクセキレイは白い顔に黒い線が入っています。「ジュジュジュッ」「ジュリリ」と濁った声で鳴くのがセグロセキレイ。「チチチ」「チュリチュリチュリッ」と澄んだ声で鳴くのがハクセキレイ。
 秋の日没前後、東久留米駅の木に100羽を超えるハクセキレイが群れることがあります。夏でも姿を見ますが、ごく少数です。秋から春にかけてたくさん見ます。しかし、川で群れる姿を見たことはありません。だいたい1羽です。全長はセグロセキレイと同じで21センチ。ハクセキレイの方が丸い感じがします。生息域は、アジアからヨーロッパ、アフリカにかけて。
 ハクセキレイは、北日本から南下してきた鳥です。もともとは北海道や東北北部の海岸にいました。数十年かけて南下し、今では近畿地方や中国地方でも繁殖しているそうです。南下と同時に内陸にも入り込み、都市部でも見かける鳥になりました。
 
ハクセキレイ

ハクセキレイ

ハクセキレイ